映画「パブリック・エネミーズ」は1933年の世界大恐慌といわれる時代のアメリカを舞台にしています。カリスマ性のある銀行強盗のジョン・デリンジャー（ジョニーデップ）と戦う司法省捜査局のメルヴィン・パーヴィス捜査官（クリスチャン・ベール）を中心とした物語です。

ターミネーター4と同じ35歳頃のクリスチャン・ベールさんですが、見事な悪役キャラを演じています。

映画「ザ・ファイター」はアメリカのプロボクサーである異父兄弟ミッキー・ウォード（弟・マーク・ウォールバーグ）とディッキー・エクランド（兄・クリスチャン・ベール）の伝記、スポーツ映画です。

麻薬依存でボクシングの天性の才能を持つディッキーを演じているクリスチャン・ベールさんは当時36歳頃です。この役作りと熱演で「アカデミー 助演男優賞」と「ゴールデングローブ賞 助演男優賞」を受賞しています。

37歳のクリスチャン・ベールさんはチャン・イーモウ監督の中国映画「金陵十三釵」でも主演に抜擢されました。

1937年、日中戦争時の南京が舞台で、日本軍から迫害を受け救いを求める中国人女子学生らを助ける米国人納棺師ジョン（クリスチャン・ベール）を演じています。

この映画は2011年の中国映画として「年間総興行収入 第1位（約71億円）」を記録しました。

「ダークナイト トリロジー」の3作目となる「ダークナイト ライジング」でも38歳頃のクリスチャン・ベールさんが主演となりました。

ゴッサム・シティを救うために戦ってきたバットマンが、ようやく黒幕と退治してクライマックスを迎えるという内容です。

映画「ザ・ファイター」からわずか2年でここまでの肉体を取り戻しています。

1970年代にニュージャージー州・アトランティックシティで起こった「アブスキャム収賄事件」が題材の映画。

39歳頃のクリスチャン・ベールさんは主人公である詐欺師、アーヴィン・ローゼンフェルドを演じています。ダークナイトとは全く違うぽっちゃり体型になっています。

この役作りで「アカデミー主演男優賞」と「ゴールデングローブ賞 主演男優賞 ミュージカル・コメディ部門」にノミネートしました。

この映画はペンシルベニア州に住むラッセル（クリスチャン・ベール）が交通事故を起こし、収監されている間に、恋人のレナ（ゾーイ・サルダナ）がある保安官と子供を身ごもってしまう事から始まる復讐劇です。

39歳のクリスチャン・ベールさんはアメリカン・ハッスルの役柄とは全く違う役を演じている事が分かります。

40歳頃には旧約聖書の「エジプト記」がテーマの作品で、モーゼ（クリスチャン・ベール）に率いられるヘブライ人がエジプトを脱出というストーリー描写のアメリカ映画です。

41歳頃に出演の映画は成功を手にした脚本家リック（クリスチャン・ベール）が、6人の女性達と出会い、自らの過去と向き合う恋愛映画です。

ハリウッド大女優のケイト・ブランシェットさんやナタリー・ポートマンさんと共演してイケメンっぷりを披露しています。

2004年から2006年にかけて起こった「サブプライムローン」の危機の最中で巨万の富を得た主人公マイケル・バーリを演じました。

41歳当時のこの映画で「アカデミー助演男優賞」と「ゴールデングローブ賞 主演男優賞 ミュージカル・コメディ部門」にノミネートしました。

この映画は20世紀初頭のオスマン帝国（トルコ）によるアルメニア人に対しての仕打ちを題材にしています。

42歳のクリスチャン・ベールさんはアメリカ人ジャーナリストのクリス・マイヤーズ役として出演しています。

映画「ホスタイルズ」は1892年を舞台にしており、伝説の陸軍大尉「ジョセフ」が、瀕死のシャイアン族の酋長と家族を故郷まで護衛していく物語です。

43歳頃のクリスチャン・ベールさんが主人公ジョセフとして活躍を見せています。

映画「バイス」では第43代アメリカ大統領ジョージ・ブッシュの影の大統領とされる副大統領ディック・チェイニーを演じています。

44歳のクリスチャン・ベールさんの驚異的な変貌に多くのファンが驚かされました。

この映画は自動車三大レース「ル・マン 24時間耐久レース」で伝説とされている「フォード・モーターvsフェラーリ」を映画にしている作品です。

クリスチャン・ベールはまだまだ現役俳優として活躍中です。

30歳当時、クリスチャン・ベールさんの役作りが特に注目され始めたのが、2004年の映画「マシニスト」でした。

1年間不眠症で精神疾患を起こす主人公を演じているクリスチャン・ベールさんは約4ヶ月もの間、毎日「ツナ缶1個」「リンゴ1個」の食事制限に挑戦しました。

この映画は自ら監督に出演を申し出ており、途中でその生活習慣を改めましたが、すでに十分な役作りで体重54kg、約30kgの減量に成功しました。

2005年のダークナイト3部作の1作目「バットマン・ビギンズ」は、映画「マシニスト」のわずか1年後に公開された映画でした。

役作り期間は約6ヶ月、31歳のクリスチャン・ベールさんは「大量のアイスクリーム摂取」や「過酷なトレーニング」を行い、体重86kgにしています。

みごと6ヶ月で32kgの体重アップに成功しています。

2007年の映画「戦場からの脱出」は映画「バットマン・ビギンズ」のわずか2年後です。

再び体重を25kg減の61kgにまで戻す役作りを披露しています。

「ダークナイト」シリーズでおなじみ「バットマン」はアメリカを代表する人気キャラクターです。過去にはジョージ・クルーニーさんら有名俳優が演じてきました。

その5代目バットマンに大抜擢されたクリスチャン・ベールさんはバットマンのイメージを考慮し、裏声を使って独自のキャラクターを演じています。

ちなみに2作目「ダークナイト」では体重86kg、3作目「ダークナイト・ライジング」では体重90kgにしたと言われています。

2010年の映画「ザ・ファイター」では、コカイン中毒のプロボクサーを熱演し、36歳で初となるアカデミー賞とゴールデングローブ賞をW受賞しました。

役作りには当時の体重から13kg減の「体重66kg」となり、「髪の毛を抜く」「歯並びを変える」などの驚異的な役作りも魅せています。

2013年（39歳頃）の映画「アメリカン・ハッスル」では、太った天才詐欺師を演じ103kgの体重になりました。これは役作り前と比べて20kg以上太ったそうです。

当時のクリスチャン・ベールさんは目の前にあるドーナッツやチーズバーガー等を片っ端から食べたと言います。

また、当時8歳頃の娘には「デブデブ」とお腹を叩かれていたというエピソードも語っています。

2018年の映画「バイス」でクリスチャン・ベール（当時44歳頃）さん、当時60歳頃の極悪と言われた副大統領ディック・チェイニーを演じました。

「アメリカン・ハッスル」から5年後の本作ですが、再び体重約20kg増やしたと言われています。

さらに「髪を剃る」「白髪に染める」などで、15歳以上も年上の役を見事に演じています。

映画「バイス」出演後のあるインタビューで、そろそろ大幅な体重の増減に限界を感じていると話しています。

クリスチャン・ベールさんはこれまで数々の天才的な役作りを行ってきましたが、それは役を客観視して「変身するのを楽しんできた」とおっしゃっています。

さらに2018年には「やがてツケがまわってくる」「ああしたものは過去のことにすべき」と語っています。