古代ペルシャ(イラン)・スーサで合同結婚式を行ったアレキサンダー大王

古代ペルシャ(イラン)・スーサで合同結婚式を行ったアレキサンダー大王

アレキサンダー大王は古代ペルシャ・スーサにて、「合同結婚式」を行いました。

これはペルシャをギリシア一色で支配はせず、ギリシャとペルシャの融合を考えての儀式だったと言われています。

合同結婚式でダレイオス3世の娘2人(スタテイラ・パリュサティス)を配偶者とした

合同結婚式でダレイオス3世の娘2人(スタテイラ・パリュサティス)を配偶者とした

アレキサンダー大王はインド遠征をねぎらい大祝宴を開催しました。

そして、部下の高官80人にペルシャ名門の妻をあたえ、出席者1万人とされる「合同結婚式」を行います。

自身もダレイオス3世の娘である「スタテイラ」と「パリュサティス」の2人と結婚をしています。

紀元前323年6月10日(32歳)にバビロニアで死去、突然死とされていた

紀元前323年6月10日(32歳)にバビロニアで死去、突然死とされていた

合同結婚式からまもなくの紀元前323年6月10日、アレキサンダー大王は死去することとなりました。

当時は突然死とされていたようで、このとき本妻とされるロクサネが妊娠中だったと言われています。

紀元前323年8月、1人目の妻・ロクサネがアレクサンドロス4世を出産

紀元前323年8月、1人目の妻・ロクサネがアレクサンドロス4世を出産

紀元前323年8月にはアレキサンダー大王の妻・ロクサネがアレクサンドロス4世を出産しました。

さらにその後、ロクサネは思いも寄らない行動を取ることになってしまいます。

ロクサネがアレキサンダー大王の2人目・3人目の妻「スタテイラ」「パリュサティス」を殺害

ロクサネがアレキサンダー大王の2人目・3人目の妻「スタテイラ」「パリュサティス」を殺害

ロクサネはアレキサンダー大王の他の妻である「スタテイラ」「パリュサティス」を殺害しました。

パリュサティスに関しては、姉妹であるドリュペティスである可能性もありながら、2人の殺害を決行しました。

死因・殺害理由に関しては定かではありませんが、その後にロクサネはカッサンドロスという男性によって殺害を命じられています。

アレキサンダー大王の死因とその後・功績について

スーサでの合同結婚式後、すぐに親友ファイスティオンが病死

スーサでの合同結婚式後、すぐに親友ファイスティオンが病死

アレキサンダー大王はスーサで行った「合同結婚式」の後、唯一無二の親友だったとされるファイスティオンを病死で亡くしました。

このショックによりアレキサンダー大王は深く悲しみ、自殺未遂や3日間食事が喉を通らなかったそうです。

そして、アレキサンダー大王の力はどんどんと衰えていくことになります。

親友の死去後、冷静さを欠いていったアレキサンダー大王

親友の死去後、冷静さを欠いていったアレキサンダー大王

アレキサンダー大王は親友・ファイスティオンを亡くし、冷静さを欠いていったと言われています。

その後の功績としては特に目立つものがなく、アレキサンダー大王がいかにショックだったことが分かる事件でした。

紀元前323年6月10日に死去、死因はマラリア説も出ている

紀元前323年6月10日に死去、死因はマラリア説も出ている

アレキサンダー大王は紀元前323年6月10日に死去、場所はメソポタミア地方の古代都市・バビロンで亡くなりました。

突然死だったとのことですが、現在では死因は「マラリア説」も出てきています。

マラリアは病原体に感染する寄生虫病で、当時はまだ治療できない病気だったようです。

死因はギラン・バレー症候群という説

死因はギラン・バレー症候群という説

しかし、ニュージーランドのオタゴ大学の薬学研究科キャサリン・ホール氏が、アレキサンダー大王の死因は、ギラン・バレー症候群という説を発表しています。

死因は明らかになっていない

死因は明らかになっていない

「負け知らず」だったアレキサンダー大王が若くして亡くなった原因について、感染症マラリア、アルコール依存、殺害、ギランバレー症候群といった色々な説が、現在までに唱えられてきました。

結局のところ、アレキサンダー大王の死因は明らかになっていないのが現状です。

後にマケドニア王国はローマ帝国によって滅ぼされる

後にマケドニア王国はローマ帝国によって滅ぼされる

アレキサンダー大王が大きくしたマケドニア王国でしたが、後にローマ帝国によって滅ぼされることになります。

マケドニア王国とローマ帝国の戦いは紀元前215年から紀元前148年にかけて行われ、50年以上の戦いの末にローマ帝国が勝利を収めました。

合同結婚式により東西の境が解体

合同結婚式により東西の境が解体

アレキサンダー大王の功績として、合同結婚式の影響が大きかったようです。

これにより東西の境が解体したと言われており、当時全く別物とされていたギリシャ文化とオリエント文化の融合へと繋がります。

コスモポリタニズム(世界市民主義)を唱えた

コスモポリタニズム(世界市民主義)を唱えた

アレキサンダー大王はコスモポリタニズム(世界市民主義)を唱えた方としても有名です。

現在ではロンドンがそれを反映しているとも言われており、現代の移民文化などもコスモポリタニズムから来ています。

他の意見を寄せ付けなかったギリシャ文化

他の意見を寄せ付けなかったギリシャ文化

アレキサンダー大王が関連する前のギリシャ文化は「ポリス」によって栄え、多文化を全く受け付けないものでした。

しかし、それに危惧したアレキサンダー大王は新たな文化を受け入れることを進めていきます。

オリエント文化を取り入れるようになった

オリエント文化を取り入れるようになった

アレキサンダー大王は東方遠征によって、新たな「オリエント文化」を取り入れることにりました。

象形文字などの文化として有名なオリエント文化ですが、これをギリシャ文化と融合させることに成功しました。

ポリス共同体意識の消滅

ポリス共同体意識の消滅

ギリシャで当たり前となっていた「ポリス共同体意識」は、独立国家・守護神を持つ・共通の宗教観・戦争などがテーマのものでした。

しかし、アレキサンダー大王はそのポリスを消滅させ、新たな文化を取り入れることを推し進めました。

ヘレニズム文化を生み出すきっかけを作った

ヘレニズム文化を生み出すきっかけを作った

アレキサンダー大王のギリシャ文化・オリエント文化の融合政策によって、新たにヘレニズム文化が誕生しました。

ヘレニズム文化はアレキサンダー大王の時代からプトレマイオス朝エジプト王国滅亡までの「約300年間」の分解です。

ミロのビーナスやラオコーン像などの彫刻作品、禁欲主義(ゼノン・ストア派)や快楽主義(エピクロス)などが生まれたのもこのヘレニズム文化の時代です。

〔世界史・古代オリエント〕 ヘレニズム時代 -オンライン無料塾「ターンナップ」- - YouTube

出典:YouTube

「ヘレニズム時代」の解説動画

硬貨のモデルになっているアレキサンダー大王

硬貨のモデルになっているアレキサンダー大王

アレキサンダー大王の死後、ギリシャで発行された硬貨が「アッティカ貨幣」でした。

表紙には英雄ヘラクレス(アレキサンダーがモデル)、裏にはゼウス神が描かれています。

マケドニア広場にて銅像にもなっているアレキサンダー大王

マケドニア広場にて銅像にもなっているアレキサンダー大王

現在でもギリシャの地域マケドニアにて、マケドニア広場にアレキサンダー大王の銅像が建てられています。

アレキサンダー大王の功績は今も残っており、代々伝えられていることが分かります。

2004年に映画「アレキサンダー」が公開

2004年に映画「アレキサンダー」が公開

アレキサンダー大王に関する映画は2004年に「アレキサンダー」が公開しまいた。

過去のアレキサンダー大王の活躍とともに、アレキサンダー大王の秘密にも迫っている映画です。

主演にアレキサンダー役のコリン・ファレルさん、アンジェリーナ・ジョリーさんも父・ピリッポス2世の妻・オリンピアスとして登場しています。

Alexander (2004) Official Trailer - Colin Farell, Angelina Jolie Epic Movie HD - YouTube

出典:YouTube

映画「アレキサンダー」の予告動画

若き戦術の天才だったカリスマ・アレキサンダー大王

若き戦術の天才だったカリスマ・アレキサンダー大王

アレキサンダー大王は東方遠征の際、当時無敵とされていた「ファランクス戦法」を駆使するなど、戦術に長けていた天才です。

そして、アレキサンダー大王の戦い・戦術は後に将軍ハンニバル・軍人スキピオ・カエサルなどが受け継いでいきました。

強い自信を持ち、部下にも尊敬されていたとされるアレキサンダー大王はその天才・カリスマぶりが現在も伝承されています。

アレキサンダー大王の生涯と歴史についてまとめ

・アレキサンダー大王は紀元前356年、マケドニア王国の首都・ペラにマケドニア王国の王子として生まれた。

・アレキサンダー大王はマケドニア王国を栄えさせた若きカリスマで、「東方遠征」にて領土を広げ20代後半でペルシャ帝国を制圧している。

・アレキサンダー大王は1人目の妻ロクサネの妊娠中に突然死し、その後ロクサネは2人目と3人目の妻を殺害している。

・アレキサンダー大王はオリエント文化を取り入れギリシャ文化と融合させることでヘレニズム文化を生み出すきっかけを作った。

・アレキサンダー大王の死因としてはマラリア説やギラン・バレー症候群説が出ている。

アレキサンダー大王の生涯と歴史ですが、13年で東方遠征でペルシャ帝国を制圧しました。配偶者のスタテイラ・パリュサティスの死因はロクサネによる殺害、その後の功績もヘレニズム文化へと繋がっています。アレキサンダー大王の活躍は今後も受け継がれていくと予想されます。

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