トミージョン手術とは

トミージョン手術の考案者:フランク・ジョーブ

トミージョン手術の考案者:フランク・ジョーブ

トミージョン手術とは考案者である「フランク・ジョーブ」さんによる、画期的な手術となります。

野球選手の肘部分を補う手術となっており、トミージョン手術で救われた選手は多く存在します。

では、実際にトミージョン手術というのはどのような手術なのでしょうか。

メジャーリーガーのトミー・ジョンが初めて受けた手術

メジャーリーガーのトミー・ジョンが初めて受けた手術

トミージョン手術はメジャーリーガーのトミー・ジョンが初めて受けた手術になります。

その勇気を称える形で名前を取って「トミージョン手術」となったようです。

ゲーム「実行パワフルプロ野球」のダイジョーブ博士のモデル

ゲーム「実行パワフルプロ野球」のダイジョーブ博士のモデル

トミージョン手術の考案者であるフランク・ジョーブさんですが、日本のプロ野球ゲームにも登場していました。

人気ゲーム「実行パワフルプロ野球」のダイジョーブ博士として出現、人気キャラクターの1人です。

トミージョン手術が必要な主な原因は「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)の損傷」

トミージョン手術が必要な主な原因は「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)の損傷」

トミージョン手術が必要になる理由、原因としては「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)の損傷」にあるようです。

これは肘を曲げる部分にある靭帯で、ここが損傷することで痛みを強く感じます。

過度な投球を繰り返すことで「内側側副靭帯」が損傷していく

過度な投球を繰り返すことで「内側側副靭帯」が損傷していく

この「内側側副靭帯」は過度な投球を繰り返すことで、どんどんと損傷をしていくようです。

投球で疲労が溜まっている所でさらに使うことで、過剰な負荷がかかって損傷が生じてくると言われています。

トミージョン手術を受けるのは、肘にかかる負荷が大きい「ピッチャー」

トミージョン手術を受けるのは、肘にかかる負荷が大きい「ピッチャー」

トミージョン手術を受ける人としては、肘に負荷がかかる野球選手が主に受けています。

そして、そのほとんどが肘を酷使する「ピッチャー」で、メジャーだけでなく日本の野球界にも多くの手術を受けた方が存在します。

日本でも多くのプロ野球選手が「トミージョン手術」によって救われた

日本でも多くのプロ野球選手が「トミージョン手術」によって救われた

日本でトミージョン手術を受けた方として、有名な方の1人が桑田真澄さんになります。

桑田真澄さんは特にピッチャーとして注目度が高く、トミージョン手術を受ける大きな勇気を与えました。

トミージョン手術の成功確率は「83%」というデータがある

トミージョン手術の成功確率は「83%」というデータがある

トミージョン手術の成功確率として、初期の頃は「1%未満」などと評されていました。

しかし、現在ではその成功確率は大きく上がり、1986年から2012年までのメジャーリーグ投手を調査したものでは「83%」となっています。

メジャーリーグでは「若年時からの投球過多や過労」によりトミージョン手術が多いという話

メジャーリーグでは「若年時からの投球過多や過労」によりトミージョン手術が多いという話

トミージョン手術はメジャーリーガーが多い印象ですが、その理由としては「個性的なピッチングが多い」という理由が1つあるようです。

しかし、それだけでなく若い頃からの投球過多、投球までの試合間隔の影響もあると言われています。

トミージョン手術の内容・費用について

体の別の場所(足・お尻など)から正常な靱帯を肘に移植する手術

体の別の場所(足・お尻など)から正常な靱帯を肘に移植する手術

トミージョン手術の内容として、やり方が分かる画像がこちらになります。

主に体の別の場所(足・お尻など)から正常な靱帯を入手、肘に移植するという手術です。

その他にも腕や膝などから摘出することもあるようで、その靭帯を金属などで固定しています。

トミージョン手術は日本では「伊藤法」を採用している

トミージョン手術は日本では「伊藤法」を採用している

トミージョン手術ですが、日本とアメリカではヤリ方が若干異なるようです。

正式なトミージョン手術は8の字に通して縫うやり方ですが、日本の「伊藤法」では骨釘で固定するやり方が主流です。

日本での費用は「約30万円」

日本での費用は「約30万円」

トミージョン手術の費用ですが、日本では保険適用となる手術なので「約30万円」だと言われています。

さらに「高額療養費制度」を利用すると、そこからもっと費用が抑えられるそうです。

アメリカでは医療費が全額負担が基本となる

アメリカでは医療費が全額負担が基本となる

日本では30万円程度のトミージョン手術の手術代ですが、アメリカでは異なると言われています。

アメリカでは全額負担が基本となるトミージョン手術は、単純計算で3倍以上が予想されます。

トミージョン手術を行った野球選手の中の成功者(海外)

トミー・ジョン

トミー・ジョン

トミー・ジョンさんは選手時代、トミージョン手術を1974年に初めて受けています。

もちろん執刀したのは発案者のフランク・W・ジョーブ博士で、過去の前例がないリスクの高い手術となりました。

しかし、治療後のトミー・ジョンさんの成績は素晴らしく、約14年で164勝、46歳で通算288勝の大記録を成し遂げました。

アダム・ウェインライト

アダム・ウェインライト

アダム・ウェインライトさんは「セントルイス・カージナルス」の選手で、2007年に先発ローテーションを任されていました。

2010年には「20勝投手」「リーグ2位」の記録を残しましたが、2011年に右ひじの副じん帯断裂が発覚、トミー・ジョン手術を受けています。

結果としてあるシーズンは「14勝・防御率3.94」をマークするなど、エースとして申し分ない活躍が続きました。

ジョン・ラッキー

ジョン・ラッキー

ジョン・ラッキーさんは「シカゴ・カブス」に所属、2003年から「9年連続2ケタ勝利」のエースピッチャーでした。

ですが、2011年のオフの時期にトミージョン手術を受け、2013年にようやく復帰に至っています。

ただ、その分効果はあったようで、手術前の160イニングを上回る「189イニング」に対応できるようになったと言います。

マット・ハービー

マット・ハービー

マット・ハービーさんは「ニューヨーク・メッツ」の所属、2012年のデビューから「防御率2.73」「奪三振率10.62」という好成績を残していました。

さらに2013年も「9勝」「防御率2.27」となり、サイ・ヤング賞の投票で5位にランクインしています。

そんな時期にトミー・ジョン手術を受けた2014年、その1年後の2015年にメジャーに復帰しました。

その年は「13勝」「防御率2.71」でメッツのリーグ優勝を達成したほどです。

トミージョン手術を行った野球選手の中の失敗者(海外)

クリス・メドレン

クリス・メドレン

クリス・メドレンさんは「ブレーブス」に所属していた頃、2010年にダルビッシュ有選手と同じジェームズ・アンドリュース医師の執刀でトミージョン手術を受けました。

そして2011年に復帰、2013年には「15勝」をマークするなどエース級の活躍が目立ちました。

しかし、2014年に再びヒジの腱を断裂しており、2度目のトミージョン手術後にブレーブスを退団する形となってしまいました。

ライアン・マドソン

ライアン・マドソン

ライアン・マドソンさんは「フィリーズ」のクローザーやセットアッパーとして活躍をしていました。

しかし、2012年にレッズに移籍した直後の春キャンプにて肘の靭帯を断裂、翌年にヨーカム医師によるトミージョン手術が行われました。

ですが、痛みが収まらずに後遺症が残る形となり、今の所は再びメジャーのマウンドに立つ状態ではありません。

ダニエル・ハドソン

ダニエル・ハドソン

ダニエル・ハドソンさんは「ダイヤモンドバックス」のエース格としての活躍でしたが、2012年にヨーカム医師の執刀によりトミージョン手術を受けました。

ですが、2013年には再びヒジの靱帯を断裂しており、手術前にヨーカム医師が亡くなってしまいます。

今度は執刀医をアンドリュース医師に託しましたが、メジャー復帰後は太刀打ちできず、メジャーを退くこととなってしまいます。

エディンソン・ボルケス

エディンソン・ボルケス

エディンソン・ボルケスさんは「レンジャーズ」での活躍、ノーヒットノーラン達成の投手でもあります。

しかし、2017年には右ヒジに違和感を感じ、医師の診断後にトミージョン手術を受けることになりました。

どうやら8年前にも手術を受けていたようで、その後は大きな戦力損失という結果となってしまいました。

トミージョン手術を行った野球選手の中の成功者(日本人)

村田兆治

村田兆治

村田兆治さんは1883年に手術を受けた方で、その後に復帰をして登板が続いていきました。

3年後には「17勝」をあげるなど、トミージョン手術の「成功例」として大きな意味を持ちました。

村田兆治さんの手術が特に、トミージョン手術を日本人が受け入れるきっかけとなったようです。

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