遺体発見の翌日捜査員が到着

遺体発見の翌日捜査員が到着

この写真は、遺体が発見された場所の見取り図と思われる写真です。畜舎のドアのところで4人の遺体が、ヴィクトリアと子供の寝室の乳母車のところで当時2歳のヨーゼフの遺体が、メイド部屋でメイドのマリアの遺体が発見されました。

遺体発見翌日の4月5日に、ミュンヘン警察の捜査員が到着。納屋で検視が行われました。捜査の結果、納屋の屋根裏には足音を消すための藁が敷かれていたことがわかっています。

凶器のつるはしが発見

凶器のつるはしが発見

そして、犯人が寝泊まりしていたと思われる跡も発見されました。また、敷地の様子が一望できるように屋根瓦が数枚外されていたこともわかっています。

更に、納屋の床下からつるはしが発見されており、血液や毛髪、脳の一部が付着していたことから、凶器はつるはしであることを突き止めました。

長女のツェツィーリアが襲撃後、数時間生きていた

長女のツェツィーリアが襲撃後、数時間生きていた

ミュンヘン警察では事件当時、霊媒師を採用していたということで、霊媒師に調査を依頼するため、遺体の頭部を切断してニュルンベルクに送りました。しかし成果は挙がらなかったということです。

この検視でわかったことは、長女のツェツィーリアが襲撃後、数時間生きていたことでした。ツェツィーリアは納屋の藁の上で、祖母と母親そして父親の傍らで苦しみながら横たわり、自分の髪の毛を引き抜いた痕跡があったということ。頭を割られて苦しさのあまり引き抜いたと推測されます。

有力な情報を求めて懸賞金が

有力な情報を求めて懸賞金が

その後有力な情報は得られず、事件発覚から4日後の4月8日に、犯人につながる有力な情報を求めて、10万マルクの懸賞金が掛けられました。

状況証拠から真相を探る

強盗の線や怨恨の線は見つけられず

強盗の線や怨恨の線は見つけられず

警察では事件当初、犯行動機を強盗だと推定し、近隣の住民や現場周辺をうろついていた浮浪者や前科者、行商人、技術者などを取り調べていました。

しかし現場の状況から、農場の母屋から多額の現金が見つかっていることや、お金を盗まれた形跡がないことなどから、強盗と確定することが疑わしくなっていました。

また犯人は、犯行後数日現場に居座っていたと考えられる証拠があったようです。

その証拠とは、農場の牛や鶏に餌を与えていた痕跡や、台所で食事をしていた形跡が見つかった他、農場の煙突から煙が出ていたのを近隣の住民によって目撃されていました。

強盗の犯行ならば、現金を盗んですぐに現場を後にしたはずと断定していました。また、怨恨の線でも調査しましたが、有力な証拠はありませんでした。

司祭が懺悔を聞いて真実を隠している証拠は?

司祭が懺悔を聞いて真実を隠している証拠は?

ドイツのバイエルン州は事件当時、カトリックの勢力がかなり強い地方であったため、犯人や事件の詳細を知っている人物が、教会で懺悔をして真実を語っていたことも考えられ、地域教会の主任司祭が事件の真実を隠していることも考慮されました。

しかし、司祭を取り調べた際の供述調書には記録されていなかったようです。

しかし、かなりのけちと言われているグルーバー家の娘のヴィクトリアが、事件の少し前に、多額の献金を懺悔室に置いていったということがありました。これが事件と関係があったのかは定かではありません。

ただ、多額の献金の代償が無残に殺されるということは考えにくいのではないでしょうか。考えられるとすれば、自分の余命が少ないと直感的に感じ、これまでの行いを改めて天国に行けるように、お金を寄付したということもありえます。

グルーバー家の性格から検証

近隣住民の怨恨による犯行

近隣住民の怨恨による犯行

犯人はグルーバー家の家族全員を殺していることから、グルーバー家に強い恨みがあったと思われます。農場主であるアンドレアスは、頑固で誰に対しても横柄な態度で接していたと言われています。

そのため、近隣住民とのトラブルもあったそうで、トラブルのあった人物が犯人であるとも考えられます。

流れ者や顔見知りの犯行

流れ者や顔見知りの犯行

アンドレアスは経費を抑えるため、流れ者を安い賃金で雇っていました。そんな流れ者や顔見知りの人物がアンドレアスを恨んでいて、一家を殺害した可能性も否めません。

死んだと思われたヴィクトリアの夫カールが犯人説

死んだと思われたヴィクトリアの夫カールが犯人説

もう一つ、とんでもない仮説が浮上していました。ヴィクトリアの夫カール犯人説です。

カールは第一次世界大戦で死亡していますが、死体は見つかっていませんでした。そのため、カールは本当は生きていて、ヴィクトリアの子供は近親相姦で出来た父親の子供と知ったため、復讐したのではないかという説が挙がっていました。

ヒンターカイフェック事件のその後

ミュンヘン警察は未解決のまま捜査終了

ミュンヘン警察は未解決のまま捜査終了

ミュンヘン警察の捜査員たちは、この事件の解決に最大限の働きをしましたが、排他的な土地柄の住民たちは捜査に非協力的で捜査は難航。村人を含む数百名の容疑者に対して尋問をしましたが、有力な情報はなく成果は得られませんでした。

そのため、未解決のまま捜査終了となっています。

遺体はヴァイトホーフェンの墓地に埋葬

遺体はヴァイトホーフェンの墓地に埋葬

殺された6名の遺体はヴァイトホーフェンの墓地に埋葬されて、墓地には事件の慰霊碑が建てられました。また、ニュルンベルクに送られた犠牲者の頭蓋骨は第二次世界大戦の混乱で行方がわからなくなってしまいました。

ヒンターカイフェック農場は事件の一年後に取り壊されて、跡地には祠(ほこら)が建てられました。

1986年に捜査を再開するも成果は出ず

1986年に捜査を再開するも成果は出ず

捜査は1955年に一旦打ち切りとなり、1986年に改めて事情聴取が行われました。しかし、事件からすでに64年経過しており、成果はあがらず捜査は終了となりました。

この事件はドイツ犯罪史上最大のミステリーとして、100年あまり経った現在も事件の真相を解明しようと試みる者が多いということです。

ヒンターカイフェック事件の真相と概要や犯人【まとめ】

・ヒンターカイフェック事件は、1922年にドイツ・バイエルンの農場で家族と使用人計6人が暴行を受け殺害された事件。

・農場は人里離れた場所にあり、一家は近隣住民からの評判も良くなかったことから事件発覚が遅れたという。

・捜査の結果、凶器のつるはしや犯人が犯行後数日現場に居座っていた証拠などが見つかるも、他の有力な情報は得られなかった。

・一家に恨みを持つ近隣住民の犯行とも考えられたが犯人逮捕には至らず、事件は未解決のまま捜査は終了している。

ヒンターカイフェック事件の概要や真相をまとめてきました。結局真犯人は未だにわかりませんでしたが、「切り裂きジャック」事件と並ぶ、ドイツ犯罪史上最大の迷宮入り事件として、現在も真相を究明している多くの方がいるようです。

100年近く経過したこの事件、証拠は散逸し、証人や容疑者は全て亡くなっていて、完全解決は不可能に近いのではないでしょうか。しかし、事件の犯人が誰なのかを特定したという話もあります。

今後、ヒンターカイフェック事件の完全解決が出来る日が来るかもしれません。

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