ゾディアック事件の真犯人説

ゾディアック事件は、未だに真犯人が解明できていない状況ですが、何人かの容疑者がいたようです。しかし、証言が食い違っていたり証拠や信憑性がなかったりしたため、いずれも真犯人ではないと結論付けられました。そんな被疑者となった人物を紹介していきます。

ジャック・トーランス

ジャック・トーランス

ジャック・トーランスを告発したのは義理の息子でした。その根拠は、顔が似顔絵によく似ていたことや、ゾディアックの手紙の筆跡と似ていたということでした。

更に、爆弾の図面も見つかっていたそうで、それらの証拠物件は全てFBIに提出されました。しかし、当時のDNA鑑定に正確性はなく、DNA事態も汚染されていたため犯人と断定できませんでした。

アーサー・リー・アレン

アーサー・リー・アレン

アーサー・リー・アレンはIQが136ある天才だと言われていました。そして、2番目の被害者であるダーリーン・フェリン(22歳)をストーキングしていたということ。

更に、ダーリーンはアーサーが殺人を犯している現場を目撃しており、非常におびえていたそうです。しかし、手紙に付着していたゾディアックのDNAとは一致しませんでした。

デニス・レイダー

デニス・レイダー

デニス・レイダーは17年間に渡り10人の殺害をしており、その犯行を記した手紙を、警察や新聞社に送り付けるなどの行為をしていました。

逮捕に至るまで30年かかっており、ゾディアック事件も彼の犯行ではないかと疑われています。しかし、あくまでも状況証拠のみで、本人からゾディアックであるとの自供は取れていません。

アール・ヴァン・ベスト・ジュニア

アール・ヴァン・ベスト・ジュニア

ゾディアックの最有力候補と目されるアール・ヴァン・ベスト・ジュニアは、彼の実の息子の著書の中で告発されています。

ゾディアックの犯行声明文に使われていた内容が、アールが好きなオペラの一説と一致し、頻繁に使われていました。また、似顔絵とそっくりの容貌で、暗号作りをよくしていたということ。

更に、ゾディアックの指紋の傷が、アールと同じであることなどが挙げられています。また、被害女性たちが、著者の実母(アールの妻)と類似していることも挙げられていました。

デニス・レイダーやアール・ヴァン・ベスト・ジュニアは、ゾディアックの犯人像とかなり近いのではないでしょうか。しかし、最新の捜査技術をもってしても犯人とは断定されていないようです。やはり真犯人は他にいるのでしょうか。

ゾディアック事件を題材にした関連映画を紹介

実録!!ゾディアック ~血に飢えた殺人鬼の刻印~

実録!!ゾディアック ~血に飢えた殺人鬼の刻印~

1999年に放送されたゾディアック事件のドキュメンタリー映画です。ゾディアック事件に興味のある方には良い作品ではないでしょうか。

ゾディアック(2005年)

ゾディアック(2005年)

アレクサンダー・バークレー監督のゾディアックで、日本では未公開です。

2005年公開
キャスト:ジャスティン・チャンバース、ロビン・タネイ、ロリー・カルキン、フィリップ・ベイカー・ホール他

ゾディアック キラー

ゾディアック キラー

同じく2005年の作品。日本では未公開です。

キャスト:ウラジミール・マクシッチ, トッド・ジェンセン他

ゾディアック(2007年)

ゾディアック(2007年)

日本でゾディアックの映画と言ったら、この作品が代表的な映画になります。ジェイク・ギレンホールが、クロニクル紙の記者で、ゾディアック事件の虜になっていくロバート・グレイスミスを演じ、マーク・ラファロとロバート・ダウニーJr.が脇を固めた大ヒット作です。

2007年公開
キャスト:アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、ジョン・キャロル・リンチ、クロエ・セヴィニー他

ゾディアック(字幕版)(予告編) - YouTube

出典:YouTube

他にもこの事件を取り扱っている作品は多く、1971年の『ダーティハリー』で、連続殺人犯スコルピオのモデルとなっています。また、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』シーズン7第11話で、ゾディアックの模倣犯が登場します。

【まとめ】ゾディアック事件の真相

・ゾディアック事件は1968年から1974年にかけてアメリカで発生した連続殺人事件で、犯人は被害者7人を次々と襲い、犯行声明文や警察への電話などの作為的なパフォーマンスをしているため史上初の劇場型連続殺人事件と言われている。

・ゾディアック事件の被害者は7人で、内5名が死亡・2名が傷害を負わせられているが、ゾディアック自身は37人殺害したと語っている。

・事件の容疑者として何人か候補があがったが、いずれも真犯人ではないと結論付けられている。

ゾディアック事件の真相や犯人、暗号文などをまとめてきました。ゾディアックは、最後に犯したタクシー運転手の殺害後、血の付いたTシャツと一緒に送った手紙で、

「俺は自分から助けを求めることが出来ない。俺の中のもう一人のあいつがそうさせてくれないからだ。だんだん自分にブレーキをかけられなくなっているのが分かる。そのうちブレーキが壊れて、9人目、10人目を殺してしまいそうだ。助けてくれ。」

と、殺害行為を止めて欲しいような内容の手紙が書かれていたそうです。文体は乱暴で、精神状態の酷さを物語っていました。しかし、ゾディアックは逃走を続け、結局捕まることはありませんでした。

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