ナチス政権下のフランス、ヴィシー政権によりユダヤ人一斉検挙が迫っている10歳のサラの自宅で、弟のミシェルを納戸に鍵をかけ隠したまま検挙されてしまうサラ。何とか収容所から脱走をして弟のいる自宅に戻り納戸を開けるが、無残なミシェルの姿を目にしてしまいます。

安全なはずのフランスが恐怖の地とかしてしまい、引き裂かれてしまった姉と弟の悲劇を描いた作品です。ロッテントマトでは116人の評論で72％、9377人のユーザーから82％の評価を得ています。

2011年12月17日日本公開

ワルシャワに在住し、動物の飼育員として務めていたジャビンスキ夫妻（実在の人物）が、ナチスから逃げてきたユダヤ人を動物の檻に匿い、その動物達の命も助けるという事実を描いた作品です。

批評家の間では酷評もありましたが、観客からは高評価を受け、世界興行収入2200万ドルに達しています。

2017年12月15日日本公開
キャスト：ジェシカ・チャステイン、ダニエル・ブリュール、ヨハン・ヘルデンベルグ他

アウシュビッツ強制収容所を舞台に、ユダヤ人（囚人）によって組織された労務部隊であるゾンダーコマンドのサウルという男の一日半の行動を描いた作品です。

ガス室で殺された囚人の死体処理をしていたサウルは、少年の死体が自分の息子だと思い込み、ユダヤ教の埋葬を行うことを決心します。その決心はとても危険なものでした。

カンヌ国際映画祭のグランプリ受賞作で、第88回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞、ロッテントマトで、229人の批評家が96％の高い評価をつけています。

制作国：ハンガリー
2016年1月23日日本公開

第二次世界大戦の最中に、イギリスの経済撹乱を狙ったドイツ政府が計画した偽札製造事件の「ベルンハルト作戦」に携わったユダヤ人印刷工アドルフ・ブルガーの証言を基に制作された作品です。

劇中にアドルフ・ブルガーの証言映像も交えて、作戦に携わった人たちの運命を描いています。

ロッテントマトでは21300人のユーザーが平均88％の高評価をしています。

制作国：ドイツ、オーストリア
2008年1月19日日本公開

駆け出しの作家スティンゴが、ユダヤ人女性のソフィーと出会います。ソフィーには、とても恐ろしい悲惨な過去が。その過去とは彼女の人生を一変させるほどの選択を迫られるものだったのです。

この作品でメリル・ストリープはアカデミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。

1983年10月15日日本公開
キャスト：メリル・ストリープ、ケビン・クライン、ピーター・マクニコル他

ヒトラーの個人秘書官を務めたトラウドゥル・ユンゲの証言と回顧録『私はヒトラーの秘書だった』が本作の基となっています。

トラウドゥル・ユンゲがヒトラーの面接を受け、秘書として採用されてから、ヒトラーの自殺とドイツ軍の無条件降伏までの12日間を詳細に描いた作品です。

ロッテントマトからは批評家、ユーザー共に90％以上の高評価を得ています。

制作国：ドイツ、イタリア、オーストリア
2005年7月9日日本公開
キャスト：ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ、ユリアーネ・ケーラー他

ドイツ軍将校を父に持つ少年のブルーノと、ユダヤ人強制施設に収容されている少年のシュムエルの友情の物語です。

ブルーノは親の目を盗んで強制収容所に入り、シャワールーム（ガス室）へと入ってしまうという、なんとも言い難いような、考えさせられてしまう作品となっています。

2009年8月8日日本公開
キャスト：エイサ・バターフィールド、デヴィッド・シューリス、ヴェラ・ファーミガ他

ナチス占領下時代に1200人のユダヤ人をホロコーストから救った、ビエルスキ兄弟の奮闘記のような事実に基づいた作品です。

ノンフィクション映画ですが、最後の戦車での戦闘シーンはフィクションだということ。

脚色している点なども踏まえて、評価は思うほどの高評価ではなかったようです。

2009年2月14日日本公開
キャスト：ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル他

ユダヤ人家族が強制収容所に入れられ、父親と息子、そして母親は女性収容所へと離れ離れになってしまいます。収容所がどんな所かを知らない息子にとって父親の言葉は夢の言葉、楽しい言葉となったのです。

父親の言葉で助かったかけがえのない命の物語は、涙なくしては見られない最高の感動作。

監督は主演の父親役を務めたロベルト・ベニーニです。この作品は、第51回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリ賞を受賞。アカデミー賞でも作品賞他7部門にノミネートされました。

制作国：イタリア
1999年4月17日日本公開
キャスト：ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ホルスト・ブッフホルツ他