1981年にワシントン大学で物理学、天文学の学士号を取得、1990年、クレイトン大学で物理学の修士号を取得しています。

ワシントン大学卒業後、少尉としてアメリカ空軍に入隊します。1986年、オクラホマ州ヴァンス空軍基地のパイロット訓練生に選ばれ、戦略航空軍団で活躍しました。KC-135とT-38の複数のモデルで3000時間以上の飛行経験を持っています。

1995年からジョンソン宇宙センターで訓練を始め、STS-89とSTS-107で合計593時間のミッションを行いました。

イラン・ラモーン(載物担当技術者)

イラン・ラモーン(載物担当技術者)

生年月日:1954年6月20日
出身地:イスラエル ラマトガン
職業:イスラエル空軍大佐、空軍パイロット
宇宙滞在期間:15日22時間20分
ミッション:STS-107

イスラエル人初の宇宙飛行士としてコロンビア号STS-107の搭乗員になりました。1987年にテルアビブ大学で電子工学とコンピュータ工学を学び、イスラエル空軍に入隊すると、戦闘機のパイロットとして何千時間もの飛行経験を積んでいます。

コロンビア号で日記を綴っていて、奇跡的に焼け残った「奇跡の日記」が、エルサレムのイスラエル博物館に寄贈され、1年がかりで修復されたということ。

カルパナ・チャウラ(搭乗運用技術者)

カルパナ・チャウラ(搭乗運用技術者)

生年月日:1962年3月17日
出身地:インド ハリヤーナー州カルナール
職業:航空宇宙工学者
ミッション:STS-87、STS-107

パンジャブ工科大学を卒業後に渡米し、テキサス大学アーリントン校で航空宇宙工学の修士号、コロラド大学ボルダー校で航空宇宙工学の博士号を取得しました。

アメリカ人男性と結婚しアメリカ国籍を取得。STS-87では太陽観測衛星スパルタン201-04の放出と回収を、STS-107では微小重力下の実験を担当しています。

デイビッド・ブラウン(搭乗運用技術者)

デイビッド・ブラウン(搭乗運用技術者)

生年月日:1956年4月16日
出身地:バージニア州アーリントン郡
職業:海軍大佐、軍医、テストパイロット
宇宙滞在期間:24日18時間8分
ミッション:STS-107

1978年にウィリアム・アンド・メアリー大学で生物学の学士号を取得、1982年に東バージニア医科大学で医学の博士号を取得すると、サウスカロライナ医科大学でのインターンを経てアメリカ海軍に入隊しました。

1996年にNASAの宇宙飛行士候補に抜擢され、8月からジョンソン宇宙センターで訓練を受けました。国際宇宙ステーションのペイロード開発の補助を経て、コロンビア号STS-107の飛行士になりました。

ローレル・クラーク(搭乗運用技術者)

ローレル・クラーク(搭乗運用技術者)

生年月日:1961年3月10日
出身地:アイオワ州エームズ
職業:海軍大佐、軍医
宇宙滞在期間:15日22時間20分
ミッション:STS-107

1983年、ウィスコンシン大学マディソン校で動物学の学位を取得し、1987年に同大学で医学の博士号を取得しました。1987年3月にアメリカ海軍潜水実験隊での訓練を行います。

その後、1987年から海軍医療に従事し様々な勲章を授与。1996年4月にNASAの宇宙飛行士に抜擢され、ジョンソン宇宙センターに勤務しコロンビア号の搭乗員となります。

死者は捜索隊の中にも

死者は捜索隊の中にも

コロンビア号空中分解事故の死者は乗組員だけに止まらず、捜索隊パイロットのジュールス・F・マイアーJr氏と航空専門家のチャールズ・クレネック氏が、捜索活動中にヘリコプターの衝突事故で亡くなっています。更に、他の捜索隊3名にも重軽傷者が出ました。

2003年2月4日、当時のアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュは飛行士の遺族たちを招き、ジョンソン宇宙センターで行われる追悼式典を行いました。

その後、アーリントン墓地にコロンビア号慰霊碑を建て乗組員たちの名前が刻まれています。

コロンビア号空中分解事故の詳細や最後の音声

2003年2月1日(土曜日)午前2時30分、コロンビア号の帰還に向けて飛行管制室の帰還担当チームが活動を開始しました。もちろんその頃には、発射時の左翼で発生した破片の衝突については忘れられており、何も確認することなく通常の操作と同じ手順で帰還のための作業を行っています。また、気象条件も基準通りとなっていました。

コロンビア号空中分解の詳細

コロンビア号空中分解の詳細

・午前8時00分:管制室の担当官たちが、ロケットの逆噴射を行って良いかの確認をする。

・午前8時10分:搭乗員に逆噴射の準備を指示。

・午前8時15分30秒:逆噴射開始、機体を秒速7.8kmから、大気圏再突入可能な速度まで落とす。

・午前8時44分09秒:太平洋上空高度約120kmで大気圏に再突入する。(この時、大気圏再突入時の白熱光が、正面の窓の外に確認される)

・午前8時48分39秒:左主翼前縁に設置されたセンサーが、異常な数値を計測する。(この時点で管制官や乗組員には正常に見えた)

・午前8時53分46秒:カリフォルニア州西海岸のサクラメント上空を通過中、地上で撮影していたカメラマンたちが、軌道船の描く軌跡が突然明るくなるのを23秒間で4回観測し、機体に異常が発生しているのを目視。

・午前8時54分24秒:地上のメンテナンス・機器・生命維持装置の担当官が、左側主翼の油圧センサーの目盛が下に振り切れているのを確認し報告。

スペースシャトル・コロンビア号 空中分解直前の操縦室映像 (会話訳文付) - YouTube

出典:YouTube

耐熱タイルが機体からはがれ落ち始める

耐熱タイルが機体からはがれ落ち始める

・午前8時54分25秒:コロンビア号はネバダ州の上空に到達し、4分間に18回機体が閃光するのを確認。

・午前8時58分20秒:機体はテキサス州上空に達し、耐熱タイルが機体からはがれ落ち始める。
地上から午前8時57分頃に撮影されたコロンビア号です。左主翼から破片が散り始めて前縁部が変形しているのが確認できます。

・生命維持装置担当官が左側降着装置のタイヤの圧力が2つとも失われていることを報告。

最後の音声「了解。あー、バ…」で交信が途絶える

最後の音声「了解。あー、バ…」で交信が途絶える

・午前8時59分32秒:コロンビア号のリック・ハズバンド機長による機体の破壊に関する報告の音声が録音されたが「了解。あー、バ…」ここで録音が途絶える。

・午前9時00分18秒:テキサス州ダラス上空で、機体が無数の破片に分解し、飛行機雲となって尾を引いて落ちる光景が目撃される。

テキサス州中部では、各地ですさまじい爆音のような音と地震のような振動を伴って、機体の破片が落下するのが目撃されました。

コロンビア号 空中分解の瞬間 乗組員の恐怖 遺体など調査結果 - YouTube

出典:YouTube

コロンビア号の残骸や遺体の回収について

機体や遺体の残骸は2000箇所以上に

機体や遺体の残骸は2000箇所以上に

飛行士の遺体や機体の破片などの残骸は、テキサス州東部からルイジアナ州西部およびアーカンソー州南西部までの約2000ヵ所以上で発見されました。(赤やオレンジ、黄色で示されている部分が残骸の散乱している場所)

捜索は史上最大の大規模なものとなり、姿勢制御用ロケットエンジン燃料のヒドラジンなどの猛毒を含む物もあるため、アメリカ政府は国民に対して、発見しても決して触れることのないよう注意喚起を促しました。

発見した者は直ちに警察や政府機関に報告し、私有した者は処罰の対象となることを警告。コロンビア号の残骸捜索・回収では、広範囲に渡るため、多数のアマチュア無線家がボランティアとして参加し、政府機関と連絡を取り合ったということ。

破片をオークションにかける者も

破片をオークションにかける者も

しかし、警告を無視して発見した残骸物をネットオークションに出品し、高額で取引した者も現れました。更に、コロンビア号のプログラムや写真・破片などが「コロンビア関連商品リスト」というカテゴリで売りに出され、その価格は高騰したということ。

政府では違法にオークションにかけられた残骸の回収をしましたが、提出されたのは400個余りで、未だに4万個以上が行方不明となっています。

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