益野友利香さんが予定していたクラヨバまでの行程は、ブカレスト空港から夜行バスでブカレスト北駅まで移動し、そこから電車でクラヨバまで行くという計画でした。

夜行バスに乗り遅れる

夜行バスに乗り遅れる

しかし、バスのチケットを買おうと思ったところ、既に夜行バスは出発した後でした。海外では公共の乗り物の時間がでたらめなことが当たり前ですね。

そのバス乗り場で呆然と佇んでいた益野友利香さんが、ブラッド・ニコラエの目に留まるのは時間の問題でした。

深夜に行動する不安をSNSに

深夜に行動する不安をSNSに

益野友利香さんは、ブカレスト空港に着く前日のウィーンに着いた後から、不安な気持ちをSNSのメッセージに書き込んでいました。ウィーンでは買い物をして楽しんでいる気持ちが伺えますが、ルーマニアに着いてから夜に一人で行動する不安を隠せない様子。

そして、「それでは いざブカレストへー!!!」というメッセージを最後に遺体となって見つかります。

渡航の行程が変更され深夜行動になり不安も

渡航の行程が変更され深夜行動になり不安も

益野友利香さんがルーマニアに向かった時に、渡航を仲介した国際学生団体のNPO法人アイセック・ジャパンが、渡航の行程を深夜の行動に変更したと思われます。

益野さんは、ブカレストでの深夜の電車に乗ることにかなりの不安を覚えていたようでした。あくまでも推測ですが、知らない国で不安な気持ちになっていた深夜に、ブラッド・ニコライが笑顔で話しかけてきて「案内してあげる」と言われたら、危機意識よりも助け舟と捉えてしまう心境になる気持ちが理解できるようです。

ブカレストはヨーロッパ一治安の悪い地域

ブカレストはヨーロッパ一治安の悪い地域

そうは言うものの、ルーマニアは近年まで共産主義の国で、1989年の革命で民主化され、急激な社会情勢の変化が貧富の差を拡大して雇用も悪化しました。それに伴って、治安の悪化も拡大している国です。特にブカレストは「ヨーロッパ一治安の悪い地域」と言われています。

危機管理の知識は常識だった

危機管理の知識は常識だった

益野友里香さんの事件が起きた2012年のブカレスト空港ではスリやぼったくり、窃盗といった被害が頻発し、警官やポーターになりすました輩がトラブルを起こしている危険な地域。

そんな国に女性1人で渡航するには、それなりの知識を備えて行くのが常識となっています。被害に遭われた益野さんに対して責任を擦り付けるのはいけないことですが、ネット上や現地でもかなり批判されていたのです。

現地の人達は益野友里香さんの危機管理がなっていないとか、SNS上では不用心さが招いた事件という、益野さんに批判的な声も聞こえるようです。しかし、本当にそれだけが原因なのでしょうか。

更に、NPO法人アイセック・ジャパンのずさんな計画にも批判が出ていたようですので、次にその詳細をまとめていきます。

益野友利香さん殺害事件のその後

2012年9月地方検事2人を懲戒処分に

2012年9月地方検事2人を懲戒処分に

ブラッド・ニコラエが、益野友利香さんを殺害した事件の調査が始まり、ニコラエがそれ以前に犯した犯行の詳細も浮き彫りとなりました。この事によりブカレストの検事総局は、以前の犯行で証拠があるにもかかわらず見逃したとして、2012年9月に地方検事2人を職務怠慢で懲戒処分にしました。

被害者の一人も捜査当局への不満をあらわに

被害者の一人も捜査当局への不満をあらわに

「以前の事件でブラッド・ニコライを逮捕していれば、益野友里香さんの事件はなかった」と被害者の一人であるミトラエ・ミオアラさんは、捜査当局に対して不満をあらわにしていました。

益野友里香さんは地方検事達に殺された!

益野友里香さんは地方検事達に殺された!

事件を捜査した警察では、ミトラエさんの目撃証言や街の防犯カメラに映っていたブラッド・ニコラエの映像からニコラエが犯人と断定していました。

しかし、担当した検事は証拠不十分として不起訴にしています。その理由とは、仕事を増やしたくないというだけのあきれた理由だったようです。

ブラッド・ニコラエに終身刑が確定

ブラッド・ニコラエに終身刑が確定

2013年3月7日ブラッド・ニコラエは、殺人と強盗など多数の罪で終身刑を言い渡されました。これに対してニコラエは、同年10月10日上告しましたが棄却され、刑が確定したということ。

ルーマニア渡航を仲介したNPO法人のずさんな対応

ルーマニア渡航を仲介したNPO法人のずさんな対応

益野友里香さんが何故ブカレストの危険な地域で、深夜に一人で行動しなければならなかったのか。SNSで急に不安をさらけ出した理由とは。

益野さんの渡航を仲介した国際学生団体のNPO法人アイセック・ジャパンにも責任の一環があると世間では騒がれていました。そんなアイセック・ジャパンでは益野さんの行程に変更を加えていたのでしょうか。

遺族への哀悼も示さない

遺族への哀悼も示さない

報道各社は事件後アイセックに取材を試みたようですが、全ての報道機関に対して説明を拒んだそうです。その後20日になってようやく公式サイトにコメントを投稿。

「ご遺族のご意向を踏まえ、本件に関して一切の説明を差し控えさせて頂きます」とだけ書き添えて、遺族への哀悼の言葉もなかったとうこと。

アイセックに事務所を貸している大家が苦情

アイセックに事務所を貸している大家が苦情

アイセック・ジャパンは名前こそNPO法人となっていますが、実態は全国24の大学の学生から成るサークルのようなものだということです。

この団体に事務所を貸している大家は、「真夜中に窓を開け放して大騒ぎしているから注意したこともある。窓からタバコの灰を捨てるし、隣の駐車場で勝手に花火をするし、エレベーターで会っても挨拶もしないのよ」と、苦情を語っていたとか。

アイセック・ジャパンは現在も活動しているとのこと。

ブラッド・ニコラエの現在

ブラッド・ニコラエの現在

ブラッド・ニコラエは2013年10月10日に終身刑が確定し、現地の刑務所に服役していると思われます。詳しい情報は確認できませんが、仮釈放があれば何年後かに出所する可能性があるかもしれません。

しかし、このような罪を犯す人間は出所すれば再犯する恐れが十分にあります。出来れば一生を刑務所で暮らすことを望むばかり。

益野友利香さん殺害事件【まとめ】

日本人大学生の益野友利香さんが、ルーマニアでブラッド・ニコラエに殺害された事件をまとめてきました。その動機は直接語られていませんでしたが、遺体の凄惨さからおそらくシリアルキラーに共通する人格障害ではないかと思われます。

今後、このような事件が二度と起こらないように、海外に渡航する時は危機管理を十分に身に着けるべきではないでしょうか。

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