グレイシー一族とはブラジルで有名な「柔術家一族」の総称になります。

日本でも有名なグレイシー一族ですが、世界に教室を開いたり、格闘技（MMA）参加などに力を入れています。

グレイシー一族に技を指導したのが、日本の柔道家・前田光世さんだと言われています。

前田光世さんは世界各地で異種格闘技戦を行う中、最終的に選んだのがブラジルという地でした。

ブラジルに帰化後は柔道を教える形となり、それがグレイシー柔術へと発展していきます。

柔道家・前田光世さんから指導を受けたのが、グレイシー一族の1人であるカーロス・グレイシーさんになります。

カーロス・グレイシーさんからグレイシー柔術が始まっており、その後の子孫に受け継がれています。

現在もグレイシー柔術の一派として「カーロス派」というものが存在します。

カーロス・グレイシーさんの弟であるエリオ・グレイシーさんがグレイシー柔術の技術を完成させたと言われています。

もう1つの派閥が「エリオ派」であり、ヒクソン・グレイシーさんなどはエリオ派にあたります。

グレイシー一族から伝わるグレイシー柔術ですが、それがブラジリアン柔術へと派生しました。

ブラジリアン柔術もまたグレイシー一族が始めたものであり、今では1つの大きな格闘技ジャンルになっています。

オリンピック競技になるかという話も出ており、非常に大きな勢力であることは間違いありません。

グレイシー一族の家系図ですが、ジョルジさんやガスタオンさんなどが最初の名前に挙がっています。

そして次に来るのが長男のカーロス・グレイシーさんと五男のエリオ・グレイシーさんになります。

そこから2つの宗派に分かれてグレイシー一族の柔術が世代ごとに広まっていきます。

グレイシー柔術について、世界5大陸に850を超える道場数を持つ「グレイシーバッハ」があります。

グレイシーバッハは創始者カーロス・グレイシーさんの息子であるカーロス・グレイシーJr.さんによって創設されました。

グレイシー一族の家系図から見て、グレイシーバッハ所属の選手は上記の通りとなります。

カーロス派のグレイシー一族が所属する団体であり、赤字になっているのが所属している方になります。

カーロスグレイシーJr.さんを筆頭に多くのカーロス派の方々がグレイシーバッハに所属しています。

グレイシー一族の現在ですが、エリオ・グレイシーさんの長男ホリオン・グレイシーさんの行動が大きな変化を与えています。

ホリオン・グレイシーさんは現在「グレイシー柔術」という名前を商標登録している状態です。

そのためグレイシー柔術という言葉はホリオン・グレイシーさんの持つ権利となりました。

グレイシー柔術という言葉をグレイシー一族の全員が名乗れなくなったことで、新たに大きな派閥が生まれてしまいます。

その後はホリオン・グレイシーさんに関わる方々がグレイシー柔術を名乗るようになります。

グレイシー柔術を堂々と名乗れる団体としては、「グレイシー柔術アカデミー」があります。

こちらは勿論ホリオン・グレイシーさんに関わる団体であり、その歴史は1925年から始まっています。

グレイシー柔術アカデミーは歴史ある団体であり、現在も活動が続いている状態です。

一方のグレイシー一族のカーロス・グレイシーJr.さんは「ブラジリアン柔術」という名前を商標登録しました。

グレイシー柔術とはまた別の派閥であり、カーロス・グレイシーJr.さんはカーロス派のカーロス・グレイシーさんの子供にあたります。

グレイシー一族が使うグレイシー柔術ですが、効果的に身を守ることができる護身術だと言われています。

か弱い女性・子供なども習得可能で、Youtube動画でも紹介されています。

グレイシー柔術は「最強の格闘技」と言われている一面もあります。

柔道とはまた異なり、寝技や絞め技など総合格闘技に特化した格闘技だと言われています。

グレイシー一族の中でも特に最強だと言われるのがヒクソン・グレイシーさんです。

「400戦無敗の男」として総合格闘技界で活躍、日本の格闘家とも多く対戦しました。

グレイシー一族の戦績ですが、こちらが2019年までのMMAでの戦績になります。

ヒクソン・グレイシーさんはMMAで無敗であり、かなり凄い成績を残しています。

そして数多くのグレイシー一族がMMAで活躍していることが分かりますし、勝率もかなり高いです。

ちなみに緑枠は2年以内に出場歴がある現役選手になります。

MMAで最も良い戦績、勝利数をあげているのがホイス・グレイシーさんになります。

ホイス・グレイシーさんはエリオ・グレイシーさんの子供であり、ヒクソン・グレイシーさんの兄弟にあたる方です。

過去にはボビー・オロゴンさんなどと試合をしており、ブラジリアン柔術を使って勝利しています。