「ルクソール熱気球墜落事故」の墜落現場

「ルクソール熱気球墜落事故」の墜落現場

犠牲者の死因についても調べてみたのですが、残念ながら正式な発表を見つけることができませんでした。

ただ、常識的に考えると、そのほとんどが転落死や墜落死だとみられますが、ゴンドラ内の火災が酷かったようなので、焼死も含まれているかも知れません。

ちなみに報道ベースでは、おおむね次のような表現が多かったようです。

上昇が始まってからも5~6人が飛び降りた模様だが、すでに高度は100フィート(30メートル)に達しており、地面に衝突して死亡したり、焼死したりした。

墜落した熱気球の残骸

墜落した熱気球の残骸

結局のところ、この熱気球に搭乗していた21人のうち、助かったのは最初に飛び降りた操縦士と、彼に続くように真っ先に飛び降りたイギリス人観光客2人のうちの1人だけでした

ルクソール熱気球墜落事故を起こした操縦士について

「ルクソール熱気球墜落事故」を起こしたモーメン・ムラド操縦士は、頭部と足を負傷し、ひどいヤケドを負っていたものの、意識はハッキリしており話せる状態だったと言います。

「ルクソール熱気球墜落事故」を起こしたモーメン・ムラド操縦士

「ルクソール熱気球墜落事故」を起こしたモーメン・ムラド操縦士

当然、20人もの乗客を差し置いて、真っ先に逃げ出したこのモーメン・ムラド操縦士には、世間からの批判が殺到したと言います。

24ヶ国でのフライト経験を持つ藤田昌彦氏は、次のように語っています。

「あり得ないですよね。自分の身が大事で降りたんだと思いますけど。あと、残された人は、やるすべがないですよね。何もできない。考えられない」

気球を操縦できる唯一の人間が、いきなりその場から消えたわけです。ゴンドラが炎に包まれるなか、急速に上昇を始めた気球に取り残された搭乗者の絶望感は想像を絶するものがありますね。

後に、このモーメン・ムラド操縦士は、ANNの電話取材に対して次のように語っています。

「今でも鏡でやけどの痕を見るたび、忌まわしい事故を思い出します。何とか乗客を助けようとしたができなかった。ご遺族には私を許してほしい。」

真っ先にその場から逃げ出しておいて、「何とか乗客を助けようとしたができなかった」はないですよねぇ…。

その場で唯一気球を操縦できる自分がその場を去ることで、残りの全ての乗客が亡くなるであろうことは容易に想像できたわけで、このムラド操縦士の行為は「乗客を見殺しにした」行為以外の何ものでもありません。

ちなみに…このモーメン・ムラド操縦士は28歳の男性で、およそ1年半前にルクソール熱気球ツアーの運営会社「スカイクルーズ」社に入社し、入社前の経験も含めると、少なくとも2000時間もの飛行経験があるベテラン操縦士だったのだとか…。

ルクソール熱気球墜落事故の原因とは?

熱気球が飛ぶ仕組みは、LPガスを燃料にして「バーナー」と呼ばれる装置で炎を起こし、風船部分の空気を温めることで生まれる浮力を利用しています。

人が乗るゴンドラにこのLPガスが入ったガスタンクを積み込み、そこからチューブを通じてガスをバーナーに供給し、操縦士がガスの噴出量を調節しながら、炎の大きさを変えて熱気球を制御するわけです。

そして、この「ルクソール熱気球墜落事故」を間近で目撃した別の熱気球の操縦士は、「何かの拍子にガスタンクとバーナーを繋いでいたチューブが外れ、そこから漏れ出したガスに引火したことで火災が発生したようだ」と証言したそうです。

専門家によると、ガスタンクからバーナーに繋いだチューブが外れることなど、日頃からちゃんと点検を行っていれば、通常ではありえない事故なのだとか。

しかも、たとえ万一今回のように燃料のガスに引火するようなトラブルが起きた場合でも、ガスタンクの大元のバルブを閉めた上で、備え付けの消火器を使えば、被害は最小限に抑えることができたはずだとも…。

「ルクソール熱気球墜落事故」で墜落した熱気球

「ルクソール熱気球墜落事故」で墜落した熱気球

まとめ

いかがでしたでしょうか。

カルナック神殿やルクソール神殿、王家の谷などエジプトが誇る数々の遺跡群や朝日に照らされた古代都市ルクソールの町並みを、空から眺めることができる熱気球でのルクソール遊覧飛行。

2013年2月26日に、このツアーの最中に起きた「ルクソール熱気球墜落事故」の具体的な経緯や詳細、日本人も犠牲になった死者の死因や事故を起こした操縦士のその後、そして事故の原因についてまとめてみました。

熱気球事故としては史上最多の死者数を出した「ルクソール熱気球墜落事故」は、明らかに人災だったと言わざるを得ません。

最後になりましたが、この事故でお亡くなりになった犠牲者のご冥福を、こころよりお祈りいたします。

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