ルクソール熱気球墜落事故の原因や日本人死者の死因・操縦士のその後まとめ
エジプトの観光地・ルクソールの町並みを空から眺めることができる熱気球でのルクソール遊覧飛行。
2013年2月26日に、このツアーの最中に起きた「ルクソール熱気球墜落事故」の具体的な経緯や詳細、日本人も犠牲になった死者の死因や事故を起こした操縦士のその後、そして事故の原因についてまとめました。
犠牲者の死因についても調べてみたのですが、残念ながら正式な発表を見つけることができませんでした。
ただ、常識的に考えると、そのほとんどが転落死や墜落死だとみられますが、ゴンドラ内の火災が酷かったようなので、焼死も含まれているかも知れません。
ちなみに報道ベースでは、おおむね次のような表現が多かったようです。
上昇が始まってからも5~6人が飛び降りた模様だが、すでに高度は100フィート(30メートル)に達しており、地面に衝突して死亡したり、焼死したりした。
結局のところ、この熱気球に搭乗していた21人のうち、助かったのは最初に飛び降りた操縦士と、彼に続くように真っ先に飛び降りたイギリス人観光客2人のうちの1人だけでした
ルクソール熱気球墜落事故を起こした操縦士について
「ルクソール熱気球墜落事故」を起こしたモーメン・ムラド操縦士は、頭部と足を負傷し、ひどいヤケドを負っていたものの、意識はハッキリしており話せる状態だったと言います。
当然、20人もの乗客を差し置いて、真っ先に逃げ出したこのモーメン・ムラド操縦士には、世間からの批判が殺到したと言います。
24ヶ国でのフライト経験を持つ藤田昌彦氏は、次のように語っています。
「あり得ないですよね。自分の身が大事で降りたんだと思いますけど。あと、残された人は、やるすべがないですよね。何もできない。考えられない」
気球を操縦できる唯一の人間が、いきなりその場から消えたわけです。ゴンドラが炎に包まれるなか、急速に上昇を始めた気球に取り残された搭乗者の絶望感は想像を絶するものがありますね。
後に、このモーメン・ムラド操縦士は、ANNの電話取材に対して次のように語っています。
「今でも鏡でやけどの痕を見るたび、忌まわしい事故を思い出します。何とか乗客を助けようとしたができなかった。ご遺族には私を許してほしい。」
真っ先にその場から逃げ出しておいて、「何とか乗客を助けようとしたができなかった」はないですよねぇ…。
その場で唯一気球を操縦できる自分がその場を去ることで、残りの全ての乗客が亡くなるであろうことは容易に想像できたわけで、このムラド操縦士の行為は「乗客を見殺しにした」行為以外の何ものでもありません。
ちなみに…このモーメン・ムラド操縦士は28歳の男性で、およそ1年半前にルクソール熱気球ツアーの運営会社「スカイクルーズ」社に入社し、入社前の経験も含めると、少なくとも2000時間もの飛行経験があるベテラン操縦士だったのだとか…。
ルクソール熱気球墜落事故の原因とは?
熱気球が飛ぶ仕組みは、LPガスを燃料にして「バーナー」と呼ばれる装置で炎を起こし、風船部分の空気を温めることで生まれる浮力を利用しています。
人が乗るゴンドラにこのLPガスが入ったガスタンクを積み込み、そこからチューブを通じてガスをバーナーに供給し、操縦士がガスの噴出量を調節しながら、炎の大きさを変えて熱気球を制御するわけです。
そして、この「ルクソール熱気球墜落事故」を間近で目撃した別の熱気球の操縦士は、「何かの拍子にガスタンクとバーナーを繋いでいたチューブが外れ、そこから漏れ出したガスに引火したことで火災が発生したようだ」と証言したそうです。
専門家によると、ガスタンクからバーナーに繋いだチューブが外れることなど、日頃からちゃんと点検を行っていれば、通常ではありえない事故なのだとか。
しかも、たとえ万一今回のように燃料のガスに引火するようなトラブルが起きた場合でも、ガスタンクの大元のバルブを閉めた上で、備え付けの消火器を使えば、被害は最小限に抑えることができたはずだとも…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カルナック神殿やルクソール神殿、王家の谷などエジプトが誇る数々の遺跡群や朝日に照らされた古代都市ルクソールの町並みを、空から眺めることができる熱気球でのルクソール遊覧飛行。
2013年2月26日に、このツアーの最中に起きた「ルクソール熱気球墜落事故」の具体的な経緯や詳細、日本人も犠牲になった死者の死因や事故を起こした操縦士のその後、そして事故の原因についてまとめてみました。
熱気球事故としては史上最多の死者数を出した「ルクソール熱気球墜落事故」は、明らかに人災だったと言わざるを得ません。
最後になりましたが、この事故でお亡くなりになった犠牲者のご冥福を、こころよりお祈りいたします。
関連するキーワード
関連するまとめ
ワグネルの人数や戦力!意味と給料・日本人・プリゴジンの反乱を総まとめ
ロシアで反乱を起こして話題になった民間軍事会社の「ワグネル」。今回はワグネルの意味や由来、組織の規模と戦力、…
aquanaut369 / 29 view
レーガン大統領暗殺未遂事件の犯人と現在!死者とSP・裁判判決やその後を総まとめ
1981年3月に暗殺未遂事件に巻き込まれたレーガン大統領。この事件はなぜ起こってしまったのでしょうか?今回は…
aquanaut369 / 30 view
パリ人肉事件の犯人・佐川一政の生い立ちから現在~身長と家族(父/母/弟)・映画化・死…
1981年に発生した「パリ人肉事件」は、その事件名の通り、犯人は被害者を殺害後、屍姦した後、被害者の肉を食ら…
passpi / 117 view
レプティリアンの正体や真実!特徴と見分け方など総まとめ
「ヒト型爬虫類」とも言われ、多くの人の想像をかきたてている未知の存在である「レプティリアン」。この記事では、…
kent.n / 41 view
黒崎愛海さん不明事件の犯人と現在!ニコラス・セペダの犯行動機・フランス移送や判決まと…
2016年12月4日、当時筑波大学3年でフランスに留学中の黒崎愛海(なるみ)さんが行方不明になった事件で、元…
Mrsjunko / 18 view
ゾディアック事件の真相~犯人や暗号・関連映画まとめ
ゾディアック事件とは1968年から1974年にかけて、アメリカで発生した連続殺人事件です。犯行後に犯人から電…
Mrsjunko / 24 view
ナワリヌイの死因や現在!毒殺の暗殺・刑務所での死亡を総まとめ
ロシアのプーチン政権を真っ向から批判し、19年の刑期を受けて投獄されていたアレクセイ・ナワリヌイ氏が、202…
Mrsjunko / 28 view
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!
リンドバーグ愛児誘拐事件の真相~犯人の冤罪説や事件の裏側まとめ
伝説の飛行士チャールズ・リンドバーグの息子が誘拐されるという「リンドバーグ愛児誘拐事件」。その犯人に冤罪の疑…
Mrsjunko / 24 view
ラブロフ外相はプーチン大統領の犬?2人の仲や関係まとめ
ロシアのラブロフ外相と言えば、プーチン政権の下、実に18年以上に渡ってロシアの外務大臣を務め、“プーチンの犬…
passpi / 35 view
ベイルート港爆発事故と現在!威力と画像や動画・原因・韓国との関係とその後もまとめ
レバノンで起こったベイルート港爆発事故とその後・現在について気になる方が多いようです。また、ベイルート港爆発…
cyann3 / 30 view
バルボサ・アンデルソン・ロブソンの現在!経歴と結婚や家族・荒牧愛美さん堺市母子殺害事…
2022年8月に大阪で起こった「堺市母子殺害事件」。被害者の荒牧愛美さんのブラジル人夫であり犯人バルボサ・ア…
aquanaut369 / 27 view
メラニズムの人間は?病気の症状/原因/確率・日本人/外国人/モデルを総まとめ
メラニズムは身体が漆黒で神秘的な姿がカッコイイと話題で、動物では確認されていますが人間にもいるのでしょうか?…
sumichel / 70 view
タリバンとイスラム国の関係や違いを3つの視点から総まとめ
我々日本人にとってみれば、「タリバンもイスラム国も似たようなもの」との印象がありますが、よくよく調べてみれば…
passpi / 26 view
黒人アルビノ狩りや人身売買の実態や対策を総まとめ
先天的にメラニンが欠乏する遺伝子の疾患アルビノ。日本にもアルビノの人はいますが、アフリカに生まれた黒人のアル…
aquanaut369 / 17 view
アクセスランキング
人気のあるまとめランキング
![Celeby[セレビー]|海外エンタメ情報サイト](file/image/202510/fd2da5036cd69f9866bb316a630be8c4.jpg)






