パリ人肉事件の犯人・佐川一政の生い立ちから現在~身長と家族(父/母/弟)・映画化・死去も総まとめ
1981年に発生した「パリ人肉事件」は、その事件名の通り、犯人は被害者を殺害後、屍姦した後、被害者の肉を食らうという、忌まわしい猟奇事件でした。
今回、パリ人肉事件の犯人・佐川一政の生い立ちや、父親・母親・弟といった家族関係、身長が決め手となった逮捕劇、映画化されたその内容や評判、死去した佐川一政の現在についてまとめました。
つまり、佐川一政は人一人を殺害したのみならず、屍姦により辱め、さらに遺体を損壊してその肉を食らう…という人にあるまじき蛮行を犯しておきながら、裁判で裁かれることもなく、刑務所にも服役しないまま、事件を起こしてからたった5年ほどで自由の身になったなったわけです。
パリ人肉事件の犯人・佐川一政の家族関係(父親・母親・弟)
パリ人肉事件の犯人・佐川一政のプロフィール
パリ人肉事件の犯人・佐川一政の家族関係(父親・母親・弟)について
佐川一政の母親は神戸の裕福な貿易商の娘だったのですが、母親の両親(佐川一政にとっては祖父母)にはそれぞれ愛人がおり、祖母には婚外子もいるような複雑な家庭で育ちました。
一方、佐川一政の父親の明氏は、そんな佐川家に婿養子に入ったようです。
佐川一政の父方の祖父は、朝日新聞論説委員であり、父親の明氏も伊藤忠商事から出向して栗田工業の社長を務めた他、いくつかの会社を建て直したことから、「再建の達人」とも呼ばれたほどの人物です。
しかし、事件後の父・明氏は、すぐにパリへ飛び一流の弁護士を雇って、佐川一政のために尽力しますが、その後、心労が祟ったためか脳梗塞で倒れてしまいました。
また、佐川一政には1歳違いの実弟・佐川純氏がいます。
佐川一政の弟・純氏は、慶應義塾志木高等学校から慶應義塾大学文学部に進学し、同大卒業後は専門学校東京デザイナー学院で学び、その後、大手広告代理店に就職。
同社を50歳で退職した後は、油彩画家に転身していたのですが、2017年には兄の一政とともに仏米合作のドキュメンタリー映画「カニバ」に顔出しで出演し、話題になりました。
パリ人肉事件の犯人・佐川一政の生い立ち
実は、父・明氏と母親の間には、佐川一政の前に長女が誕生していたのですが、生後10日ほどで亡くなったそうです。
その後に誕生した佐川一政も超未熟児で、生まれた時には父親の手の平に載るほどの大きさしかなかったと言います。
さらに、出生1年後には腸炎を患い、カリウムとカルシウムの静脈注射でなんとか生きているという状態が続いたそうです。
両親は、果たして何歳まで生きられるのかと心配しましたが、周りの子供に比べると身体が小さく、虚弱体質だったものの、その後は順調に成長していきました。
そんな生い立ちだったため、佐川一政は外で遊ぶよりも家の中で本を読んだりするのが好きな子供で、性格は内向的だったそうです。
また、そんな佐川一政が無事に成長するようにと、両親はかなり過保護とも言える育て方をしていたようですね。
前述したように、佐川一政が誕生した次の年には、弟の純氏が誕生するのですが、彼は兄とは違って身体も大きかったことから、年齢は1年差があるものの、2人はまるで双子のように育てられたと言います。
学生時代の佐川一政は芸術や文学に没頭する少年だった
幼少期より内向的な性格だった佐川一政は、やがて芸術を愛する多感な青年に成長していきました。
中でも、「嵐が丘」や「戦争と平和」といったシェイクスピアの作品に興味を示し、音楽はベートーベンやヘンデルなど、クラシック音楽を好んで聴いていたそうです。
また、高校時代には白樺派に傾倒し、特に志賀直哉の「暗夜行路」に影響を受け、自身も短編小説を書いたことがある他、武者小路実篤に直接会いに行き、実篤の書斎で1時間あまり面談したこともあるそうです。
幼少期に叔父から聞かされた童話がカニバリズム(人肉嗜食)に走るきっかけに…
佐川一政は事件後、自身のカニバリズム(人肉嗜食)の原点として、幼少期に叔父から度々読み聞かされた、幼い子供を誘拐しては鍋で煮込んで食べる魔法使いの話だと語っています。
これにより小学生の頃には既に人肉を食べることに興味を抱いていたそうで、それがどんどん膨れ上がっていき、やがて抑えきれなくなっていった高校時代には、自ら精神科医に相談したことも度々あったそうです。
しかし、どの精神科医もまともに取り合ってもらえなかったのだとか…。
ちなみに…佐川一政の母方の叔父に、歌手や俳優として活躍している佐川満男さんがいます。
もしかすると佐川満男さんが、佐川一政の幼少期にカニバリズム(人肉嗜食)に走るきっかけとなった童話を読み聞かせた“叔父”だったのかも知れませんが、これに関する信憑性ある情報は皆無でした。
佐川満男さんの読み聞かせは、一般人によるそれに比べると、幼い子供の心に訴えかける影響力は何倍にもなるとは思いますが…。
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誕生: 1949年4月26日
出生地: 兵庫県神戸市
職業: 作家
国籍: 日本
出身高校: 神奈川県立鎌倉高等学校
教育:
・ 和光大学人文学部文学科卒業
・ 関西学院大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了
最終学歴: パリ第3大学大学院比較文学専攻修士課程修了
主題: カニバリズム
デビュー作: 『霧の中』(1984年)