
ノルウェー連続テロ事件の死者と犯人の動機は?生存者が語るウトヤ島銃乱射と映画・犯人の現在まとめ
2011年7月22日に発生した、単独犯によるノルウェー庁舎爆破事件とウトヤ島銃乱射事件という2つの事件からなる「ノルウェー連続テロ事件」。
単独犯による殺人としては史上最悪とも言われるこの「ノルウェー連続テロ事件」の死者数と犯人の詳細や動機、生存者が語る生々しい証言と同事件をテーマにした映画、犯人の現在についてまとめました。
ノルウェー連続テロ事件の概要
ノルウェー連続テロ事件とは、2011年7月22日の1日のうちに発生した、単独犯による連続無差別テロ事件で、次の2つの事件からなります。
ノルウェー連続テロ事件の死者数は史上最悪レベルとも…
ノルウェー連続テロ事件では、①「ノルウェー庁舎爆破事件」により8人が、②「ウトヤ島銃乱射事件」により69人がそれぞれ死亡しており、両事件併せて77人の尊い命がたった1日のうちに失われました。
これは第二次世界大戦以降、ノルウェー国内における最悪の惨事とされており、国際刑事警察機構(インターポール)によると、単独犯が短時間のうちにこれだけ多くの人間を殺害した例はないとのことです。
近代、正式な記録が残っている単独犯で行われた大量殺人事件
— サウザンドアイスサクリフェイス (@naglas2000) 2019年7月18日
1位 ノルウェー連続テロ事件 77人
2位 宜寧事件 57人
3位 ポートアーサー事件 35人
5位 バージニア工科大学銃乱射事件 32人
6位 津山事件 30人
4位 京都アニメーション放火事件 33人
ノルウェー連続テロ事件の犯人や犯行動機について
ノルウェー連続テロ事件の犯人は極右思想を持つノルウェー人
このノルウェー連続テロ事件を起こした犯人は、オスロ市に在住し証券会社に勤めるノルウェー人男性、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(当時32歳)です。
ブレイビクは金髪で青い目という、ごくごく普通のノルウェー人ですが、極右思想を抱いており、国内外の極右組織と関係があり、隣国スウェーデンのネオナチ団体を崇拝していたとも言われています。
しかし、彼が働いていた証券会社の上司によると、彼は真面目で明るい性格、同僚たちとも良好な関係を築いており、内に秘めたその思想を表に出すことは一度もなかったと証言しています。
ノルウェー連続テロ事件の犯人は2009年から犯行を計画していた
その一方で、犯人・ブレイビクは2009年から犯行を計画しており、爆弾を製造するためにわざわざ小さな鉱山会社と農場を購入しています。
さらに、ノルウェーのネオナチサイトに出入りして、自動車爆弾の製造方法を学んでいたと言います。
そして、テロを実行に移す約3ヶ月前の2011年5月に、爆弾の製造に必要な6トンもの化学肥料を購入し、それから約80日間をかけて大量の爆弾を製造しました。
こうしてテロ決行の目処がたった2011年7月17日、ブレイビクはTwitterに犯行決意を書き込むと、犯行当日の7月22日、1514ページに及ぶ文書をネット上に公開した上で、凶行に及んだのです。
ブレイビクは、犯行直前に公開した文書の中で、自らをテンプル騎士団と名乗り、練りに練った殉死作戦を書き連ねていたと言います。
こうしてテロ決行の目処がたった2011年7月17日、ブレイビクはTwitterに犯行決意を書き込むと、犯行当日の7月22日、1514ページに及ぶ文書をネット上に公開しました。
ブレイビクはその中で、自らをテンプル騎士団と名乗り、練りに練った殉死作戦を書き連ねていたと言います。
そして、同日の午後3時半頃、ブレイビクは何の迷いもなく、ノルウェーの首都オスロの中心部にある首相府および法務・警察省庁舎付近に停めた自動車爆弾の起爆スイッチを静かに押したのでした…。
ノルウェー連続テロ事件の犯人の動機は?
ノルウェー連続テロ事件は、たった一人のノルウェー人が、同胞を大量殺戮するために、綿密で大がかりなテロ計画を立て、それを冷酷に実行した無差別テロ事件です。
犯人・ブレイビクの犯行動機は何だったのでしょうか?
果たして何が、ブレイビクをそのような凶行に駆り立てたのでしょうか?
それは、ノルウェーが“単一人種国家”たることを守るためでした。ブレイビクには、他のヨーロッパ諸国と同様に、ノルウェーに大勢の移民が流入し、多文化社会になることが許せなかったのです。
そして、もともと白人社会だったノルウェーを、そのような危機に陥れたのは、第2次世界大戦後、長らく政権を握ってきたノルウェー労働党のせいである…と、ブレイビクは考えたわけです。
そこで、ブレイビクはノルウェー庁舎を爆破することで、首相を務める労働党の党首を殺害し、さらに、次世代の政治の担い手となる労働党青年部員を根こそぎ殺害する計画を立てたんですよね。
ちなみに…ノルウェー連続テロ事件後に行われた初公判では、ブレイビクは法廷に入るなりニヤリと笑みを浮かべると、右腕を斜め上に突き出すナチス式の敬礼を披露しています。
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場所: ノルウェー・オスロ、ウトヤ島
日付: 2011年7月22日
標的:
・ ノルウェー政治指導部(オスロ)
・ ノルウェー労働党青年部(ウトヤ島)
攻撃手段: 爆破、銃乱射
死亡者: 77人
負傷者: 100人以上
容疑者: アンネシュ・ベーリング・ブレイビク