にこやかに握手を交わすマクロン大統領とプーチン大統領の様子からは、一見すると和やかそうな雰囲気に見えるのですが…当時、この会談を取材していたBBC特派員は、次のように証言しています。

汗ばむ陽気ながら、両大統領の初会談は冒頭からひんやりしたものだった。握手は短く、笑顔もこわばりがちだった。

そしてその2時間後、会談を終えた2人の雰囲気は、温まっているどころかさらに冷え冷えとしていた。意見が一致しない具体的な論点はたくさんある。しかしそれに加えて、初めて会ったこの2人の間には、個人レベルのぎこちなさが感じられる。

実は、2人の冷え切った仲には理由があったんですよね。

と言うのも、2017年のフランス大統領選の真っ只中、プーチン大統領はマクロン氏の対立候補であるナショナリストのマリーヌ・ル・ペン候補をクレムリン(ロシア大統領府)で歓待し、彼女を支持するかのような行動を取っていたからです。

プーチン大統領がマクロン氏の対立候補を支持?

プーチン大統領がマクロン氏の対立候補を支持?

フランス大統領選の第1回投票の1ヶ月前である2017年3月24日、プーチン大統領はナショナリストのマリーヌ・ル・ペン候補をクレムリンで歓待していた…

また、選挙戦でマクロン陣営は、ロシア治安当局が自分たちを再三に渡ってハッキングしようとしていたと非難していたんですよね。

こうした経緯が、マクロン大統領とプーチン大統領の会談に影を落としていたと言われています。

実際、会見終了後に開催された、両首脳揃っての記者会見の席上で、マクロン大統領は、ロシアの報道機関である「ロシア・トゥデイ」と「スプートニック」の2社を、フランスや他の国々に影響を与えるための“プロパガンダの手先”と痛烈に非難しています。

「ロシア・トゥデイ」と「スプ-トニック」は…

「ロシア・トゥデイ」と「スプ-トニック」は…

プロパガンダと嘘を拡散する工作員として介入したのです

プロパガンダと嘘を拡散する工作員として介入したのです

それは記者ではなく工作員だ

それは記者ではなく工作員だ

フランスとロシアの関係は、歴史的に見ればおおむね良好な関係が続いていると言えそうです。しかし、このマクロン大統領の強烈なプーチン大統領への一撃は、近年の両国間の緊張関係のあらわれだとも…。

プーチン大統領はマクロン大統領を利用している?

では、そんな冷え込んだ関係にある両国首脳が、ここにきて頻繁に電話会談を行っているのはなぜなのでしょうか?

クレムリンのインサイダー情報によると、ロシアにとってフランスは、イギリスやアメリカとの関係と比較すれば、まだ話ができる友好的な関係にあり、次のような点で、ロシアにとって言わば“都合の良い存在”なのだとか。

フランスのマクロンとの面談は、ロシア側にとっては一定の意味があり、5時間にもわたって会談が成されました。大半の時間はプーチンによる情報分析、ロシアの立場のインプットであったようです。英米とは何を話しても、議論にすらならない低レベルの会談にしかならないので、知性エリートのマクロンとは会話が成立したとのことです。

ロシアは、最早、米国との間では、いわゆる裏ルートとか秘密のホットラインが長年存在せず、本音で議論ができない相手と見做(みな)しており、この状況は誰が大統領になっても変わらないとの冷徹な見方の上に立って国際政治を考えているので、マクロンがここで登場してくれたのはありがたい話。

もともと仏露は友好的な関係にありますし。マクロンに各種情報や分析をインプットすることによって、米国や欧州主要国へロシアの本音のようなものを伝えてくれる役割が期待できるのではないかと考えています。

つまり、プーチン大統領はマクロン大統領を上手く利用している…と言った感じのようですね。

マクロン大統領もロシアのウクライナ侵攻を利用している?

一方のマクロン大統領も、2022年4月に5年ぶりとなる大統領選を控え、ロシアのウクライナ侵攻を利用している節があるようです。

前述したようにマクロン大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まる前から、プーチン大統領との間で精力的な仲介外交に努めてきました。

もしもそれが成功し、ロシアのウクライナ侵攻を抑えていれば、フランス有権者のマクロン大統領に対する支持率は跳ね上がっていたはずです。

しかし、実際には対話での解決は叶わず、2月24日にロシアはウクライナに侵攻し、マクロン大統領の面子は丸潰れとなりました。

一時は、2月25日に予定していた仏ロ外相会議をキャンセルするなど、怒りをあらわにする場面もあったようですが、3月2日には、マクロン大統領は「プーチン大統領とできる限り対話を続ける」と表明しています。

その目的について、マクロン大統領はテレビ演説で、次のように語っています。

「プーチン氏に武力の使用をやめさせるとともに、紛争が拡大するのを防ぐのが目的だ」

もちろん停戦という大きな目的があることは間違いありませんが、マクロン大統領にとって、自身の大統領再選に向けてアピールする意図も…少なからずあると言われています。

パリの共和国広場で行われたウクライナ侵攻に抗議するデモの様子

パリの共和国広場で行われたウクライナ侵攻に抗議するデモの様子

ロシアによるウクライナ侵攻直後に行われたこのデモには、報道によると約2800人のパリ市民が集まったと言われています。

マクロン大統領が絶望!?悲壮感漂う執務室での写真が話題に

ロシアによるウクライナ侵攻が激しさを増していった2022年3月、次の1本のツイートがネット上で大変な話題になりました。

関連するキーワード

関連するまとめ

検索してはいけない言葉100選・危険度別ランキング【最新決定版】

検索すると思わぬグロ画像や衝撃動画にたどり着いてしまい、トラウマになりかねないような危険な言葉があります。今…

maru._.wanwan / 891 view

タイヤネックレスの動画がヤバい!南アフリカと見る方法・漫画イラストと知恵袋・生き残り…

検索してはいけない言葉「タイヤネックレス」について、画像や動画がヤバいとして注目を集めています。また、タイヤ…

cyann3 / 62 view

ピザ配達人爆死事件と犯人の現在!爆死したブライアン・ウェルズの遺体/映画やアンビリバ…

2003年のペンシルベニア州で、ピザ配達人ブライアン・ウェルズが銀行強盗を起こした直後に、首につけた爆弾が爆…

passpi / 52 view

パブロ・エスコバルの生涯~家族(母親・嫁・息子)や射殺の最後とドラマや映画まとめ

コロンビア最大の麻薬密売組織の創設者で、麻薬王と呼ばれたパブロ・エスコバル。今回は、パブロ・エスコバルの生涯…

Mrsjunko / 161 view

ナッシュビル爆発事件はテロの噂!ミサイル・犯人・その後のニュースまとめ

アメリカ・テネシー州で起こった「ナッシュビル爆発事件」について、テロの噂が浮上しています。また、ミサイル・被…

cyann3 / 36 view

センチネル族の現在!やらせと女好きの噂・ドローン・芸能人と宣教師・ダーウィン賞・コロ…

インド洋東部・北センチネル島に住む先住民族「センチネル族」について、やらせや女好きなどの話題が挙がっています…

cyann3 / 54 view

アマンダルイス事件の真実と真犯人~息子AJの現在や祖父の陰謀説まとめ

2019年5月に放送された『ワールドミステリー』で話題となったアマンダルイス事件。その事件の冤罪説と真実や真…

Mrsjunko / 74 view

同じカテゴリーの記事

同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!

エド・ゲインの本物の作品の写真!遺体で家具や衣服を制作・事件も総まとめ

1900年代半ばにアメリカ合衆国に実在した「プレイン・フィールドの屠殺解体職人」との異名をとる猟奇殺人鬼でる…

passpi / 1098 view

コソボ紛争の原因や現在!NATOと空爆・地雷・画像と動画・映画もわかりやすく解説

ヨーロッパ南東部・バルカン半島で起こったコソボ紛争について、わかりやすく解説してみました。コソボ紛争について…

cyann3 / 71 view

ハワイ山火事の陰謀と犯人!場所や原因と死者・行方不明者・鎮火や現在の様子も総まとめ

ハワイ・マウイ島で2023年8月8日に発生した山火事は、死者100人、行方不明者4人を出す米国での山火事の犠…

Mrsjunko / 43 view

イスラム国の現在!思想と目的・対立国との関係・縮小した理由と今の勢力図まとめ

イスラム国(ISIL)の現在について話題となっています。また、イスラム国はどんな思想・目的を持つ国なのか、対…

cyann3 / 39 view

世界の有名な宗教20種類!人口の多い順にランキング【最新決定版】

日本の宗教では仏教や神道などが有名ですが、世界的にはさらに様々な特徴を持った宗教があり、多くの人が信仰してい…

maru._.wanwan / 70 view

ガイルくん死去はなぜ?死因はうつ病?逮捕や行方不明・死の真相まとめ

ゲーム系YoutuberのEtika(エティカ)こと「ガイルくん」の死が注目されており、ガイルくんの逮捕の経…

cyann3 / 23 view

ペトロパブロフスク羆事件は嘘?本当?詳細やクマの大きさなど総まとめ

世界3大獣害事件とされる「ペトロパブロフスク羆(ひぐま)事件」について、その詳細が気になる方が多いようです。…

cyann3 / 97 view

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

スポンサードリンク