名前：青木 エミ（あおき エミ）
生年月日：1949年5月24日
出身地：アメリカ合衆国
職業：元モデル、実業家、エッセイスト、ケーキ職人

青木エミは1960年代に活躍した人気モデル。彼女は「資生堂」や「カネボウ」といった化粧品ブランドのモデルを務め、当時はハーフモデルとして男性・女性問わず高い人気を誇っていました。

デビューしたのは中学3年生の頃で、当初はグラビアでの活動が多かったのだとか。

青木エミはアイルランド系アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれたハーフで、日本人離れした顔立ちと抜群のスタイルで瞬く間に人気を集めました。

生まれはアメリカのニューヨークで、2歳の頃に母親として日本へ帰国し、以降は日本で生活を送っています。

青木エミは当時はまだ日本でハーフは珍しかったこともあり、子供の頃は「あいのこ」などと呼ばれ、差別を受けることが多かったのだそうです。

学校ではいじめられることも多かったようですが、モデルを始めてからはすぐに人気が爆発したことで、差別を受けることはほとんどなくなったのだそうです。

青木エミはモデルとして活動を始めたばかりの頃。仕事で出会ったヘアデザイナーの男性から一軒家を借り受け、高校1年生の頃から一人暮らしをしていたのだそうです。

当時は両親がモデルの仕事に猛反対をしていたようで、反対を押し切ってまでモデル活動を始めたため、一人暮らしするしか道が無かったのだそうです。

青木エミは1969年に歌手で俳優の井上順と結婚して話題になりました。井上順は当時人気バンド「ザ・スパイダース」のメンバーで、ミュージシャンとして絶大な人気を誇っていました。その後はテレビ番組の司会者としても人気を集めるようになり、昭和のテレビ界を支えました。

名前：井上 順（いのうえ じゅん）
生年月日：1947年2月21日
出身地：東京都
職業：タレント、歌手、俳優、コメディアン

青木エミと井上順の馴れ初めはトーク番組「ラブラブショー」。この番組での共演をきっかけに彼女は井上順の遊び仲間のひとりとなり、一緒に夜の街へ出かけることが増えたのだそうです。

そのため、交際するのに時間はかからず、交際がスタートしてからは互いの家が窓から見える距離に暮らしていたのだそうです。

青木エミと井上順の2人は結婚後、1971年に「ラブ ／ 順之とエミの世界」というアルバムをリリースしています。夫婦での作品はこれが最初で最後となっていて、当時は幸せな結婚生活を送っていたことが伝わってきます。

青木エミと井上順は過去にテレビCMでも夫婦共演をしています。これは自動車メーカー「いすず」の「ジェミニ」という車のCMで、仲睦まじい姿を披露していました。

青木エミと井上順の間に子供はいません。なぜ子供を作らなかったのかはわかりませんが、もしかすると互いに子供を作る気はなかったのかもしれません。

青木エミと井上順はおしどり夫婦として知られていましたが、1982年に離婚。人気芸能人夫婦の離婚ということもあって当時は大きな話題になりました。

2人の結婚生活は「14年」となっていて、以降はそれぞれ独身生活を送ることになります。

青木エミは井上順と離婚した原因については語っているようで、彼女曰く「家にいなかった」のだそうです。井上順は当時人気タレントとして数多くのテレビ番組に出演。

さらに元々遊び人ということもあって交友関係が広く、家に帰るのはいつもとても遅かったのだそうです。

一方の井上順も離婚原因については青木エミの発言どおりだとしていて、彼曰く「結婚後は一度も0時より早い時間に帰ったことがなかった」のだそうです。

これはそれだけ彼が仕事と人づきあいを重視していたことの表れで、逆に夫婦の時間はほとんど無かったことが伺えます。

青木エミと井上順の2人は離婚してしまいましたが、仲違いをしたわけではないため、その後も友人のひとりとして関係は続けているようです。現在もたまに食事する程度の関係で、近況を報告し合うなどしています。

青木エミは現在東京・西麻布にあるバー「ムーンダンス」を経営しているオーナー。彼女はここで自ら接客も行っているようで、評判はとてもいいのだとか。

彼女のバーは会員制となっていて、有名人などがお忍びで利用するなど、隠れ家的存在のバーなんだそうです。

青木エミは井上順と離婚したあと、「アルファキュービック」というファッションブランドに勤め、そこの食品部門に在籍することに。当時はカフェやケーキなどのプロデュースを手掛け、その手腕をいかんなく発揮しました。

青木エミはその後、1993年に「ラ・ターブル」というケーキ屋の経営をスタート。当時としては珍しい野菜を使ったヘルシーなケーキを展開し、大きな人気を集めることに。

数年後には多店舗展開も始めるなど飛ぶ鳥を落とす勢いを見せたものの、景気の悪化や他店との価格競争に敗れ、2006年に閉店してしまいました。