この予言に関しても、ジョン・タイターが投稿した原文はかなり曖昧なものだったようです。


「Are you really surprised to find out that Iraq has nukes now or is that just BS to whip everyone up into accepting the next war?」

(イラクが今核兵器を持っていることを知って本当に驚いていますか?それとも次の戦争を受け入れるようにみんなを鼓舞するための単なるでたらめなのですか?)


まぁ、「ノストラダムスの大予言」しかり、予言というものは元来そんなものなのかも知れませんね。いわゆる「仄めかし」であったり、曖昧な表現をとることで、解釈の仕方によって的中する確率を跳ね上げることができますし、“予言”として一種独特な禍々しさを演出することができますから。

ジョージ・W・ブッシュ大統領

ジョージ・W・ブッシュ大統領

ただ、この投稿から約2年後の2003年3月に始まったアメリカによるイラクへの攻撃(イラク戦争)の大義となったのが、イラクの核兵器保有疑惑だったことから、2001年の時点でそのことに言及した、このジョン・タイターの投稿は“予言”と言えるのかも知れません。

ただ、1991年のイラクのクウェート侵攻に端を発した湾岸戦争の際にも、イラクが保有する“大量破壊兵器”が問題視され、その中には生物兵器と化学兵器に並んで核兵器も挙げられていたんですよね。その意味では、予想しうる範囲内だったとも…。

「IBM5100」の隠し機能をジョン・タイターが知っていた件について

これらの“予言”とは別に、ジョン・タイターが本物の未来人であるとの信憑性を高めたのが、IBMの開発者しか知らないはずの、「IBM5100」に仕込まれた隠し機能を、部外者であるはずのジョン・タイターが知っていた件でした。

ただ、この点についても、よくよく調べてみると、1991年に出版された「IBMシステムジャーナル」の 30巻にて、「IBM5100」にそういった“隠し機能”が組み込まれていることについて書かれており、一部の間では既に公になっていたことが判明しているんですよね。

ジョン・タイターに関するあらゆる版権がジョン・タイター財団に集約

前述したように、自身を未来人と称するジョン・タイターは、2001年3月24日の投稿を最後に姿を消しています。

名目的には「IBM5100」の回収という任務を完了し、彼が元いた2036年の世界に帰還したことになっているのですが…

2003年には、ジョン・タイターの母親だというケイ・タイターが登場したりして、未来人・ジョン・タイターの話題は、その後もネット上で盛んに議論され続け、遂にはジョン・タイター関連の書籍やDVD、グッズなども販売されるようになりました。

書籍「未来人ジョン・タイターの大予言」の裏表紙

書籍「未来人ジョン・タイターの大予言」の裏表紙

著作権表示には「The John Titor Foundation,L.L.C.(ジョン・タイター財団)」との記載が…

しかし、なぜかその売り上げや印税は、ジョン・タイターの母親であるケイ・タイターにではなく、「ジョン・タイター財団」なる団体が版権を所有し、そこから生ずる収益を一手に管理しているようなんですよね。

そして、この「ジョン・タイター財団」のCEOを務めているのは、あのウォルト・ディズニー社の顧問弁護士まで務めた経歴を有する、ラリー・ハーバーという弁護士であることが判明しています。

ちなみに、ジョン・タイターが2036年に帰還した後、彼の母親だと名乗り出たケイ・タイターですが、彼女に実際に会ったことがあるのは、実はこのラリー・ハーバー氏だけなんですよね。

ラリー・ハーバー氏によると、2003年にケイ・タイターが彼の法律事務所に突然現れ、自分はジョン・タイターの母親だと名乗り出たのだとか。

しかし、そのことが縁で、結果的には「ジョン・タイター財団」のCEOまでつとめることになったそうなのですが、彼女が現在暮らしているというフロリダ州タンパの戸籍情報や公的なデータベースを照合しても、ケイ・タイターという人物は存在しなかったのだとか…。

【現在の結論】未来人「ジョン・タイター」の正体について

現時点で、一般的にジョン・タイターの正体として考えられているのが、前述した「ジョン・タイター財団」のCEOであるラリー・ハーバー氏と、その弟であるリチャード・ハーバー氏、そして真の黒幕とも言われるもう一人の兄弟、モーリー・ハーバー氏です。

ジョン・タイターの母親を名乗るケイ・タイターが、突然自身の法律事務所に現れたことが縁で、現在、「ジョン・タイター」にまつわるあらゆる版権を有している「ジョン・タイター財団」のCEOを務めている…

しかも、そのケイ・タイターなる人物は、ラリー・ハーバー氏以外は会ったことがなく、どうやら実在しないっぽい…となると、かなり怪しい匂いが漂っていますからね。

さらに言えば、そんなラリー・ハーバー氏の弟、リチャード・ハーバー氏は情報工学の専門家で、もう一人の兄弟であるモーリー・ハーバー氏は、IT業界のエキスパートなのだとか。

あの多くのネット民を唸らせた、タイムマシンの構造や仕様、タイムスリップにまつわる信憑性ある様々な設定などを考えた出したのも、恐らくリチャードとモーリー兄弟ではないかと言われているようです。

また、情報工学やIT業界の専門家であれば、前述した「IBM5100」に隠し機能が仕込まれていた件について知っていても不思議ではありません。

もしかすると、「ジョン・タイター」にまつわる全てのストーリーは、リチャードかモーリー兄弟が、「IBM5100」に仕込まれた隠し機能の存在を知ったことが発端となり、構築されたものだった可能性すらありそうですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

第三次世界大戦を経験した2036年の未来から、ある目的をもってタイムマシンに乗ってやってきた自称“未来人”のジョン・タイター。

彼は関東大震災と戦争により、国土を3つに分割された日本に関する予言も含め、数多くの予言を残しています。

そこで今回、ジョン・タイターが残していった驚くべき戦争関連の予言一覧と、的中したと話題になった5つの予言、そして、彼が本物の未来人なのかについての検証結果をまとめてみました。

ロシアがアメリカやヨーロッパに核爆弾を投下し、第三次世界大戦が勃発。アメリカ合衆国が解体したことで、歯止めが無くなった中国が、戦争の混乱に乗じて台湾や日本、韓国に侵攻し、たちまち強制併合していしまう…。

一見すると突飛な予言に見えますが、最近のロシアや中国の動向を見ていると、あながち絵空事ではないような気するのは私だけでしょか?

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