クロマニョン人とは

約4万年前から1万年前(後期旧石器時代)に生息していたクロマニョン人

約4万年前から1万年前(後期旧石器時代)に生息していたクロマニョン人

クロマニョン人とは約4万年前から1万年前に生息していた人類になります。

後期旧石器時代にヨーロッパに移り住んでおり、狩りや絵画などを行っていたことが分かっています。

そんなクロマニョン人はその他にどのような特徴があるのでしょうか。

クロマニョン人(新人)の分布図

クロマニョン人(新人)の分布図

クロマニョン人は新人に分類されていますが、こちらが世界での分布図になります。

アフリカから移動した先祖のホモ属ですが、クロマニョン人としてヨーロッパに移り住んでいます。

クロマニョン人の形跡がフランス・ラスコー洞窟で発見された

クロマニョン人の形跡がフランス・ラスコー洞窟で発見された

クロマニョン人が発見されたのが、フランスのラスコー洞窟という場所になります。

こちらではクロマニョン人の動物を描いた洞窟壁画が発見されました。

当時のクロマニョン人がヨーロッパに住んでいたという貴重な形跡がありました。

ラスコー洞窟で発見されたクロマニョン人の牛と馬の絵画

ラスコー洞窟で発見されたクロマニョン人の牛と馬の絵画

クロマニョン人が描いたとされる、ラスコー洞窟で発見された絵画がこちらです。

壁に描いた牛と馬の絵画ですが、人類の当時からの芸術スキルが伺えるものです。

出典:YouTube

クロマニョン人が残したとされるラスコー洞窟の動画

クロマニョン人の特徴、顔について

身長180cm前後だったとされるクロマニョン人

身長180cm前後だったとされるクロマニョン人

クロマニョン人の特徴ですが、身長は180cm前後の高身長だったとされています。

見た目は狩猟民族らしい格好で、温かそうな動物の毛皮を着ています。

髪の毛やひげも特徴的で、ヨーロッパ人の先祖だと分かるイメージ模型です。

また、模型の下には頭蓋骨があり、発達した顎などもしっかりと残っています。

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの間に近い身長とされている

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの間に近い身長とされている

クロマニョン人の身長はネアンデルタール人とホモ・サピエンスの間に位置するとされています。

170cmから180cmの間にあり、現在の人類(ホモ・サピエンス)にも通ずる部分があります。

クロマニョン人の特徴が分かる頭蓋骨の画像

クロマニョン人の特徴が分かる頭蓋骨の画像

クロマニョン人の特徴として、よく分かる頭蓋骨の画像がこちらになります。

頭蓋骨の大きさは少しずつ進化していますが、ネアンデルタール人の方が若干大きいことが分かります。

クロマニョン人の頭蓋骨は「新人」に分類される

クロマニョン人の頭蓋骨は「新人」に分類される

クロマニョン人の頭蓋骨ですが、「新人」は最終系として分類されています。

5段階での人類進化により頭蓋骨が大きく変わっていることがよく分かる図です。

クロマニョン人(新人)の頭蓋骨は「高く丸い頭」「顎先の発達」などの特徴がある

クロマニョン人(新人)の頭蓋骨は「高く丸い頭」「顎先の発達」などの特徴がある

クロマニョン人(新人)の頭蓋骨ですが、いくつかの発達の経緯があります。

1つは「高く丸い頭」で、旧人と比べると丸く縦長でシャープに変形しています。

そして、他にも「顎先(オトガイ)の発達」がクロマニョン人(新人)に見られています。

言葉が発達したとされる新人はやはり、頭蓋骨に変化が見られたようです。

クロマニョン人はコーカソイド(欧米人)の先祖と言われている

クロマニョン人はコーカソイド(欧米人)の先祖と言われている

クロマニョン人はコーカソイド(欧米人)の直系の先祖だと言われています。

ヨーロッパで発見されたこともあり、見た目の特徴的にも共通点が多く出ています。

クロマニョン人と旧人・原人の顔イメージ図

クロマニョン人と旧人・原人の顔イメージ図

クロマニョン人の顔のイメージ図がこちら(左)になります。

旧人・北京原人との違いが分かる図で、クロマニョン人はより現在の人間に近い印象があります。

クロマニョン人の遺伝子・進化について

クロマニョン人は「現生人類(ホモ・サピエンス)」に分類されている

クロマニョン人は「現生人類(ホモ・サピエンス)」に分類されている

クロマニョン人の遺伝子・進化に関する情報も話題になっています。

現時点でクロマニョン人は「現生人類(ホモ・サピエンス)」に分類されています。

生息時期が約4万年前から1万年前(後期旧石器時代)なので、生き残っているホモ・サピエンスであることが分かります。

ホモ・ハピリスから分岐している「ヒト属」

ホモ・ハピリスから分岐している「ヒト属」

クロマニョン人が分類される「ホモ・サピエンス」ですが、猿人・旧人・新人と進化してきました。

また、ヒト属としてはホモ・ハピリスから分岐しているとされています。

さらにホモ・エレクトゥス以降から火の使用が行われ、ホモ・サピエンス・サピエンスから美術の出現が見られました。

この美術が見られた頃にクロマニョン人が出現しており、ヒト属からの流れが見えます。

10万年前、「ホモ属」は20種類近くいたとされている

10万年前、「ホモ属」は20種類近くいたとされている

10万年前のヒト属のみが生き残る頃、「ホモ属」と呼ばれる人類は20種類ほどいたとされています。

ヨーロッパではネアンデルタール人やクロマニョン人がおり、ホモ・サピエンスの一部は起源とされるアフリカに残っていました。

ゲノム解析で分かったクロマニョン人(ヒト)の遺伝子の流れ

ゲノム解析で分かったクロマニョン人(ヒト)の遺伝子の流れ

ゲノム解析で判明しているクロマニョン人(ヒト)の遺伝子の流れがこちらになります。

クロマニョン人は共通祖先からヒトへと移り、現生のアフリカ人として進化しています。

ホモ・サピエンスに分類されますが、彼らがヨーロッパからアジアへと移動することになります。

クロマニョン人(ホモ・サピエンス)とネアンデルタール人は混血して唯一生き残った

クロマニョン人(ホモ・サピエンス)とネアンデルタール人は混血して唯一生き残った

クロマニョン人の遺伝子の流れとしては、ホモ・サピエンスと同じ系統として伝わっています。

現在は研究が進んだことから、ネアンデルタール人は混血したと言われています。

そしてホモ・サピエンスとして新たに進化し、ヨーロッパからアジアへと大移動が行われました。

ホモ・サピエンス(クロマニョン人含む)が唯一残った人類だった

ホモ・サピエンス(クロマニョン人含む)が唯一残った人類だった

クロマニョン人はホモ・サピエンスですが、唯一残った人類でした。

20種類ほどいたホモ属の生き残りで、ネアンデルタール人とは交雑関係にありました。

スバンテ・ペーボ博士がホモ・サピエンスの研究を進めてノーベル賞生理学・医学賞を受賞

スバンテ・ペーボ博士がホモ・サピエンスの研究を進めてノーベル賞生理学・医学賞を受賞

スウェーデン人のスバンテ・ペーボ博士により、現在はホモ・サピエンスの研究が進んでいます。

ネアンデルタール人との関係を解明したことで、ノーベル賞生理学・医学賞を受賞しています。

クロマニョン人と新人類・ホモサピエンスとの違い

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