ガブリロ・プリンツィプが使用した銃「M1910」

ガブリロ・プリンツィプが使用した銃「M1910」

サラエボ事件の犯人であるガブリロ・プリンツィプですが、彼が使用した銃がこちらです。

銃の型番は「M1910」であり、ベルギーのFN社が製造した自動式拳銃になります。

犯人ガブリロ・プリンツィプはまだ未成年だった

犯人ガブリロ・プリンツィプはまだ未成年だった

サラエボ事件を起こしたガブリロ・プリンツィプですが、彼は当時まだ未成年でした。

多くのオーストリア関係者に取り押さえられて、彼はそのまま刑務所に行くことになります。

当時の法律では死刑とならず、懲役20年が課せられた

当時の法律では死刑とならず、懲役20年が課せられた

犯人ガブリロ・プリンツィプですが、国民からは強い刑を望まれていました。

しかし、彼はまだ未成年だったため、当時の法律では死刑とはなりませんでした。

結局、実刑判決の結果、ガブリロ・プリンツィプは懲役20年が課せられています。

サラエボ事件のその後(第一次世界大戦が勃発)

暗殺者グループがセルビア軍と関係があるという噂が流れ始める

暗殺者グループがセルビア軍と関係があるという噂が流れ始める

サラエボ事件が起こったその後ですが、暗殺者グループがセルビア軍と関係があるという噂が流れ始めます。

これに激怒したオーストリア=ハンガリー帝国はすぐさま、国の威厳をかけて動き出すことになります。

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世は、セルビアにしっかりと捜査するように言い渡す

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世は、セルビアにしっかりと捜査するように言い渡す

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世ですが、セルビアにある伝達を行いました。

それはサラエボ事件に対して、しっかりと捜査するように促すという内容でした。

甥にあたるフランツ・フェルディナント大公の死はフランツ・ヨーゼフ1世を動かしました。

一方、セルビアのペータル1世は調査を拒絶した

一方、セルビアのペータル1世は調査を拒絶した

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世のサラエボ事件の調査の要望に対し、セルビアは拒絶をしています。

当時のペータル1世はセルビア王ながら、ロシアとの繋がりがすでに強くなっていました。

ロシアの要望かどうかは不明ながら、セルビアにとっては都合が良かったことが分かります。

ヴィルヘルム2世 (ドイツ皇帝)

ヴィルヘルム2世 (ドイツ皇帝)

全名:フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヴィクトル・アルベルト・フォン・プロイセン
呼び名:ヴィルヘルム2世
出身地:プロイセン王国ベルリン・皇太子宮殿
生年月日:1859年1月27日
没年月日:1941年6月4日(82歳没)
職業:ドイツ皇帝
配偶者:アウグステ・ヴィクトリア

オーストリアは同盟国のドイツ皇帝に「セルビアと戦争をしてもよいか?」と尋ね、許可を得ることに成功した

オーストリアは同盟国のドイツ皇帝に「セルビアと戦争をしてもよいか?」と尋ね、許可を得ることに成功した

オーストリアはドイツに手紙を送り、この手紙を当時のドイツ皇帝であるヴィルヘルム2世が受け取りました。

手紙の内容としては「セルビアと戦争をしてもよいか?」で、それを同盟国だったドイツに訪ねていたようです。

これに対してヴィルヘルム2世は何を思ってか、OKを出したといいます。

1914年7月28日、オーストリア=ハンガリー帝国はセルビアに対し、最後通牒を突きつけた

1914年7月28日、オーストリア=ハンガリー帝国はセルビアに対し、最後通牒を突きつけた

サラエボ事件で激怒したオーストリア=ハンガリー帝国は1914年7月28日、セルビアに対して「最後通牒」を突きつけました。

内容には「10の要求」が書かれており、これには48時間以内の返答を求めていたそうです。

内容としては「軽蔑・扇動などの出版物の禁止」「ナーロドナ・オドブラナ(セルビア国家主義組織)の即時解散」などがあり、かなり厳しい条件が多くありました。

また、最後通牒は当時はかなりの意味があり、条件を全て飲めなかった場合は戦争になるという流れでした。

セルビアはロシアのニコライ2世に助けを求めたが拒否をされる

セルビアはロシアのニコライ2世に助けを求めたが拒否をされる

セルビアはオーストリア=ハンガリー帝国の最後通牒に対し、その対処法をロシアに求めていました。

しかし、当時のロシアは内政問題があり、ニコライ2世はそれどころではありませんでした。

そのためロシアは助けを拒否をしており、結果として第一次世界大戦の流れに向かいます。

セルビアはオーストリア=ハンガリー帝国の10の要件の内、8件しか飲めずに第一次世界大戦が勃発

セルビアはオーストリア=ハンガリー帝国の10の要件の内、8件しか飲めずに第一次世界大戦が勃発

セルビアは結局オーストリア=ハンガリー帝国の10の要件の内、8件しか飲むことが出来ませんでした。

これを期にオーストリア=ハンガリー帝国はセルビアに戦争を仕掛け、第一次世界大戦が勃発します。

後にドイツとロシアが激しく対立、第一次世界大戦は1914年7月28日から1918年11月11日まで続いた

後にドイツとロシアが激しく対立、第一次世界大戦は1914年7月28日から1918年11月11日まで続いた

サラエボ事件をきっかけに同盟国だったドイツとロシアが激しく対立します。

これにより第一次世界大戦は1914年7月28日から1918年11月11日まで続く、長期の世界大戦となりました。

出典:YouTube

第一次世界大戦の解説動画

第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー帝国が解体し、1929年までにユーゴスラヴィア王国

第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー帝国が解体し、1929年までにユーゴスラヴィア王国

第一次世界大戦ではオーストリア=ハンガリー帝国が解体する結果となりました。

1929年までにはユーゴスラヴィア王国が誕生し、そこにはサラエボのボスニア・ヘルツェゴビナも含まれています。

第二次世界大戦を通じて、ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年に悲願の独立となった

第二次世界大戦を通じて、ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年に悲願の独立となった

ボスニア・ヘルツェゴビナも含まれるユーゴスラビアですが、第二次世界大戦を通じて独立へと向かいました。

隣国の干渉地帯だったボスニア・ヘルツェゴビナですが、ついに1992年に悲願の独立を果たしています。

サラエボ事件の犯人の現在について

サラエボ事件から4年後の1918年4月28日、肺結核により刑期を終える前に死去したガヴリロ・プリンツィプ

サラエボ事件から4年後の1918年4月28日、肺結核により刑期を終える前に死去したガヴリロ・プリンツィプ

サラエボ事件の犯人のその後ですが、事件から4年後の1918年4月28日に変化がありました。

犯人のガヴリロ・プリンツィプは肺結核により、刑期を終える前に死去しています。

20年の刑期はわずか4年になり、23歳の若さで亡くなることとなりました。

2015年、セルビアではガヴリロ・プリンツィプは「解放の英雄」として銅像化されている

2015年、セルビアではガヴリロ・プリンツィプは「解放の英雄」として銅像化されている

犯人はボスニア・ヘルツェゴビナ出身であり、彼が世界的に見てテロリストであったことは間違いありません。

しかし、セルビアからすれば彼は英雄であり、2015年に「解放の英雄」として讃えられています。

また、セルビアではガヴリロ・プリンツィプの銅像があることも判明しています。

第一次世界大戦のきっかけの1つとなったサラエボ事件に今後も注目

第一次世界大戦のきっかけの1つとなったサラエボ事件に今後も注目

サラエボ事件は第一次世界大戦のきっかけの1つとなり、大きな事件に発展しました。

過去のオーストリア=ハンガリー帝国とセルビアの関係による事件は決して忘れることができません。

サラエボ事件をわかりやすく解説まとめ

サラエボ事件をわかりやすく解説してみました。場所は当時オーストリア領内のサラエボで、背景・原因は過去の戦争での民族・宗教が混ざりあったことにあります。被害者はオーストリア皇太子で、犯人はその後に結核で亡くなっています。現在の戦後に繋がる大きな事件として、今後も忘れずに歴史に注目していきましょう。

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