
ハイルブロンの怪人の意味と事件の犯人!綿棒のDNAと現在までをまとめ
ハイルブロンの怪人の意味は、1993年から2008年にかけて、ドイツをはじめヨーロッパ各地で起きた殺人事件、窃盗事件など40件余りの事件に共通したDNA採取によって判明した同一のDNAから推定された、架空の大犯罪者のことです。その犯人は誰で、使われた綿棒はどんなものだったのか、また、現在の科学捜査の基準までを解説していきます。
一連の調査結果から、「ハイルブロンの怪人」のDNAと言われた綿棒から検出されたDNAは、綿棒の製造会社の従業員のものであることが判明し、当時の犯罪における科学捜査体制のずさんさが明るみに出ることとなります。
ハイルブロンの怪人の、DNAを混在させる元凶となった綿棒工場の女がその後どういう処分になったのか凄い興味ある。のに、情報出てこない🧟♀️#ハイルブロンの怪人 #DNA捜査 #ドイツ史上最もお粗末な事件
— ぴじょん (@6WnrXjhbAbsCVQ7) 2020年10月20日
こんにちは。12/17の #アンビリーバボー では、「(当該女工71歳は)罪に問われることはなかった」と言ってました。綿棒の説明書に、『DNA鑑定に使用するのは適切ではない』と書いてあったんだとか。それで警察の失態になったんだそうです。
— ail東京迷子マメルリハインコ黄緑@もふ部 (@aoiail) 2020年12月19日
ハイルブロン警察殺人事件の真相
これまでの成り行きから、ドイツの新聞フランクフルター・アルゲマイネは、この出来事について「戦後のドイツ警察の歴史で最もお粗末」と評しています。
ハイルブロンの怪人がハイルブロン警察殺人事件の真犯人ではなかったことから、2011年になってようやく殺人事件の捜査が新たな展開を見せます。
その直後に、残された女性メンバーが証拠隠滅のために家を爆破させます(写真の家)。この家は、旧東独ツヴィッカウで「国家社会主義地下組織」が使用していた住宅。爆破された後の画像です。
そのことから、犯人との因果関係があったのではないかと当時の連邦捜査局局長イェルク・チールケさんが主張していました。
しかし、彼女の祖父によって否定されています。
現在、ドイツ全域に、ナチスを想起させる国家社会主義地下組織(NSU)がある。急成長の政党「ドイツのための選択肢」(AfD)とNSUの関係、及び、AfD設立の翌年の2014年にハイデガー「黒ノート」が刊行された事に、マルクス・ガブリエルは疑惑を感じている。『全体主義の克服』99頁。 https://t.co/wVIg46EQyv
— 原田 忠男 (@harapion) 2020年8月16日
このような連続テロ事件はドイツでは初めてのことで、当時のドイツ国民を震撼させています。
2013年3月21日、殺された犠牲者の慰霊碑が、ニュルンベルクのオペラハウスの向かいに建てられました。
出典:独ネオナチ裁判開廷、問われる極右と治安当局の闇の関係 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
月曜日にちょうど、ツヴィッカウ出身のアーティストと話してて、2011年に国家社会主義地下組織の家が燃えて、人種差別殺人事件が明るみに出た時に近くにいて、1990年代、旧東地区の若者の間に広まっていた極右のシーンを一気に思い出した、と言っていた。あの時代、あの空気。
— kawachi_berlin (@berlinbau) 2022年8月24日
ハイルブロンの怪人を教訓にした現在の科学捜査の基準
「ハイルブロンの怪人」における科学捜査でのずさんな体勢から、「戦後のドイツ警察の歴史で最もお粗末」と言われ、この事件を機に国際標準化機構で綿棒の規格化を推し進めます。
これにより、2016年に発行された規格「ISO 18385」(科学捜査のための生体物質の収集、保管及び分析に使用する製品のヒトDNA混入のリスク最小化−要求事項)が制定されました。
「ハイルブロンの怪人」は戦後のドイツ警察の歴史で最もお粗末な捜査!【まとめ】
以上、「ハイルブロンの怪人」について解説してきました。事件の内容は単純そのものですが、科学捜査での解説が入ると、かなり複雑になり、わかりにくかったかもしれません。
まとめますと、ハイルブロン警察殺人事件の科学捜査で見つかったDNAが、ドイツ全域やオーストラリアやフランスでの殺人事件、窃盗事件、麻薬事件などのDNAと全てが一致したことから起きた、奇々怪々な成り行きとなってしまいました。
原因はDNA鑑定に使われた綿棒で、綿棒製造工程の段階で工場勤務の従業員のDNA付着によるものだったということ。犯罪とは一切関係のないところで惑わされた捜査は混迷を極め、ドイツ全域を巻き込む大捜査となってしまいました。
原因が解明された結果、ハイルブロンの怪人事件は「戦後のドイツ警察の歴史で最もお粗末な捜査」として歴史に残りました。
このエピソードは、
— こいずみまり (@koizumimari1) 2020年4月13日
『CSI:ニューヨーク』のシーズン6第4話(通算121話)「幻の女」
ERじゃなかったですw
Wikipedia「ハイルブロンの怪人」の項にありました!
元ネタあったんですね〜https://t.co/rUVfPW2iGl pic.twitter.com/4uNDO8WURG
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