マルチ、キルヒャー、ルドルフ2世へと引き継がれる

それは、帝国図書館やスウェーデン王立図書館の記録にも残っていないような情報でした。神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が、600ドゥカート金貨という大金でヴォイニッチ手稿を買い取ったこと。

最近になってその事実があったことが、ドイツ ・ブレーメン芸術大学のシュテファン・グジー教授によって、明らかにされました。それは、当時の宮廷の帳簿に、ヴォイニッチ手稿を購入したらしいことを示す新たな記録が発見されたからでした。

1599年に、医師のカール・ヴィーデマンという人物が、ルドルフ2世に写本のコレクションを500ターラー銀貨で売却したものだということ。この写本は「注目すべき/珍しい本」とされ、小さな樽で運ばれたそうです。

因みに、500ターラー銀貨は600ドゥカート金貨と同じ価値があったという事です。

ルドルフ2世、ピーター・ヤン・ベッククスを経て1912年にヴォイニッチの元へ

その後200年の間の記録はわかっていませんが、ローマのコレッジョ・ロマーノの図書館の所蔵になったという説があります。そして、再びヴォイニッチ手稿が表舞台に立つのは1870年のこと。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世がローマを占領し、新政府が大学の図書館の蔵書と教会財産の没収を決定した時です。

ヴォイニッチ手稿は、当時のイエズス会の指導者で大学の学長を務めていたピーター・ヤン・ベッククスの蔵書となって、ローマからフラスカーティのヴィラ・モンドラゴーネに移されました。

しかし1912年に財政難となり、所有している財産をウィルフリッド・ヴォイニッチが購入した時に入っていたものの1つがヴォイニッチ手稿だったのです。

このように、ヴォイニッチ手稿は様々な人物の手を渡り歩いて今日の話題の寄稿となっているわけです。

ヴォイニッチ手稿の正体とは?

1912年にウィルフリッド・ヴォイニッチによって発見されたヴォイニッチ手稿は、謎めいた文字や、ある意味かわいくも見える挿し絵が話題となり、世界各国の植物学者や暗号解読者などの研究者の間で解読を試みるも、未だに決め手のない不思議な手稿としてミステリアスという噂が絶えません。

そんなヴォイニッチ手稿ですが、前述していますように2019年4月に最も濃厚と思われる正体説が発表されていたのです。

イギリス・ブリストル大学の言語学者ジェラルド・チェシャー教授が、2019年4月に発表したヴォイニッチ手稿の解読にヒントがあります。

チェシャー教授は、ロマンス祖語という言語から文章の内容を解読して、女性の病気に関する薬や病気のことが研究された手稿だと断定しています。

手稿の中の挿し絵もそれを証明しているようなものでした。そんなことから、手稿はアラゴン王国の王妃マリア・デ・カスティーリャのための参考資料として編纂されたものだったかもしれないのです。

あくまでも推測ですが、今後の研究で明らかにされることを願っています。

ヴォイニッチ手稿が危険と言われている理由とは?

今までヴォイニッチ手稿のことを解説してきましたが、危険要素になるようなものは見当たりませんでした。しかし、「ヴォイニッチ手稿」というワードで検索をかけると、「危険」という複合ワードが出てきます。

これはいったいどういうことでしょう。調べてみました。

ヴォイニッチ手稿が危険だという噂は、インターネット掲示板の2ちゃんねるで、以前「ヴォイニッチ手稿読めるけど、質問ある」というスレッドを立ち上げた人の話に由来しているということです。

質問に対してスレッド主が答えた回答の中に、ヴォイニッチ手稿の危険性について回答しているものがあったのです。

それによりますと、「ヴォイニッチ手稿は人間と植生植物、植生植物の関係、アダムとイヴの関係」について答えています。それは非常に危険だと称して、全分の解読をする気はないのだそうです。

よくわかりませんが、解説付きの公表(動画投稿のことでしょう)は、悪用される危険性ありと答えていました。

以上のことから、何が危険なのかを推測してみました。

おそらくですが、ヴォイニッチ手稿では、人間よりも植物の方が優位に立っていて、解読すると人間が植物になってしまう?または、人間が植物に食べられてしまう?などの意味合いにとれました。

結論としては、200年以上も解読不能なヴォイニッチ手稿になぞらえて、ミステリアスな脚本に仕上げたいというユーモアや願望だったのではないでしょうか。

夢があって面白いかもしれませんが、実際のヴォイニッチ手稿は医学的な論文に似ています。

ヴォイニッチ手稿は全文ダウンロードできる?

現在イェール大学で所蔵されているヴォイニッチ手稿ですが、全213ページをスキャンした画像が無料で公開されているので、ダウンロード可能です。

しかし、1枚のサイズが横幅2000ピクセル以上もある大きい画像ですので、1枚あたり4MBほどと巨大なサイズになっています。それを200枚以上ダウンロードするのは至難の業ですね。

そのため、画像を電子書籍化して、誰でも無料でPDFファイルをダウンロード可能なように編集してくれた方がいるようです。

どうやら、テレンス・イーデンさんという方らしいです。

以下にリンクを貼っておきますので、そちらからダウンロードしてください。
上のリンクが画像直リンクで、下のリンク先がPDFです。

ヴォイニッチ手稿の解読は徐々に進んでおり解明されるのは近いかも【まとめ】

1912年にイタリアのウィルフォリド・ヴォイニッチによって発見されたヴォイニッチ手稿は、様々な人物が解読に挑戦しましたが、100年が経った現在でも解読されていませんでした。

しかし、2019年4月にイギリス・ブリストル大学の言語学者ジェラルド・チェシャー教授が、たった2週間でヴォイニッチ手稿の解読に成功したと発表。

全文解読には至っていませんが、ヴォイニッチ手稿は徐々に正体を明らかにするでしょう。

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