メルボルン事件の真相と犯人

チャーリーが最初から仕組んでいた?

チャーリーが最初から仕組んでいた?

本多千香さんら4人は、当初からこのような犯罪に利用されるとは知らずに、企画に乗ってしまいました。そのため、ツアーを企画した勝野良男さんと、クアラルンプールで合流したガイドのチャーリーが最初から仕組んでいたものと疑われていました。

特に、本多千香さんと浅見喜一郎さんは、勝野良男さんとは面識がなく、故意にヘロインの密輸計画に巻き込まれたものと思われます。

犯人は勝野良男さんとチャーリー?

犯人は勝野良男さんとチャーリー?

後に、ツアーガイド役のチャーリーは、申し訳なかったと語っており、自ら麻薬密輸に関与したことを認めています。

2003年に出版した、本多千香さんの『麻薬の運び屋にされて』という書籍や、2006年にテレビ朝日系列で放送された『ザ・スクープ』でのメルボルン事件を特集した番組でも、勝野良男さんとチャーリーの背景に、大規模な麻薬組織が絡んでいた可能性が示唆されていました。

勝野良男さんが犯人なら何故メルボルンに同行した?

勝野良男さんが犯人なら何故メルボルンに同行した?

チャーリーがメルボルン行きの飛行機に乗らなかった理由も、これで納得がいきます。だったら、なぜ勝野良男さんが一行と一緒にメルボルンに行ったのかは謎です。

勝野良男さんが事件のことを知っていたのなら、理由を付けてメルボルン行きには乗らなかった可能性もあるのですが、同行してしまったという事は彼自身も運び屋にされるとは知らされていなかった可能性も出てきます。

チャーリーの足取りはつかめず

チャーリーの足取りはつかめず

少なくとも、チャーリーはこれで難を逃れたと言わざるを得ないでしょう。その後、メディアでは事件の真相を探るために、チャーリーを追ってマレーシアに行っていますが、彼の足取りさえつかめていませんでした。

そんなメルボルン事件の真相は、未だに闇の中となっています。推測では、勝野良男さんとチャーリーが共謀して密輸計画を立てたのではないかと言われています。

本多千香さんら4人はえん罪のまま

本多千香さんら4人はえん罪のまま

しかし、本多千香さん、浅見喜一郎さん、勝野正治さん、勝野光男さんの4人は、仮釈放はされたものの、未だに有罪判決が覆らないままなのです。

メルボルン事件は自業自得だった?

メルボルン事件の被疑者となった4人が仮釈放された後、日本に帰国する情報だけを知った人が、2ちゃんねるなどの掲示板に「10年間服役でも自業自得ではないか」などと書き込んだのです。

なんの根拠もない自業自得説に、ほかのユーザーは「事件の全貌を調べてから書き込め」「どこが自業自得なんだよ」と、戒める投稿をしていました。

なんでも炎上してしまうネットの世界ですので、十分気をつけていただくようにしてくださいね。

メルボルン事件での教訓は、たしかにたくさんあるようです。

・旅行の計画を立てる時は、知人に任せるのではなく、ちゃんとした旅行会社に立ててもらう。

・盗まれたとわかったらすぐに警察に通報する。

・やたらなものは受け取らない。

などがメルボルン事件の教訓ではないでしょうか。

メルボルン事件で冤罪となった本田千佳のその後と現在

本多千香さんは1992年6月にメルボルンに旅立ち、衝撃の事件で逮捕され、10年の刑期を終えて仮釈放となり、2002年11月7日に10年ぶりに日本に帰国しました。

思いもよらない本多千香さんの人生の一部となってしまった逮捕劇に、彼女の人生はどう変わったのでしょう。

日本に帰国した本多千香さんと他の3人の男性メンバーが、喜びを分かち合うシーンなどが見られました。

2018年に『爆報!THE フライデー』に出演した彼女の話から、10年間の獄中生活がとても過酷であったことを話してくれました。

6人部屋の雑居房に入れられた本多千香さんは、日本人一人ということもあり、言葉が通じない弊害に悩まされていたそうです。

他の受刑者にコーヒーに大量の針を入れられたり、刑務官からも嫌がらせをされたりするなどのいじめが続いたということ。

日が経つにつれて気の合う受刑者にも出会えましたが、ホームシックが酷くなって精神安定剤がないと正気を保てないこともあったそうです。

収監から5年余りが経った1999年4月には、作業場からハサミを盗み取り、手首を切って自殺を図ったこともありました。

現在は60歳を超えていると推定される本多千香さんですが、市内のパブで裏方として働いているということです。

未だにえん罪の汚名はそのままなので、「失った時間は戻らなくても、せめてえん罪であったことだけは証明したい」と毎日祈っているそうです。

同じくえん罪となって帰国した男性3人ですが、それぞれ家族の元で暮らしているということです。

メルボルン事件の冤罪28年前1992-2002 日本語でーヤング〜Stephen

出典:YouTube

オーストラリアの刑務所で日本から5人の一番よくしていた支援者、Stephen Young の思い出、28年前のこと

メルボルン事件での個人通報はえん罪被害者たちにプラスとなった【まとめ】

1992年6月、意気揚々とオーストラリアのメルボルンに旅立った本多千香さんを初めとする7人のツアーグループでしたが、その楽しみも一瞬にして終わり、犯罪者となってしまいました。

弁護団が結成され個人通報の申立をしますが却下。しかし、事件がメディアで大きく取り上げられたことで、勝野正治さん、勝野光男さん、浅見喜一郎さん、本多千香さんがえん罪として理解されたことは大きな意味を持つのではないでしょうか。

一日も早く無罪を勝ち取ってほしいところですね。

関連するまとめ

切り裂きジャックの正体!実在する犯人や被害者子孫のDNA鑑定まとめ

19世紀のイギリスで売春婦が凄惨な殺され方をした「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」は世界中で有名…

Mrsjunko / 1852 view

イラク戦争の原因や死者数!間違いによる侵略でアメリカに責任?日本の対応・株価への影響…

多くの犠牲者を出したイラク戦争。この戦争はアメリカの強硬な姿勢も原因となっていて、最終的には「間違い」による…

aquanaut369 / 1290 view

ガイルくん死去はなぜ?死因はうつ病?逮捕や行方不明・死の真相まとめ

ゲーム系YoutuberのEtika(エティカ)こと「ガイルくん」の死が注目されており、ガイルくんの逮捕の経…

cyann3 / 1296 view

ロシアのクリミア侵攻はなぜ?理由と期間・死者・制裁と影響・海外の反応もわかりやすく解…

過去にウクライナのクリミア半島で起きたロシアの軍事侵攻。この出来事は世界中に大きな影響を与えましたが、クリミ…

aquanaut369 / 1172 view

センチネル族の現在!やらせと女好きの噂・ドローン・芸能人と宣教師・ダーウィン賞・コロ…

インド洋東部・北センチネル島に住む先住民族「センチネル族」について、やらせや女好きなどの話題が挙がっています…

cyann3 / 7042 view

コソボ紛争の原因や現在!NATOと空爆・地雷・画像と動画・映画もわかりやすく解説

ヨーロッパ南東部・バルカン半島で起こったコソボ紛争について、わかりやすく解説してみました。コソボ紛争について…

cyann3 / 2283 view

コロンビア号空中分解事故まとめ~原因・死者や乗組員の最後の音声・残骸と遺体・その後現…

2003年2月1日に起きたコロンビア号空中分解事故は、ミッションを終えたコロンビア号が帰還する際の大気圏突入…

Mrsjunko / 4087 view

同じカテゴリーの記事

同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!

グリーン姉さんの本物の画像!生前と死因・スープおじさんとの比較まとめ

ネットで話題の「検索してはいけない言葉」として、グリーン姉さんの画像が話題になっています。また、グリーン姉さ…

cyann3 / 6850 view

首長族の首輪はなぜ?レントゲン写真と骨格・首輪なし画像と外すタイミングまとめ

タイの少数民族・首長族について、「首輪はなぜ?」という話題があがっています。また、レントゲン写真・骨格、首輪…

cyann3 / 9279 view

プリンストン大学出身の芸能人&有名人100選・日本人と海外別!衝撃ランキング【最新決…

プリンストン大学は、アメリカの中でも8番目に古い歴史ある大学で、アメリカの国内大学ランキングでは堂々の1位を…

maru._.wanwan / 2609 view

パブロ・エスコバルの生涯~家族(母親・嫁・息子)や射殺の最後とドラマや映画まとめ

コロンビア最大の麻薬密売組織の創設者で、麻薬王と呼ばれたパブロ・エスコバル。今回は、パブロ・エスコバルの生涯…

Mrsjunko / 15005 view

ロスチャイルド家の資産!家系図や当主・日本のデヴィ夫人との関係まとめ

ロスチャイルド家について、資産に関する話題が挙がっています。また、ロスチャイルド家の家系図や当主、日本のデヴ…

cyann3 / 2048 view

14歳のディーラー少年の動画!身元と正体・YouTube視聴方法・再現まとめ【検索し…

検索してはいけない言葉「14歳のディーラー少年」について、その動画について話題になっています。また、14歳の…

cyann3 / 4677 view

ツール・ド・フランス2021事故と犯人の女の現在!クラッシュの詳細とその後まとめ

ツール・ド・フランス2021の初日で起きた目を疑うような大クラッシュ。事故の原因は看板を持っていた女性で、犯…

aquanaut369 / 1971 view

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

スポンサードリンク

"); } })(jQuery);