NSG特殊部隊が制圧に入る

NSG特殊部隊が制圧に入る

NSG特殊部隊がデリーから到着し、海軍ヘリコプターが上空から調査を行いました。初日、1階から人質9人が救出され、翌日、NSG特殊部隊がヘリコプター上空から屋上に侵入して犯人を襲撃し、近くの建物に配置されていた狙撃兵が援護しました。

長い戦闘の末、NSG特殊部隊の1人であるガジェンダー・シン・ビシュト軍曹が殺害され、加害者も同様に死亡。ラビのガブリエル・ホルツバーグと妊娠6か月だった妻のリブカ・ホルツバーグは、家の中で他の4人の人質とともに襲撃者によって殺害されました。遺体の一部には損傷があり、拷問を受けた可能性があることが示されています。

オベロイから250人タージから300人ナリマンハウスから60人を救出

オベロイから250人タージから300人ナリマンハウスから60人を救出

最終的にNSGは、オベロイから250人、タージから300人、ナリマンハウスから60人を救出。さらに、警察はムンバイ港沖のマズガオン埠頭に停泊していた武器と爆発物を満載したボートを押収しました。

ムンバイ同時多発テロの首謀者や犯人

12月9日実行犯10人を特定

12月9日実行犯10人を特定

当初、襲撃者の一部はイギリス国民であると報告されていましたが、後にインド政府はこれを裏付ける証拠はないと述べました。同様に、12人の武装集団に関する初期の報告も後に誤りであることが判明しています。

12月9日、ムンバイ警察によって襲撃犯10人が、パキスタンの出身地とともに特定されました。

アジマル・アミール・カサブ :出身地ファリドコット
イスマイル・カーン:出身地デラ・イスマイル・カーン
ハフィズ・アルシャド:出身地ムルタン
バブル・イムラン:出身地ムルタン
ジャベド:出身地オカラ
ナジル:出身地オカラ
ショアイブ:出身地シアールコート
アーメド:出身地シアールコート
アブドゥル・ラーマン:出身地アリフワラ
ファハドゥッラー:出身地ディパルプール・タルカ
(※確実な情報ではないかもしれません)

デラ・イスマイル・カーンは北西辺境州にあり、残りの町はパキスタンのパンジャーブ州にあります。

実行犯の遺体は秘密の場所に埋葬

実行犯の遺体は秘密の場所に埋葬

2010年4月6日、殺害された実行犯9人の遺体はムンバイの霊安室に安置され、埋葬される予定でしたが、市内のイスラム教聖職者らが敷地内への埋葬を拒否。そのため、マハラシュトラ州の内務大臣は、遺体が2010年1月に、秘密の場所に埋葬されたと議会に報告しました。

首謀者の1人はザビウディン・アンサリ

首謀者の1人はザビウディン・アンサリ

2012年6月25日、デリー警察はニューデリーのインディラ・ガンジー国際空港襲撃事件の主要容疑者の一人であるザビウディン・アンサリ(別名アブー・ハムザ)を逮捕しました。

実行犯10人のヒンディー語の家庭教師

実行犯10人のヒンディー語の家庭教師

治安当局はデリーで3年間にわたり彼を追跡。アンサリはラシュカー・エ・タイバのウルトラ信者で、ムンバイ襲撃事件の実行犯10人のヒンディー語の家庭教師でもありました。

彼はインドに強制送還され、尋問により、サジド・ミルとパキスタン陸軍少佐がクリケットの観客として偽名でインドを訪れ、デリーとムンバイの標的を約2週間にわたって調査していたことがさらに明らかになりました。

首謀者2人目はラシュカレ・タイバの主要工作員サジド・ミル

首謀者2人目はラシュカレ・タイバの主要工作員サジド・ミル

パキスタン国民でイスラム過激派組織ラシュカレ・タイバ(LeT)の主要工作員であるサジド・ミルは、この攻撃事件の首謀者の一人とみなされています。

またミルは、米国連邦捜査局の最重要指名手配者リストに載っており、フランスを含む世界各地でテロ作戦を実行した人物。

ムンバイ同時多発テロの動機とは?

アルカイダのタリバン勢力の追討作戦を妨害すること

アルカイダのタリバン勢力の追討作戦を妨害すること

事件の目的は、インドとパキスタンの関係を悪化させることによって、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯で進められている、米軍とパキスタン政府軍によるアルカイダ、タリバン勢力の追討作戦を妨害することにあるようです。

発端は1992年のボンベイ暴動

発端は1992年のボンベイ暴動

一方で、発端は1992年のボンベイ暴動にあり、その報復として起こった1993年のボンベイ爆破事件により、インド全土でのより大きな社会的緊張の結果と考えられます。

ヒンズー教とイスラム教の分断が大きな要因

ヒンズー教とイスラム教の分断が大きな要因

英国の植民地政策である分割統治には、共同体による国勢調査の実施や、共同体の隔離、特にヒンズー教とイスラム教の分断に依存したモーリー・ミント改革などの行政的・政治的活動が含まれていたとされています。

独立後、共同体路線に沿ったインド分割の後遺症、「ヒンズー教イスラム教徒の経済競争」の復活、世俗的政治当局による共同体の政治的影響に対する「宥和(ゆうわ)」の政治戦略が国内の共産主義イデオロギーを強化しました。

バーブリ・マスジッドの取り壊しが動機の始まり

バーブリ・マスジッドの取り壊しが動機の始まり

特に要因となったのは、1992年12月6日のバーブリ・マスジッド (バーブールのモスク)の取り壊しで、ヒンドゥトヴァ活動家による集団暴力行為であり、暴動の直接の原因であると考えられています。

ムンバイ同時多発テロの犠牲者~日本人犠牲者もいた!

犠牲者は死者166人、負傷者293人

犠牲者は死者166人、負傷者293人

この攻撃で民間人、治安要員を含む計166人が死亡、負傷者は293人の犠牲者が出て、死者の中には外国人29人も含まれていました。死んだ人質の多くの遺体には、拷問や外見を傷つけられた痕跡があったということです。

殺害された者の多くは、ビジネス、メディア、治安機関の著名な人物でした。

また、マハーラーシュトラ州のヴィラスラオ・デシュムク首相は、以下の警察官を含む15人の警察官と2人のNSG特殊部隊が殺害されたと述べていました。

・素手でテロリストを生け捕りにすることに成功した警察副警部トゥカラム・オンブルさん
・ヘマント・カルカレ合同警察本部長
・ムンバイ対テロ対策班長
・追加警察本部長アショク・カムテさん
・エンカウンタースペシャリスト上級警部ビジェイ・サラスカールさん
・シャシャンク・シンデ上級警部
・NSGコマンドー、サンディープ・ウニクリシュナン少佐
・NSGコマンドー、ハワルダル・ガジェンダー・シン・ビシュトさん
・チャトラパティ・シヴァージー・マハラジ・ターミナルの鉄道職員3名

日本人犠牲者は三井丸紅液化ガスの社員、津田尚志さん

日本人犠牲者は三井丸紅液化ガスの社員、津田尚志さん

ムンバイ同時多発テロでの死者の中に、日本人が1人含まれていました。三井丸紅液化ガスの社員、津田尚志(ひさし)さん(38歳)で、その日はトライデント・ホテルに宿泊予定でチェックイン中に脚、腹部、胸部を打たれ、病院に運ばれた後、死亡しました。

無事だったレモンガスの社長、赤津欣弥さん

無事だったレモンガスの社長、赤津欣弥さん

他にも卸売会社レモンガスの赤津欣弥さん(42歳)と、同僚2人は同じ部屋にいて、部屋から出なかったため、助かりました。

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