② 手首ラーメン事件:暴力団幹部

暴力団の抗争が引き金となった事件

暴力団の抗争が引き金となった事件

1978年(昭和53年)、岡山県と兵庫県の県境の山中からバラバラにされた遺体が発見されました。遺体の背中に天女の刺青が確認されたことから、住吉連合(現・住吉会)の幹部の男性と判明。しかし、手首だけが発見されませんでした。

その後、別件で逮捕された暴力団幹部が、上記の殺人をしたことを供述しました。

手首は指紋で身元が判明することを恐れて持ち帰り、処分に困ったため、自身がやっている屋台のラーメンスープの鍋の中に入れて煮込んだということ。

この報道を受け、当時屋台を利用していた客からの問い合わせが警察に殺到しました。実際に手首を入れたラーメンスープは使用されなかったと犯人は供述しています。

この事件はカニバリズムとはあまり関係がなく、ただ単に遺体の処分に困ったという理由からの犯行だったようですね。

③ 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件:宮崎勤

宮崎勤事件

宮崎勤事件

1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけて、埼玉県や東京都で相次いで発生した4件の小児誘拐殺人事件です。犠牲者は当時4歳から7歳の少女ばかりで、最後に犠牲となった5歳の少女は、バラバラ死体で発見されています。

犯人の宮崎勤は、取り調べで解離性同一障害を思わせるような供述をしており、心神耗弱状態を疑われましたが、罪の意識が全く見られないことから、一審で死刑判決が下され、上訴審でも死刑確定となり、2008年(平成20年)6月17日に死刑が執行されました。

宮崎勤がカニバリズムを疑われているのは、祖父の遺骨を食べたと供述したことで、少女たちの遺体を食べたという情報はありませんでした。

④ 群馬連れ子殺人・人肉食事件:江藤まつ

戦時中の食糧難から起こった悲劇

戦時中の食糧難から起こった悲劇

第二次世界大戦も終わりに差し掛かった1945年(昭和20年)、群馬県北甘楽郡尾沢村(後の南牧村)で起こった事件です。

連れ子で再婚した江藤まつが、知恵遅れの継子を殺し、家族の食事として料理して食べたという、現代の日本では考えられないようなおぞましい事件。

⑤ 17歳若妻バラバラ殺人:加藤信嘉

戦時中は食糧不足で、自分も飢餓状態だったということ。そんな状況の中で、知恵遅れの継子は疎ましく思え、口減らしの感覚で犯した犯罪かもしれません。

兵士が敵の兵士を食糧にするのと同じ感覚なのでしょうか。カニバリズムの典型と言えるでしょう。

遺体の一部を食べる

遺体の一部を食べる

1959年(昭和34年)に愛知県岡崎市で起こったカニバリズム事件です。食堂を経営していた加藤信嘉(当時42歳)が、職探しのために訪れた17歳の女性を殺して、ドライアイスで保管。

遺体にわいせつ行為をして、乳房と陰部を切り取って食し、残りをバラバラにして遺棄。加藤信嘉は無期懲役の判決を受けました。

その事件以前にも加藤信嘉の周りでは、女性3人が行方不明で、未解決となっています。

カニバリズムの有名人3人

① アルバート・フィッシュ

① アルバート・フィッシュ

ハミルトン・ハワード・“アルバート”・フィッシュは、1924年7月から1928年6月まで少なくとも3件の児童殺害を犯したアメリカの連続殺人犯で児童性的虐待者、カニバリズムです。

彼は10件の殺人事件の容疑者となっていましたが、警察が彼の殺人事件であるという自白を引き出したのは3件のみでした。彼はまた、他の2人を刺したことも自白。しかし300件ほどの余罪があることも匂わせていました。

殺害した少女の遺体をシチューにして食べたフィッシュは、「うまかった」と語っているとか。その詳細を書いた手紙を、被害者の両親の元に送っていたことがわかっています。

その内容の一部です。

彼はニューヨークに戻ると、7歳と11歳の少年を盗みました。彼らを自分の家に連れて行き、服を脱がし、裸にし、戸棚の中に縛り上げました。それから、彼らが着用していた物を全て燃やしてしまいました。彼は1日数回、彼らの肉を上質の柔らかな物にするため彼らを殴打しました。(彼らはひどく苦しみました。)彼はまず11歳の少年を殺しました。なぜなら、彼のほうがより太ったお尻で、当然それにはより多くの肉が有ったからでし
② アンドレイ・チカチーロ

② アンドレイ・チカチーロ

アンドレイ・ロマーノヴィチ・チカチーロは、ソビエト連邦ウクライナ共和国生まれの連続殺人犯です。彼は犠牲者を人里離れた場所に誘い込み、彼らを暴行し、その身体に激しい損傷を加えて惨殺しました。

犠牲者は主に子供と女性であり、その身体を何度も刺して殺した後、切断して腸を摘出し、両眼を刳り抜いて身体の一部を食べたのです。犯行期間は1978年から1990年にかけて続きました。

殺害した人数は57人とチカチーロは主張していますが、裁判では42人から52人となっています。

③ ドミトリー・バクシャエフとその妻ナタリア

③ ドミトリー・バクシャエフとその妻ナタリア

ドミトリー・バクシャエフとナタリア・バクシャエフは、ロシア南部のクラスノダール出身の夫婦で、地元女性を殺害した容疑で起訴されました。噂では、バクシャエフ家は一連の殺人や人食い行為にも関与していたということです。

バクシェフ家の家宅捜索中に、生理食塩水の中の人体の一部や出所不明の食品、謎の冷凍肉が発見されました。また、家の地下室と隣接する土地で遺体が発見されています。

後にバクシャエフ夫妻は集団殺人罪で起訴され、ドミトリーの携帯電話から流出した写真が拡散され、連続殺人犯・人食い人種という憶測に繋がっています。

カニバリズムを題材にした映画3作品

① 八仙飯店之人肉饅頭

① 八仙飯店之人肉饅頭

1985年8月4日にポルトガル領マカオのノッサ・セニョーラ・デ・ファティマ、アレイア・プレタの黒沙湾地区で起きた「八仙レストラン殺人事件」に基づいています。

10人家族を巻き込んだ虐殺がレストランで起きます。しかし、犠牲者の死体は手足しか発見されず、死体臭がなかったことから食べられたことが判明します。

タイトルが強烈でカニバリズム作品だったことから、日本では公開を見送られてきましたが、2015年8月に香港のバイオレンス作品として劇場公開されました。

② ひかりごけ

② ひかりごけ

戦時中、実際に起こったカニバリズム事件を基に描かれた、武田泰淳の同名小説を映画化した問題作です。

1944年(昭和19年)5月に、日本の北海道目梨郡羅臼町で発覚した死体損壊事件を描いています。日本陸軍の徴用船が難破し、真冬の知床岬で食料が底をつき、乗組員も死んでいきます。そんな危機的状態に置かれた船長が、船員の遺体を食べて生き延びたという壮絶な実話。

③ 生きてこそ

③ 生きてこそ

『生きてこそ』は、1972年10月13日にウルグアイ空軍571便で、アンデス山脈に墜落したウルグアイ・ラグビー チームの詳細を記したピアーズ・ポール・リードの1974年の著書『生存者ーアンデス山中の70日』を基にした1993年のアメリカの伝記サバイバル・ドラマ映画です。

1972年10月13日に、ウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームを乗せた乗員乗客45名のウルグアイ空軍チャーター機が、アンデス山脈に衝突・墜落し、生き残った者は亡くなった人の肉を食べるしか生きる道がなかったという葛藤のドラマ。厳寒の山脈で72日間生き抜いた16人の心の葛藤とサバイバルを描いた映画です。

カニバリズムは現在も存在する

北朝鮮の裏側はかなり悲惨

北朝鮮の裏側はかなり悲惨

東アジアの北朝鮮では「1990年代の飢餓」とその後続く飢餓の間に、広範な人食い行為の報告が出始めました。金正日は1996年に人食い行為の取り締まりを命令したと報じられましたが、1998年に中国人旅行者が人食い行為があったと報告。

2013年には食べるために2人の子供を殺した事例が

2013年には食べるために2人の子供を殺した事例が

北朝鮮では、2006年に人肉を売ったり食べたりした罪で、3人が処刑されたと報告されています。2013年初頭には、食のために2人の子供を殺した罪で処刑された男性の報告など、カニバリズムに関するさらなる報告が浮上しました。

北朝鮮で人食い行為がどれほど広く行われていたかについては、矛盾した主張があります。地元難民たちはカニバリズムが蔓延していると報告していますが、バーバラ・デミックの著書『Nothing to Envy: Ordinary Lives in North Korea (2010)』の中で、それを否定しています。

栄養不足の人口比率は44.5%(北朝鮮の人口の約半数)

栄養不足の人口比率は44.5%(北朝鮮の人口の約半数)

世界食糧計画(WFP)などの国連の5機構では、2020~2022年の北朝鮮の栄養不足人口は1180万で、人口比率の44.5%に及ぶだろうと発表していました。

前述しているカニバリズム事情の飢餓に瀕している北朝鮮では、生きるために人を食べることも辞さないと言えるでしょう。これは罪なのでしょうか?

誰も咎めることができないのではないでしょうか。咎められるとするならばこの方ですね。

中国の驚異的な残虐性を伴ったカニバリズムに驚愕【まとめ】

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