シュテファン・カウフマンの薬物購入の情報は、2023年2月頃に文春が掴み、その真相を確かめるために取材班は彼に密着します。そして、2023年2月11日。売人と公園で密会している彼を捉え、このときは数十秒の間に取引が成立。2人は周囲を警戒している様子だったこともわかっていて、気密性の高いアプリを使用して連絡を取り合っていたのだそうです。

文春はその後、シュテファン・カウフマンの薬物購入が明らかになるまでの1年8ヶ月に渡って取材を続けていて、連絡アプリのやり取りや音声まであるのだそうです。

また、売人とのやり取りは写真にも撮られていて、彼の薬物購入の証拠として紹介されています。

シュテファン・カウフマンは薬物購入が発覚したあと、オリンパス社長を辞任し、その後は警視庁によって薬物を購入した容疑をかけられ、書類送検されました。このときはコカインとMDMAを購入したことが明らかになっていて、売人だった男性も逮捕されていました。

シュテファン・カウフマンの裁判では、薬物購入の事実をすべて認める発言をしていて、「執行猶予3年、懲役10ヶ月」が求刑されています。

薬物購入については「疲れを見せずに仕事をするため」だと語っていて、購入するのを辞めようとすると、売人から「家族に危害を加える」と脅されたとも語っていました。

シュテファン・カウフマンの今後についてはどうなるのか詳しいことはわかっていません。ただ、オリンパスでは今後も働くことはできないため、執行猶予中の動向には注目が集まります。

一方のオリンパスでは後任探しが難航しているようで、相当に大変な時期に差し掛かっていることがうかがえます。