エリソン・オニヅカ飛行士

エリソン・オニヅカ飛行士

生年月日:1946年6月24日
出身地:ハワイ州コナ
職業:空軍大佐、空軍エンジニア
宇宙滞在期間:3日1時間33分
ミッション:STS-51-C, STS-51-L

アメリカの宇宙飛行士として、初のアジア系の飛行士となります。世界では4人目ということ。コーヒー園を営む家庭に生まれ、1964年にコロラド大学に進学。

その後、奨学金でアメリカ空軍予備役将校訓練課程に入り、1969年に空軍少尉となって大学を卒業します。宇宙飛行士を目指し、1978年、スペース・シャトル計画第一期飛行士候補へ応募して8079人の中の35人に選出。

1983年6月13日には、自身のルーツ探しで日本に訪れていました。

クリスタ・マコーリフ飛行士

クリスタ・マコーリフ飛行士

生年月日:1948年9月2日
出身地:マサチューセッツ州ボストン
職業:教師
ミッション:STS-51-L

1970年にフレーミングハム州立大学で教育学と歴史学の学位を取得し、1978年にボウイ州立大学で修士号を取得。その後ニューハンプシャー州のコンラッド高校の社会科の教師となります。

1985年にアメリカ航空宇宙局に応募すると、11000人以上の応募者の中から選ばれ、教師として初の宇宙飛行士となり、今回のミッションに参加しました。

グレゴリー・ジャービス飛行士

グレゴリー・ジャービス飛行士

生年月日:1944年8月24日
出身地:ミシガン州デトロイト
職業:空軍大尉、技術者
ミッション:STS-51-L

1967年にニューヨーク州立大学バッファロー校の電子工学で学士号を取得、1969年にはノースイースタン大学で修士号を取得します。その後アメリカ空軍に入隊して、1973年まで従軍し、除隊時は大尉でした。

除隊後はヒューズ・エアクラフト社で働き、1984年7月にスペース・シャトルの搭乗科学技術者に選ばれ、今回のミッションに参加しました。

ロナルド・マクネイア飛行士

ロナルド・マクネイア飛行士

生年月日:1950年10月21日
出身地:サウスカロライナ州レイクシティ
職業:科学者
宇宙滞在期間:7日23時間15分
ミッション:STS-41-B、STS-51-L

1967年にニューヨーク州立大学バッファロー校で電子工学の博士号を、1969年にノースイースタン大学で修士号を取得しています。同年にアメリカ空軍に従軍し、1973年に大尉として除隊。

その後ヒューズ・エアクラフト社に勤務し、1984年7月にスペース・シャトルの搭乗科学技術者に選抜されました。

ジュディス・レズニック飛行士

ジュディス・レズニック飛行士

生年月日:1949年4月5日
出身地:オハイオ州アクロン
職業:技術者
宇宙滞在期間:6日0時間56分
ミッション:STS-41-D、STS-51-L

アメリカ人女性・ユダヤ人として2人目の宇宙飛行士。非常に高い知能指数を持っており、高校時代はSATで女性として初の満点をとっています。1970年、ピッツバーグのカーネギー・メロン大学で電子工学の学位を取得。

1977年にメリーランド大学から電子工学の博士号を取得し、1984年8月にSTS-41-Dのミッションにミッションスペシャリストとして参加しました。

チャレンジャー号の乗組員の遺体は?

事故から1か月半後に7名の遺体が発見された

事故から1か月半後に7名の遺体が発見された

チャレンジャー号爆発事故の約1ヵ月半後の3月7日、捜索範囲は480平方海里(1,600km²)、深度は370メートルに及び、海軍救助艇プリザーバーは乗員区画と思われる物体を発見しました。

その翌日に搭乗員7名全ての遺体を発見、確認されています。7名の飛行士の内、識別可能な遺体はそれぞれの墓地に埋葬されたということ。ディック・スコビー機長とマイケル・スミス飛行士は、家族によってアーリントン国立墓地の個人墓地に埋葬され、エリソン・オニヅカ空軍大佐の遺体はハワイ州ホノルルの太平洋国立記念墓地に埋葬されました。

そして識別不能な遺体は、1986年5月20日にアーリントンのチャレンジャー号記念碑に共同埋葬されました。しかし、クリスタ・マコーリフ飛行士の遺体は、故郷のニューハンプシャー州コンコードのブロッサム・ヒル墓地に埋葬されたということ。

チャレンジャー号の乗組員は生きている?

乗員区画が激突するまでの間乗組員は生きていたかもしれない

乗員区画が激突するまでの間乗組員は生きていたかもしれない

乗組員7名は爆発と共に死亡した可能性は低く、機体が分解してから数秒以内に乗員区画の減圧により、意識を失った可能性があるという見解がありました。

しかし、NASAの主任調査官であるロバート・オーバーマイヤー氏など一部の専門家は、乗員区画が海面に激突するまでの落下中、生きている可能性のある乗員が何名かいたかもしれないという見解を示していました。

その証拠として、乗員が手動で気圧調整をしていたと見られる痕跡があったとされています。

「スコビー船長は生き残るためにあらゆる努力をした。彼は落下する間ずっと翼も持たずにあの船を飛ばしていた…彼らは生きていたんだ」
— NASA主任調査官ロバート・オーバーマイヤー

チャレンジャー号爆発事故の原因や責任【まとめ】

・チャレンジャー号爆発事故とは、1986年1月28日アメリカのスペース・シャトル・チャレンジャー号が、打ち上げから73秒後に機体が空中分解し、乗組員7名が亡くなった事故。

・機体の分解の原因は、固体燃料補助ロケットの密閉用Oリングが打ち上げ直後に破損したこと。

・NASAやサイオコール社の幹部は、低温によりOリングが不具合を起こす可能性があるという技術者の指摘を無視し打ち上げを敢行した。

・乗組員7名は爆発と共に死亡した可能性は低く、機体が分解してから数秒以内に乗員区画の減圧により意識を失った可能性があるという見解や乗員区画が海面に激突するまでの落下中は生きている可能性のある乗員が何名かいたかもしれないという見解もある。

チャレンジャー号爆発事故後は、NASAの全スペース・シャトルが3年間に渡り地上での待機を余儀なくされました。その間にNASAは固体燃料補助ロケットの全面的な再設計に着手、Oリングも二重から三重に強化されました。

サイオコール社は法的責任の追及を免れる代償として、金銭的な賠償責任を受け入れることに同意。7人の貴重な乗組員の御冥福を祈るばかりです。

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