ただ、フェリペ3世も生まれつき病弱で、公務に支障をきたすことも度々だったことから、「怠惰王」などと揶揄されることも…。

そして父・フェリペ2世同様に、世継ぎ問題に悩まされることになるんですよね。

最終的に、フェリペ3世は、ハプスブルク家の分家であるオーストリア・ハプスブルク家のマルガレーテと結婚するのですが…

ハプスブルク家の家系図

ハプスブルク家の家系図

フェリペ3世の祖父がカルロス1世、マルガレーテの祖父はフェルディナント1世で、この2人は兄弟の関係にあり、4代さかのぼった曾祖父は同じフィリップ美公にいきつくという近親っぷりでした。

近親婚の末に誕生したフェリペ4世もまた…

フェリペ3世とマルガレーテの間に誕生したのはフェリペ4世です。

フェリペ4世

フェリペ4世

彼は、家臣に政治を丸投げして、女遊びや娯楽に夢中になっていたことから、家臣や民衆からは「無能王」と称されていたといいます。

ただ、子作りは有能だったようで、イザベラと結婚後8人の子供に恵まれるのですが…スペイン・ハプスブルク家で近親婚が繰り返されたせいか、8人の子供は次々と亡くなり、また、妻・イザベラも最後の出産が原因で亡くなってしまうことに…。

こうしてスペイン・ハプスブルク家は、またしても世継ぎ問題に直面することになり、フェリペ4世もまるで祖父にならうように、実妹マリア・アンナの娘、マリアナ・デ・アウストリアとの“叔父=姪結婚”に踏み切ったんですよね。

ハプスブルク家の家系図

ハプスブルク家の家系図

スペイン・ハプスブルク家に誕生した待望の跡継ぎは呪いの子?

こうしてスペイン・ハプスブルク家では、度重なる近親婚の影響のため、誕生する子供はことごく幼くして亡くなっていきました。

また、度重なる出産により王妃は衰弱し、次々と亡くなっていく中で、ようやく登場したのが…スペイン・ハプスブルク家にとって待望の跡継ぎ候補となったカルロス2世でした。

カルロス2世

カルロス2世

しかし、「奇跡の子」などと呼ばれたカルロス2世でしたが、成長するにつれて…いつしか「呪いの子」などと囁かれるようになるんですよね。

そんな「呪いの子」カルロス2世の特徴がこちら。

ペインのハプスブルク王カルロス2世は、巨大な奇形の頭をもち、それも著しく退化していました。彼の顎は非常に突出していて、2列の歯が噛み合うことはなく、彼の舌はとても大きくてほとんど話すこともできませんでした。彼は知能にも同様に障害があり、彼の短い人生は、主に幼児期の延長から早老に至るまでの道のりでした。

カルロスの家族は「彼の寿命を伸ばすこと」を重要視し、教育についてはほとんど考えていませんでした。5〜6歳まで乳を飲み、足が支えられずにうまく歩けず、何度も転びました。彼の体はまるで子供のようで、彼の生い立ちの性質から、教育の不十分さ、宮廷での堅苦しいエチケット、母親への依存、そして彼の迷信は「精神的に遅滞した過敏な君主」を生み出すに至ったのです。

このような状態だったことから、当然にしてカルロス2世は子供を作れる状態ではなく、180年続いたスペイン・ハプスブルク家は、彼の代で途絶えることになります…。

ハプスブルク家の現在は?【家系図あり】

こうして大航海時代に世界を支配し、栄耀栄華を欲しいままにしたスペイン・ハプスブルク家は、カルロス2世の代で断絶することになるのですが、分家であるオーストリア・ハプスブルク家はその後も世界に君臨し続けました。

しかし、1919年にオーストリアの国民議会が、「ハプスブルク家がすべての王朝的な特権を放棄し、民間人としての地位を忠実に受け入れない限り、オーストリア領土からすべてのハプスブルク家を追放する」という「ハプスブルク法」を制定。

そして、1961年に当時のハプスブルク家当主・オットー・フォン・ハプスブルが、オーストリア王冠に対する全ての主張を正式に放棄し、最後のオーストリア皇太子となりました。

ハプスブルク家の家系図

ハプスブルク家の家系図

こうしてハプスブルク家による王朝の支配は、静かに終焉を迎えることになるのですが、オットーには7人の子供がおり、彼らは現在も健在のようです。

そして、現在のハプスブルク家当主は、オットーの長男であるカール氏がつとめています。

ハプスブルク家の現当主・カール大公

ハプスブルク家の現当主・カール大公

現在、全世界に500人以上も存在するハプスブルク家一族ですが、現党首のカール大公は、なんとその90%以上の連絡先を把握していると言われています。

ハプスブルク家と言えば、度重なる近親婚の末に“呪い”とも呼ばれる終焉を見せたのみならず、「ハプスブルクの顎(あご)」と呼ばれる、長くしゃくれた顎という特徴的な顔の変形が話題になっています。

例えば…

カール5世

カール5世

フェリペ4世

フェリペ4世

カロロス2世

カロロス2世

しかし、現存するハプスブルク家の子孫は、そんな負のイメージなど微塵も感じさせない美男美女揃いと話題になっているようです。

例えば…

エレオノーレ大公女

エレオノーレ大公女

現当主カール大公の長女で、現在モデルとして活躍されています。

フェルディナント=スヴォニミル大公

フェルディナント=スヴォニミル大公

現当主カール大公の長男で、現在、オーストリアとハンガリーの二重国籍を持ち、レーシングドライバー(フェルディナント・ハプスブルク)として活躍されています。

ハプスブルク家の子孫は全世界に…日本にも末裔がいた!

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