エド・ゲインのプロフィール

エド・ゲインのプロフィール

エド・ゲインのプロフィール

名前:エドワード・スィアドア・ゲイン
生年月日:1906年8月27日
出身地:アメリカ合衆国
職業:農家

エド・ゲインは「プレイン・フィールドの屠殺解体職人」

エド・ゲインは「プレイン・フィールドの屠殺解体職人」

エド・ゲインは「プレイン・フィールドの屠殺解体職人」と呼ばれた死体泥棒で、のちに殺人を犯したことも判明しました。彼はアメリカ・ウィスコンスィン州にあるプレイン・フィールドの墓地で埋葬してある死体を盗み、その死体の骨や皮膚を使って「作品」を作っていたことで逮捕されました。

逮捕後は居酒屋の女主人と金物屋の女主人をそれぞれ殺害していたことが判明し、「正気を失っている」として精神病院に収容されました。

エド・ゲインの「作品」とはどういったものなのか?

エド・ゲインの「作品」とはどういったものなのか?

エド・ゲインは遺体を使い「作品」と呼ばれるものを制作していたことがわかっていて、それらは遺体の皮膚を縫い付けた椅子やマスクといったおぞましいものばかりだったようです。また、金物屋の女主人の遺体は血抜きがされ、内臓もすべて取られていたようで、あと食べるために燻製にしていたのだそうです。

エド・ゲインが起こした事件について

エド・ゲインが起こした事件①~金物店の女主人が失踪

エド・ゲインが起こした事件①~金物店の女主人が失踪

1957年11月16日の朝、プレイン・フィールドで金物店を営んでいた女性が突然失踪します。同じ日の午前9時半頃には店の裏口から1台の車が走り去るのが目撃されます。ですが、当初は「鹿狩りの季節だから」という理由で周囲の住民も気に留めることはなく、夕方まで時間が経過します。

午後5時になっても姿を見せない女主人に違和感を感じた息子が保安官とともに店へ。そこで床にある血痕を見つけ、捜査が始まりました。

エド・ゲインが起こした事件②~エド・ゲインの逮捕

エド・ゲインが起こした事件②~エド・ゲインの逮捕

金物店で血痕が見つかったあと、前日の晩にエド・ゲインが店を訪れていたことが発覚。事件当日にも彼は店を訪れていて、店の売上伝票に最後に記録されていたのはエド・ゲインが購入した不凍液でした。

これによりエド・ゲインは殺人容疑でその日のうちに逮捕され、保安局が彼の農場を捜索することとなります。

エド・ゲインが起こした事件③~小屋の中で遺体を発見

エド・ゲインが起こした事件③~小屋の中で遺体を発見

エド・ゲインの農場の捜索が開始されると、すぐに彼が所有していた小屋の中で行方不明になっていた金物店の女主人が見つかります。彼女はすでに遺体の状態で見つかり、体は解体され、両足から逆さに吊るした状態だったのだとか。直接的な死因は22口径小銃による銃殺で、殺害後に体をバラバラに解体していました。

エド・ゲインの起こした事件④~家宅捜索でさらなる犯罪が発覚

エド・ゲインの起こした事件④~家宅捜索でさらなる犯罪が発覚

エド・ゲインは農場を含め、自宅も家宅捜索が行われ、そこで驚くべきものを保安官たちが見つけます。それは「大量の人骨」。彼の家では人の骨や肉片、皮膚などが大量に見つかり、それらを使い家具や服などを作っていたことも判明。これによりエド・ゲインにはさらなる容疑がかけられることとなり、大量の人骨などの入手先ものちに判明しました。

エド・ゲインの起こした事件⑤~墓地から遺体を持ち去っていたことが判明

エド・ゲインの起こした事件⑤~墓地から遺体を持ち去っていたことが判明

エド・ゲインの自宅で大量の人骨などが見つかった事件で、彼はそれらの入手先として「墓地から掘り起こして持ち帰った」と説明。彼は地元にある3つの墓地に40回も通い、9体もの遺体を持ち帰り、自宅で解体していたのだとか。実際に墓地で検証作業が行われると棺には遺体が入っておらず、彼の証言と一致しました。

エド・ゲインが起こした事件⑥~担当した保安官も精神的なダメージを受けた

エド・ゲインが起こした事件⑥~担当した保安官も精神的なダメージを受けた

エド・ゲインの事件を担当した保安官のアーサー・シュリーはその異常な事件によって精神的なダメージを受け、大きなトラウマを抱えて体を壊してしまったのだとか。この保安官はその後、エド・ゲインの裁判が始まる前の1968年に心不全で亡くなり、享年は「43歳」でした。この保安官はエド・ゲインに対しても強い怒りを感じていたようで、取り調べのときには彼の頭をレンガの壁にたたきつけたと言われています。

エド・ゲインの生い立ち!家族や母親の教育について紹介

エド・ゲインの生い立ちについて

エド・ゲインの生い立ちについて

エド・ゲインは父親ジョージ・フィリップ・ゲインと母親オーガスタ・ヴィルヘミーネ・ゲインの間に生まれ、5歳上にヘンリー・ジョージ・ゲインという兄がひとりいました。

当初はアメリカ・ウィスコンスィン州のラ・クロス郡で生活していましたが、その後ウィスコンシン州のプレイン・フィールドに家族で移り、農場を営んでいました。

エド・ゲインの家族!父親はアルコール依存で母親は偏った教育をしていた?

エド・ゲインの家族①~父親はアルコール依存症だった

エド・ゲインの家族①~父親はアルコール依存症だった

エド・ゲインの父親ジョージは長い間アルコール依存症だったようで、加えて仕事は長続きせず、大工やなめし革業、保険勧誘員など、仕事を転々としていました。

ラ・クロス群で暮らしていた頃には食料雑貨店を営んでいましたが、事業を売却。以降はプレイン・フィールドへと移り、約63ヘクタールの農場を購入しました。ですが、アルコール依存症からは抜け出せず、1944年に心不全でこの世を去りました。

エド・ゲインの家族②~母親から偏った教育を受けた

エド・ゲインの家族②~母親から偏った教育を受けた

エド・ゲインの母親オーガスタは非常に偏った信念の持ち主で、キリスト教ルター派のプロテスタントでした。彼女は「人は生まれながらに邪悪」、「飲酒は悪徳行為」、「女は淫乱」ということを息子たちにいつも教え込んでいたようで、これには毎日午後に行われていたのだとか。

当時は旧約聖書と黙示録の中から「死」や「殺人」、「神罰」の節を教え込まれていたようで、農場に暮らすようになってからは息子たちを部外者やよそ者から遠ざけていたのだそうです。

母親は友達を作らせなかった

母親は友達を作らせなかった

エド・ゲインの母親オーガスタは息子たちが友達を作ることを拒み、友達と仲良くしていると怒鳴り散らし、罰を与えていたのだとか。そのため、エド・ゲインは幼少期の頃から友達はひとりもおらず、彼の社会性は養われることなく育ちます。

性に関するものは「悪」だと教え込まれた

性に関するものは「悪」だと教え込まれた

エド・ゲインは母親から「女はけがれている」と教え込まれ、さらに男性器については「悪の象徴」だと言われたのだとか。また、自身の性器に唾をかけることも強要していたようで、「性」に対しても歪んだ思想を植え付けられていました。

自身は母親に対して愛情深かった

自身は母親に対して愛情深かった

幼少期から歪んだ思想を植え付けられたエド・ゲインでしたが、彼は母親のことを嫌悪することなく、「母親は素晴らしい人間」だと語っていたのだそうです。母親の晩年は献身的な介護もしていたようで、いつも母親に寄り添い、彼女が亡くなったあとはかなり落ち込んでいたのだとか。

エド・ゲインの家族③~兄は母親に対して疑念を抱いていた

エド・ゲインの家族③~兄は母親に対して疑念を抱いていた

エド・ゲインの兄ヘンリーも彼と一緒に母親から歪んだ教育を受けたひとり。彼は母親の教育には疑念を抱いていたようで、それと同時に母親の教育に染まっていく弟のことを心配していたのだとか。

そのため、兄は母親のことを悪く言うことも多かったようですが、弟のエド・ゲインはそんな母親の悪口を聞くのをとても嫌っていたのだそうです。

兄ヘンリーが事故死

兄ヘンリーが事故死

エド・ゲインと兄のヘンリーは1944年5月、敷地内にあった草木を焼き払う作業をしていたところ、火はドンドンと燃え広がり、消防隊が出動する事態に発展。消火活動が終わったあと、今度はエド・ゲインから「兄がいなくなった」と通報が入ります。これにより捜索隊が付近を捜したところ兄ヘンリーがうつ伏せで倒れ、死んでいるところが発見されます。兄の謎の死については「事故死」として取り扱われ、死因は「窒息」という一件落着となりました。

兄の死は事故死ではなかった?

兄の死は事故死ではなかった?

兄ヘンリーは警察によって「事故死」と断定されましたが、じつは亡くなった彼の頭には「打撲跡」があったと言われていて、のちにこの事件は弟のエド・ゲインによって殺害されたという見方が強まっているのだとか。

ですが、当時兄ヘンリーの死を担当していた警察は犯罪が絡んでいる可能性は却下し、なぜか「変死」ではなく、「事故死」として扱いました。

エド・ゲインの裁判について

エド・ゲインの裁判①~精神異常を理由に無罪を主張

エド・ゲインの裁判①~精神異常を理由に無罪を主張

逮捕されたエド・ゲインはその後「第一級殺人」で裁判が行われましたが、彼は「精神異常」を理由に無罪を主張。実際にこのときは「精神分裂病」と診断され、裁判自体も受けられる状態ではなかったのだそうです。そのため、精神異常者を収容する「中央州立病院」へ送られることとなり、のちにメンドータ州立病院へと移送されました。

エド・ゲインの裁判②~1968年に裁判が再開

エド・ゲインの裁判②~1968年に裁判が再開

エド・ゲインは1968年に医師の診察にて「弁護士と話し合え、自身の弁護ができる」と判断され、ストップしていた裁判が再開。ですが、エド・ゲインは「店の小銃を見ていたとき、突然暴発して店主が亡くなった」と説明していて、「事件の当日の朝は記憶が無い」と語りました。この裁判ではエド・ゲインが「異常か、正常か」といったことが争点となり、二次裁判までもつれ込みます。

エド・ゲインの裁判③~精神異常で「無罪」判決

エド・ゲインの裁判③~精神異常で「無罪」判決

エド・ゲインは当初「有罪」を宣告されていましたが、二次裁判にて彼の精神について議論され、検察・弁護側双方の医師の診察を受け、「精神異常により、無罪」と判決が下りました。彼が殺人を犯したのは事実ですが、精神異常による犯行とみなされ、正常ではなかったと判断されました。

エド・ゲインの裁判④~精神病院へ収容され余生を送った

エド・ゲインの裁判④~精神病院へ収容され余生を送った

エド・ゲインは裁判では「無罪」とされましたが、「精神異常者である」とされ、再び中央州立病院へ収容されることとなりました。その後、彼はこの病院で余生を過ごすこととなり、二度と外に出られることはなかったのだそうです。

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