修羅場のような誕生日パーティーから約3ヶ月後の1962年8月5日、死亡している状態のマリリン・モンローさんがメイドによって発見されました。すでに世界的スターだったマリリン・モンローさんの死に、世界中のファンが驚き、そして早すぎる死を惜しみました。

当時の報道によると、睡眠薬の過剰摂取による自殺と報じられ、有害な薬物によるドラッグ・オーバードースとも言われていました。また、当時主演が決まっていた映画「女房は生きていた」を降板させられたことによるショックも大きいと言われていましたが、後にアメリカのテレビ局が調査を行い、映画の降板に関してはデマだったことが明らかになっています。

マリリン・モンローさんの死から約1年後、変わらず大統領を続けていたケネディ大統領がパレード中に暗殺されてしまう事件が発生しました。その後、弟のロバート・ケネディさんも暗殺され、政界の関係者による暗殺が噂され、ほぼ同時期にマリリン・モンローさんも自殺ではなく、暗殺されたのでは、との疑惑が噴出するようになったのです。

マリリン・モンローさんの死からおよそ30年後、アメリカマフィアのボスの子供だという男性二人が「ダブル・クロス」という本を発行しました。そこには、長らく噂されていたマリリン・モンローさんの暗殺説が事実であること、そしてCIAの依頼によって殺害したことを暴露したのです。

本によると、「サム・ジアンカーナ」という執筆者の父であるマフィアが、マリリン・モンローさんの暗殺に深くかかわっているとのこと。また、ケネディ家と深いつながりがあり、大統領選挙時にもケネディ側に貢献したそうです。

しかし、この類の暴露本は信憑性が薄いものもあるため、本当に書かれていることが事実なのか疑問視する声も少なくありません。

自殺ではなく他殺だったとの説だけでなく、マリリン・モンローさんにはマフィアの手先説もあるとのこと。ケネディ家に近づき、マフィアが脅迫しやすい立場になるよう行動していたとの疑惑もあるようです。

年月の経過で一層複雑になってしまっていますが、事件から50年もたった現在、真実を知る人は誰もいないのかもしれません。