1987年のランディバースも十分優秀な成績を収めました。また、中日ドラゴンズに移籍した落合博満との三冠王対決なども注目されましたが、無冠でシーズンを終えています。

1988年はランディバースが阪神タイガースを退団し、選手を引退した年です。これは水頭症という病気を患った息子の治療について球団側と対立したことが原因とされています。

本来なら家族の病気の医療費は球団が負担する契約だったようですが、球団側はそれを拒むようにランディバースを"解雇"という形で手放しました。

これは非常に世間の注目を集め、たくさんの報道がされたようです。ランディバースはこのあと日本の他の球団でプレーすることなく、引退することになりました。

ランディバースは引退後、アメリカへ帰国し農場を経営していました。阪神タイガース退団は彼にとってもファンにとっても非常に悲しい出来事ではありましたが、牧場経営と言う第二の人生で穏やかに過ごしていたようです。

1995年から行われているサントリードリームマッチにランディバースは毎年登場しています。これは現役を引退した元プロ野球選手が集まって試合を行うもので、毎年多くのファンが来場しています。

ランディバースは日本のプロ野球の始球式にもたびたび参加してファンを盛り上げています。その始球式には伝説の「バックスクリーン3連発」のバース・掛布・岡田の3人で参加したこともありました。

ランディバースは牧場経営の傍ら、巨人のスカウトを行っていたと言われています。また、ロートンハイスクールの女子ゴルフのコーチもしていたようで、アメリカではかなり充実した日々を送っていたようです。

ランディバースは選手引退後、地元オクラホマ州ロートンで市議会議員を務めたこともあります。市議は2001年の1期だけだったようですが、地元を愛し、地元に貢献するために議員になりました。

ここからランディバースの議員としての活動が活発になっていきます。

ランディバースは地元ロートンで市議を務めたあと、2004年からオクラホマ州の上院議員を務めるようになりました。議員として様々な政策に取り組み、その一環として公務で日本に訪れたこともあります。

議員としてはとくに農業や軍事に関する問題に取り組んでいたようで、政治家としての評価も非常に高いようです。

ランディバースは2004年から議員を務めてきましたが、2019年の1月に任期満了に伴い退任しています。長く議員として活動してきましたが、彼ももう60歳を超える高齢者です。

今後は牧場主としてのんびり過ごすのか？それとも再び何か新しいことを始めるのか？気になるところです。