本名：クライヴ・ウィリアム・ニコル
生年月日：1940年7月17日
没年月日：2020年4月3日（79歳没）
出身地：イギリス領のグレートブリテン島 ウェールズ ニース・ポート・タルボット
職業：小説家、随筆家、環境保護活動家、ナチュラリスト、イラストレーター、音楽家
活動期間：1978年～2020年
家族：ニコル麻莉子（妻）、子供3人（女の子）

Ｃ・Ｗ・ニコルさんは、ウェールズ人の母親とノルマン系イングランド人軍人の父親の間に生まれました。母方の祖父である元炭鉱労働者のジョージ・ライスさんを尊敬していたということ。

幼い頃に父親が、太平洋戦争に於いて日本軍の捕虜となり処刑されています。その後母親と共にイングランド東南部のイプスウィッチに移住しています。

母親はＣ・Ｗ・ニコルさんが10歳の時に再婚、12歳の時に義父の紹介で海洋少年団を知り、13歳でイギリスのチェルトナムに転校して柔術や柔道を習います。

小学校に入学してから病弱で体が弱かったため、いじめを受けていました。しかし当時、告げ口は卑劣なことと考えられていたため、助けを求められなかったそうです。そのため、相手をナイフで刺してしまうという事件を起こしました。幸いにも相手の怪我は軽傷で済み、その後はいじめに遭うこともなくなったと言います。

その後両親の勧めでセントポール教育大学に進学しますが、大学が嫌いでレスラーのアルバイトに専念。19歳の時に「ニック・デビト」というリングネームでセミプロのレスラーになっています。

20歳の時大学を中退し、当時付き合っていた恋人とウェールズの南に位置するブリストル海峡のランディ島に移住しますが、恋人との破局により極地調査のスタッフとなります。

そして、22歳の時に極地調査の仕事で得たお金を元手に空手を学ぶために日本に来日する決心をします。

1993年：国際松濤館空手道連盟顧問

1993年：財団法人屋久島環境文化財団特別顧問

1994年：内閣官房「21世紀地球環境懇談会」委員

1995年：学校法人東京環境工科学園理事・実習場長

1997年：内閣官房「子どもの未来と世界について考える懇談会」委員

2002年：内閣府「未来生活懇談会」委員

2003年：東京都 エコツーリズム･サポート会議委員

2003年：環境省 エコツーリズム推進会議委員

2004年：東京都「花粉の少ない森つくり委員会」委員

2005年：京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授

2010年：国際森林年国内委員会委員

2011年：長野県森林大使

2014年：林野庁・木材ポイント大使

2014年：エチオピア・シミエン山岳国立公園（世界自然遺産）親善大使

土地開発が進んでいる現代社会では、自然を感じることや知ることのできる人間が少なくなっています。

自然を蘇らせるためには、自然を理解できる人間が必要だとＣ・Ｗ・ニコルさんは語っているようです。

東日本大震災や豪雨災害、台風被害などの多い日本に住んでいるＣ・Ｗ・ニコルさんが感じた自然を語っている名言ですね。

Ｃ・Ｗ・ニコルさんは、日本に再来日したときに日本大学で日本語と水産学を学びました。その時に知り合った日本女性と最初の結婚をし女の子を2人儲けていますが、残念ながら離婚に至りました。

2人の間の長女は、カナダ人と結婚してカナダに住んでいるということです。

その後1991年頃に2番目の嫁である作曲家で日本画家であるニコル麻莉子さんと出会いました。

こちらがＣ・Ｗ・ニコルさんとニコル麻莉子さんとの間に生まれた、娘であるニコル亜莉紗さんです。

ニコル亜莉紗さんのツイッターと思われるものですが、「生活保護」や「母の介護」という言葉が出てきますが、一体どういうことなのでしょう。

実は、ニコル亜理紗さんは「発達障害」という精神的な病を患っていたようです。発達障害にも様々な症状がありますが、主に狂言じみた言動が多いことでも知られています。

その矛先は身近な両親に向けられるので、一緒に暮らすことが困難になってきます。そのため、本人は家を出て生活保護を受けながら暮らすか、その対応が難しい場合は精神病院に措置入院という方法がとられる場合もあります。

しかし、この病気は発達障害の症状に止まらず、うつ病や統合失調症にまで波及してしまうことがあるのです。

2015年のツイートで発達障害による狂言的発言を投稿していたＣ・Ｗ・ニコルさんの娘、ニコル亜理紗さんでしたが、生きづらさから覚せい剤に手を出してしまい、逮捕されるという事件が2017年2月7日に起こってしまいました。

Ｃ・Ｗ・ニコルさんは、この逮捕を受けて書面にてコメントを発表しました。娘の発達障害のことを詳しく書いていたことで、「ここまで公表する必要があるのか」と非難されていたようですが、Ｃ・Ｗ・ニコルさんは外国人のため、日本人の「臭いものには蓋」のような考え方はないようです。

しかし、この発言は娘を犯罪者としてではなく、あくまでも病気だと扱って欲しかったのではないでしょうか。これも親心ですね。

以前から直腸がんを患って、入退院を繰り返していたＣ・Ｗ・ニコルさんですが、2020年4月3日に長野市の病院で死去したことが4月4日に明らかになっています。

コロナが世界的に流行している昨今、コロナ感染で死去してしまったと誤解される方もいるかもしれません。しかし、原因は「直腸がん」ということでした。

コロナ感染であれば死因は「肺炎」となるはずなので、間違いなくコロナ感染によるものではないでしょう。

2005年にはイギリス王室のエリザベス女王から名誉大英勲章を贈られています。