本名：Catherine Fabienne Dorleac（カトリーヌ・ファビエンヌ・ドルレアック）
生年月日：1943年10月22日
出身地：フランス・パリ
職業：女優

主な出演作品
映画
シェルブールの雨傘（1963年）ジュヌヴィエーヴ・エムリ 役
ロシュフォールの恋人たち（1967年）デルフィーヌ 役
昼顔（1967年）セブリーヌ 役
哀しみのトリスターナ（1970年）トリスターナ 役
終電車（1980年）マリオン・シュタイナー 役
インドシナ（1992年）ドュブリー 役
ヴァンドーム広場（1998年）マリアンヌ 役
ダンサー・イン・ザ・ダーク（2000年）キャシー 役
8人の女たち（2002年）ギャビー 役
クリスマス・ストーリー（2008年）ジュノン 役
ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者（2010年）アンヌ 役
太陽のめざめ（2015年）フローランス 役
真実（2019年）ファビエンヌ 役
ハッピー・バースデー 家族のいる時間（2019年）アンドレア 役

華やかなオーラを放つ美女であるカトリーヌ・ドヌーヴさんは、1943年10月22日にフランスのパリで誕生。フランスが世界に誇る大女優であり、天才的な演技と美しすぎるルックスで、世界各国を魅了し続けてきました。

カトリーヌ・ドヌーヴさんが世界的な名声を獲得したきっかけは、映画「シェルブールの雨傘」への出演。1964年に公開されたフランスのミュージカル映画であり、監督をジャック・ドゥミさん、音楽をミシェル・ルグランさんが手掛けた名作です。

カトリーヌ・ドヌーヴさんは、「シェルブールの雨傘」の主人公であるジュヌヴィエーヴ・エムリ役を熱演。歌はフランスの人気歌手ダニエル・リカーリさんが務め、2人の活躍は全世界で高く評価されました。

1992年に公開された映画「インドシナ」にも出演し、女優としての演技力が全世界から絶賛されたカトリーヌ・ドヌーヴさん。アカデミー賞の主演女優賞にノミネートしたほどの活躍を見せました。

1998年に公開された映画「ヴァンドーム広場」での演技も高く評価され、1998年のヴェネツィア国際映画祭の女優賞を受賞したカトリーヌ・ドヌーヴさん。女優として華々しい実績を残しており、日本の映画ファンたちにも広く親しまれています。

長年に渡り、女優として活躍してきたカトリーヌ・ドヌーヴさん。2000年代も多くの作品に出演しており、その中でも特に人気が高い映画が、「8人の女たち」です。

「8人の女たち」は、フランスの劇作家であるロベール・トマさんの戯曲を原作とした大ヒット映画。監督はフランソワ・オゾンさんが務め、カトリーヌ・ドヌーヴさんはギャビー役で出演しました。

カトリーヌ・ドヌーヴさんを含む8人の女優たちは「8人の女たち」での活躍が高く評価され、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。さらに、ヨーロッパ映画賞女優賞も受賞しています。

フランスでは2002年2月6日に公開され、日本では同年11月23日に公開された「8人の女たち」。日本においても映画ファンたちの間で絶賛され、その後、日本で舞台版も上演され話題になりました。

カトリーヌ・ドヌーヴさんは、今までに1度結婚を経験しています。

お相手の男性は、イギリスの写真家のデビッド・ベイリーさん。2人は1965年に結婚しましたが、カトリーヌ・ドヌーヴさんはデビッド・ベイリーさんに対して恋愛感情を抱いていなかったそうです。

カトリーヌ・ドヌーヴさんがデビッド・ベイリーさんと結婚したのは、交際相手であった映画監督のロジェ・ヴァディムさんが関係している模様。カトリーヌ・ドヌーヴさんとロジェ・ヴァディムさんは1961年から交際し、1963年に2人の息子であるクリスチャン・ヴァディムさんが誕生しています。しかし、2人は結ばれることはなく、1965年にロジェ・ヴァディムさんはアメリカの女優ジェーン・フォンダさんと結婚。そのことにカトリーヌ・ドヌーヴさんはショックを受け、衝動的にデビッド・ベイリーさんとの結婚を決めたそうです。

カトリーヌ・ドヌーヴさんとデビッド・ベイリーさんの離婚理由も、カトリーヌ・ドヌーヴさんがデビッド・ベイリーさんに対し恋愛感情を抱くことができなかったことが理由の模様。結婚生活を送ることが難しくなり、1972年に離婚しました。

離婚後、カトリーヌ・ドヌーヴさんはイタリアの俳優マルチェロ・マストロヤンニさんと深い関係になり、娘のキアラ・マストロヤンニさんが誕生。2人は結婚することはありませんでしたが、2人は友好的な関係を築いていたそうです。

カトリーヌ・ドヌーヴさんの姉のフランソワーズ・ドルレアックさんは、生前、女優として活動を行っていました。「柔らかい肌」「ジンギス・カン」「ロシュフォールの恋人たち」などの映画に出演し、「ロシュフォールの恋人たち」では妹のカトリーヌ・ドヌーヴさんとの共演を果たしています。

女優として絶大な人気を獲得し、フランスの俳優ジャン＝ピエール・カッセルさんと婚約。しかし、空港に向かうため自動車を運転していた際に事故に遭い、25歳の若さで亡くなられました。

クリスチャン・ヴァディムさんは、カトリーヌ・ドヌーヴさんと交際相手だったロジェ・ヴァディムさんとの間に誕生した息子。クリスチャン・ヴァディムさんも俳優として活躍しており、母のカトリーヌ・ドヌーヴさんも出演した映画「皇帝と公爵」にも出演し母との共演を果たしています。

マルチェロ・マストロヤンニさんとの間に誕生した娘であるキアラ・マストロヤンニさんも、女優として演技の世界で活躍中。母が主演を務めた映画「私の好きな季節」にも出演し、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされました。

母と兄も出演した映画「皇帝と公爵」にも出演しており、他にも多くの作品で活躍しています。

フランスを代表する大女優であり続けているカトリーヌ・ドヌーヴさんは、現在も女優として大活躍。2019年に公開された映画「真実」ではファビエンヌ・ダジュヴィル役で主演を務め、作品を盛り上げました。

「真実」は、2019年に公開されたフランスと日本の合作映画。第76回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品に選ばれた作品であり、監督は「幻の光」「誰も知らない」「海街diary」などの日本の名作映画でも有名な是枝裕和さんが務めました。