ウォーカーと呼ばれるゾンビがはびこるアメリカが舞台で、元保安官代理のリック・グライムズをリーダーとした生存者たちが、ゾンビとの戦いを通じて安住の地を求めて行くというストリー展開です。

ゾンビという架空の殺人鬼によって、理不尽に殺されるか、あるいはその前にゾンビを殺していくかの、ハラハラする展開で、人間の生存本能、集団とはなにか、国家の発生についてなど、社会性も垣間見せる人間ドラマ、社会ドラマの要素も盛り込んでいます。

現代のアメリカでは、中南米からの移民問題で揺れていることから、かなりタイムリーな話題となっている人気ドラマシリーズです。また、銃規制問題とも相まって、様々な議論を呼ぶ元ネタにも使われています。

スパイダーマン、アイアンマンなどのマーベル・コミックに登場する同名キャラクターがモデルで、ニューヨークで私立探偵を営むジェシカ・ジョーンズの活躍を描いたNetflixオリジナル作品です。

スーパヒロインの主人公の女性が、洗脳事件に巻き込まれたPTSDに苦しみながら、転身してさまざまな事件に向き合う孤高のヒロインを演じます。これまでのヒーローものとは違って、サスペンス要素が強く、現代人の恋愛を寓話化し、他人を意のままにできる悪党キルグレイブと、彼の思い通りにさせまいと対抗する怪力のスーパーヒロインという対立構図で、エンターテインメント性を増した意欲作です。

女性陣がメインとなっているドラマで、殆どが幸が薄いというのが特徴です。過去のトラウマや日々の仕事のプレッシャーに追われる厳しい現代社会において、かなりの共感を得られているいみでは、非常に人気のある作品です。

2009年の『スタートレック』、2015年『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』などを手がけた、J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めるSFドラマです。SFでサスペンスは珍しくないのですが、ドラマでは、AI技術が搭載されたロボットたちで形成される西部時代をテーマに、近未来での人間たちの無常な横暴ぶりをAI目線から描くというスタンスになっています。

同名の映画では、人間の目線からAIロボットが制御不能になるになる恐怖を描いていますが、こちらはそれとは真逆です。しかも俳優は名優で知られる、ロバート・フォード博士を演じているアンソニー・ホプキンスです。

ホストと呼ばれるアンドロイド達が再現された西部劇の街並みに暮らす人々が、高額の入場料を払ったゲストたち（人間）の欲望のままに行動する様子を、つぶさに冷静に見るような感覚です。街に来たゲストは、記憶をリセットされ、新たなシナリオに基づいて日常を送ります。

精神行動分析学者のカルは、一瞬の顔の表情や仕草からその人の心理を見破ることができるスキルを身に着けており、難局にたつFBI捜査事件を解決へと導く仕事を、パートナーのフォスターと共にやり遂げます。一話完結のストーリーで、サスペンス・ドラマとしては短編小説のような感覚です。

マイペースで毒吐きが特徴の精神行動分析学者のカルという、キャラクターの面白さと、事件関係者への事情聴取で、人の嘘を見破り事件の全容を把握していく様は、サスペンス・ドラマとして秀逸です。

一人娘への溺愛ぶりというギャップと、絶大な信頼をおくフォスターとの恋の行方という、周辺要素も楽しめます。小さな反応から人の気持ちを読み取る分析は、ちょっと興味深いでしょう。

黒人少年の殺人事件、国会議員のリサーチャーを務める女性の事故死によって、2人の若者の死に隠された政財界の陰謀とその闇を追うといううストーリーです。

主人公はジャーナリストたち、監督は映画『ハリー・ポッター』シリーズや映画『ファンタスティック・ビースト』のデヴィッド・イェーツです。無関係に見えた2つの殺人事件が思わぬ接点で繋がるといった、結果から先に見せる倒置型のドラマ手法を用いた、社会派サスペンスです。

ジェームズ・マカヴォイを始め、豪華英国人俳優を起用しています。政治と報道の攻防、タブーにも果敢に斬り込む展開など、知性的でじっくり見ながら謎解きが楽しめます。

トップクラスの腕を持つ名医ハウスを中心に、解析医療を専門とするチームが、未解明の患者の症状の原因を突き止め、治療法を導きだす医療ドラマです。皮肉たっぷりな一匹狼だけど世界でトップクラスの腕を持つ主人公という、設定が実に面白いと高評価です。

病気の原因を解明するためなら、犯罪さえものともしない主人公から、サスペンス要素も盛り込まれています。横暴ながらも天才的な医療技術で、患者からは絶大なる信頼を寄せられるため、まるで手塚治虫のブラックジャックのようですね。ブラック・ジョークや皮肉もふんだんに盛り込まれています。

NYを舞台に人気推理小説作家のキャッスルと敏腕女性刑事ベケットが活躍する、所謂サスペンス劇場ですね。日本でも良くあるパターンのドラマですので、結構親しみやすいです。

ドラマでキャッスルが執筆している小説を実際に出版する試みが行われ、それがなんとベストセラーになっています。キャッスルの小説を模倣した殺人事件も登場し、如何にも火曜サスペンス劇場のような、面白い海外バージョンといった感じです。

天才詐欺師がFBIの知的班専門チームの捜査に協力し、知的犯罪事件を解決していく、ちょっとした人気映画『羊たちの沈黙』に近い感じのストーリーです。

舞台はニューヨーク、頭脳明晰でスタイリッシュな天才詐欺師ニール・キャフリーは、投獄中に、恋人ケイトに会うため脱獄、再逮捕後、FBIの知的専門班のチームリーダーであるピーター・バーグと交渉し、FBIの知的専門班チームのコンサルタントとして働くといった、正に映画と同じ感じですね。

犯罪捜査系のドラマが苦手な方も、物語を推測しながら楽しめるので、知的サスペンスです。ニールの友人モジー、ピーターの妻エリザベスが、なかなか良い味出しています。

CBSで放送開始された、クライムサスペンスドラマです。「FRINGE/フリンジ」のJ・J・エイブラムスと「ダークナイト ライジング」のジョナサン・ノーランが共にタッグを組んで、制作総指揮を務めています。

謎の億万長者と元CIA工作員が登場し、未来に怒る凶悪犯罪を防ぐ展開です。億万長者でソフトウェアの天才であるハロルド・フィンチが、天才的頭脳で、テロ計画を予測することが出来る“マシン”を開発します。

そのマシンは優秀で、犯罪リストをFBIや諜報機関に送りますが、不要なリストは毎日0時になると自動的に削除されてしまうので、元CAI工作員であるジョン・リースが、その能力を活かして、リストから削除されるリストの容疑者を洗い出すというストーリーです。人気ドラマ『24』と非常に展開が似ていますね。

サラ・シェパードの原作を「ゴシップガール」、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」、「デスパレートな妻たち」を手がけた制作陣がガールズミステリー・ドラマに仕上げました。さしずめ、ティーン版の「デスパレートな妻たち」でしょう。

女子高生仲良し5人組が、リーダー的存在のアリソンが失踪してから、遺体を発見、何者かに脅迫される事態になります。殺害した犯人とアリソン・アリア・スペンサー・ハンナ・エミリー5人に隠された秘密が明かされるストーリーです。

ファッションやライフスタイルがドラマの見どころで、年頃の女子ならではの嘘や秘密、恋愛、友情などが描かれます。少女から大人まで楽しめるミステリードラマに仕上がっています。

FBI捜査官が連続殺人鬼を追い詰めていく様子を描いた作品がこちらです。連続殺人鬼という一見するとありふれたテーマですが、心理戦を用いて追い詰めていく展開に目が離せません。

作品としては古いですが、かなり多くのシーズンが制作されるなど、海外ドラマとしてもかなり人気が高いです。何より犯人の心理描写がしっかりと描かれているので、サイコパスの心理を見て取ることができます。

「まじか」とつい口走ってしまうようなサイコパスも登場するので、サスペンス・ミステリーの初心者もどっぷりハマってしまうと思います。何より人気シリーズなので、まずはこの作品から手始めに干渉してみるというのも良いでしょうね。