本名：デニス・ユーリエヴィチ・テン
略称：デニス・テン
出身地：カザフスタン・アルマトイ
生年月日：1993年6月13日
没年月日：2018年7月19日（25歳没）
身長：168cm
職業：フィギュアスケート選手

デニステンさんは朝鮮系カザフスタン人（高麗人）の方で、カザフスタンを代表するスケート選手となります。

日本人スケーターと親交が深く、特に浅田真央さんや高橋大輔さんなどは自身のアイスショーに招待した仲でもあります。

デニステンさんは2014年のソチ五輪の銅メダリストという大きな記録を残しています。

当時の金メダリストには羽生結弦さん、銀メダリストにはパトリック・チャンさんが輝きました。

デニステンさんは2015年の「四大陸選手権」でみごと優勝を果たしました。

これによってカザフスタンで初めて「四大陸選手権のメダル」を獲得した選手となりました。

デニステンさんは2016年、羽生結弦選手への衝突・妨害事故を起こしてしまいます。

これは男子フィギュアスケートの「世界選手権2016」の公式練習中に起きたものでした。

羽生結弦選手が滑る中でデニス・テンさんがルールを無視して接近、あわや衝突という場面に羽生結弦選手が激怒するというアクシデントでした。

デニステンさんが故意だったかどうかは不明ながら、検証動画などで分析されている限りは故意に近いです。

フィギュアの練習におけるマナーで、曲がかかった選手の周りの選手は進路を譲るのがマナーのようです。

しかし、デニステンさんはそのマナーを守らなかったことに対し、羽生結弦選手が「それはねえだろお前」と声を荒らげたそうです。

デニステンさんと羽生結弦選手のアクシデントですが、日本の新聞でも大きく掲載されていました。

しかし、羽生結弦選手はそれでも4連覇という記録をしっかりと残し、存在感溢れるプレイを魅せてくれました。

羽生結弦選手にとっては2014年11月にも中国選手との衝突、流血事件がありました。

その事件もあったことで、デニステンさんの衝突・妨害も許されないという世論が大きかったようです。

デニステンさんとのアクシデントよりもさらに危険で、これが故意なら悪質すぎるアクシデントです。

デニステンさんと羽生結弦選手の衝突事件に対して、デニステンさんのインスタグラムには批判が殺到したと言います。

批判という形であればしょうがない部分はありますが、心無い中傷まで来てしまったと言います。

デニステンさんと羽生結弦選手の関係性ですが、元々仲が良かったという評判が出ています。

アジア人としてフィギュアスケートを盛り上げるライバルであり、仲間でもあります。

デニステンさんと羽生結弦選手は衝突・妨害事件によって、2人は距離を置くようになったそうです。

羽生結弦選手側もデニステンさんに配慮した形で、距離を取っていたという話も出ています。

デニステンさんはその後、羽生結弦選手に謝罪をして和解をしたと言います。

羽生結弦選手とがっちり握手をする姿があり、笑顔で写る2人が微笑ましいです。

スポーツマンシップに乗っ取り、デニステンさんと羽生結弦選手が素晴らしい選手であることがよく分かります。

デニステンさんは2018年7月19日、故郷アルマトイ中心部で友人と食事を楽しんでいたと言います。

しかし、駐車していた車のミラーを盗もうする2人の男と争いになり、「右大腿部」などを複数箇所を刺されたそうです。

デニステンさんはその後の2018年7月19日、アルマトイ市内の病院で死亡しました。

犯人はアルマン・クダイベルゲノフ容疑者ほかで、ニュースでは終身刑となる見込みが高いと言われていました。

デニステンさんの死去に対して、羽生結弦選手のコーチであるブライアン・オーサーさんが追悼コメントを残しました。

コメントは「スケート界は美しきスケーターを失った」というもので、羽生結弦選手のコメントでもあるという評価が出ています。

デニステンさんと羽生結弦選手の関係性、距離感が伝わってくるエピソードです。

デニステンさんの死去に対して、母国アフガニスタンでは「英雄が殺害された」として追悼に来る方が続出しました。

アルマトイのあるスポーツ施設で市民葬が行われたそうで、5000人あまりが参列したと言います。