名前：シム・リウ
生年月日：1989年4月19日
出身地：カナダ
職業：俳優

シム・リウはマーベル映画「シャン・チー」で主役を務めた人気俳優。同作品はマーベルのMCU作品としては25作目で、2021年9月に公開され、すでに絶大な人気を集めています。

同作品は正体不明の技術で造られた10個の腕輪で、使用者に莫大な戦闘力と長寿を与える「テン・リングス」がカギを握っていて、今後のMCU作品にも大きく関わってくることが予想されています。

幼少期から犯罪組織「テン・リングス」率いる父の元で修業を重ねていたシャン・チー。いつしか組織で最強の存在となりますが、こっそり組織を抜け出し、ひとりアメリカ・サンフランシスコで平凡な生活を送るようになります。ある日、父親が送り込んだ刺客に襲われ、再びテン・リングスへ連れていかれます。そこで父親の計画を知ることになり・・・。

映画「シャン・チー」に登場するヴィラン（悪役）「マンダリン」は香港の人気俳優トニー・レオンが演じています。マンダリンはシャン・チーの父親で犯罪組織「テン・リングス」のリーダー。伝説の武器テン・リングスを所有し、力で組織を統率しています。

映画「シャン・チー」は豪華な俳優が多数出演していて、香港俳優のトニー・レオンやミシェル・ヨー、「ドクター・ストレンジ」に出演したベネディクト・ウォン。さらにオークワフィナやメンガー・チャン、ファラ・チャンといった中国系アメリカ人が出演しています。

また、キャプテンマーベルを演じたブリー・ラーソンまで登場し、同作品が重要な作品であることを示唆しています。

映画「シャン・チー」では主役をシム・リウが演じていますが、じつは彼は同作品に出会うまではほぼ無名の俳優で、なぜマーベルは彼を選んだのかにも注目が集まっています。

彼は過去に「ヘイ、マーベル。キャプテン・アメリカとソーは素晴らしかった。次はアジアン・アメリカン・ヒーローはどう？」とツイートしていたようで、その後同作品のオーディションに参加。

結果はマーベル側から「彼以外あり得ない」と言われるほど絶賛され、無名であるにも関わらず大抜擢となりました。

映画「シャン・チー」は2021年9月3日に日米同時公開となりましたが、その後も続々と世界各国で上映され、公開からわずか10日ほどですでに興行収入が「約283億円」となっています。

中国での公開予定は立っていないようですが、今後も興行収入は増え続けるものと思われ、世界中をMCU熱が覆っています。

シム・リウは中国のハルビンという街に生まれ、当時は祖父母に育てられたのだそうです。その後、5歳になった彼は家族でカナダへ移住。オンタリオ州のミシサガという街で生活を送ります。

彼は幼少期の頃に祖父母に育てられていましたが、その理由は両親がカナダへ移住したことが要因となっていて、5歳になってようやく経済的に余裕ができた両親に引き取られ、カナダへ移住することになったのだそうです。

シム・リウは学生時代は真面目な生徒だったようで、当時は両親からの期待も大きかったのだそうです。ただ、カナダに移ってからの数年は友達やその文化になかなか馴染めず苦労も多かったのだとか。

ですが、勉強には真面目に取り組み、高校はトロント大学付属高校へ進学。その後はウェスタンオンタリオ大学へ進学し、経営学を学びました。

シム・リウは大学を優秀な成績で卒業すると会計事務所へ入社しますが、わずか8ヶ月で解雇。これが彼にとって人生の転換期となります。彼は解雇されたあと、どういった職に就くか色々と検討した中で「俳優」という職業を思いつき、未経験にも関わらず俳優という分野へ飛び込むことを決めます。

ですが、解雇された当初は深く落ち込み、一時は自殺することまで考えたのだとか。それでも腐ることなく前を向き直し、今までまったく経験したことが無い分野へ足を踏み入れることを誓いました。

シム・リウは会計事務所を解雇されたあと、俳優業へと進み、当初はエキストラとして映画やドラマに出演していました。また、2015年からはスタントチームにも在籍し、スタントマンとしてアクションシーンを演じるようになります。

その後は徐々に名前が知られるようになり、ドラマへの出演が増え、俳優として注目を集めるようになりました。

シム・リウは中国生まれ、カナダ育ちですが国籍は一体どちらになるのでしょうか？彼の国籍は中国ではなく、カナダだそうで、「中国系カナダ人」と言われています。

ただ、彼の両親はともに純粋な中国人で、祖父母も中国人。そのため、中国系カナダ人ではありますが、中身は純粋な中国人です。

シム・リウは元々祖父母に育てられていたということもあり、当初は両親とほとんど面識がなかったようで、はじめて自分が両親を知ったときには子供ながらかなり混乱していたのだとか。さらに5歳からのカナダ暮らしは余計に彼を混乱させ、当時は異国の人や文化にまったく馴染めなかったのだそうです。

シム・リウの祖父母は5歳まで彼を育てていて、彼にとっては両親も同然の存在でした。祖父母はとても優しく、いつも思いやりを持って接してくれていたようで、ほんとうの親のように彼に愛情を注いでくれていたのだとか。

シム・リウは幼少期から両親の期待が大きかったようで、将来は優秀なビジネスマンや弁護士になることを望まれていたのだそうです。彼もまた両親の期待に応えるため、必死に勉強を続け、学生時代は優秀な成績を収めました。ですが、その反面彼は両親からの愛情を感じることは少なかったようで、たびたび両親と喧嘩していたのだそうです。

シム・リウは子供の頃から両親の期待が大きかったようですが、それは両親なりの愛情でもありました。両親は自分たちが経済的に苦労したのもあり、息子に「同じような人生を歩んでもらいたくない」という思いから勉強ばかりを強いていたのだそうです。ですが、両親の大きすぎる期待は彼を苦しませることになり、一時は両親との関係は冷え切っていたのだそうです。