ダニエルクレイグ「007」引退理由は?ジェームズボンドの誕生秘話と最後の作品・引退理由まとめ
「ジェームズ・ボンド」シリーズの最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が、2021年10月1日に公開されました。本作は、シリーズ最長となる15年に渡って007役を務めてきた、ダニエルクレイグの最後の引退作となります。
そこで今回、ダニエルクレイグ版ジェームズ・ボンドの誕生秘話と、彼が007を引退する理由についてまとめました。
ダニエルクレイグのプロフィール
ダニエルクレイグの最後の007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」が公開される
新型コロナウイルスの感染拡大により、公開延期が繰り返されていた、「007」シリーズの最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が、各地の緊急時対宣言が明けた2021年10月1日に遂に公開されました。
本作は、2006年公開のシリーズ第21作「007 カジノ・ロワイヤル」より、6代目ジェームズ・ボンドを演じ、シリーズ最長となる15年間に渡って、この大役を務めてきたダニエルクレイグ版「ジェームズ・ボンド」の引退作となります。
また、ダニエルクレイグは、単に主演を演じただけでなく、ストーリーの中に自分らしさを入れるため、脚本内容等にも深く関与したことでも話題になりました。
前作の「007 スペクター」と今作の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、ボンド俳優としては初めて、共同プロデューサーとしての地位にあったことでも知られています。
今回は、そんなダニエルクレイグ版「ジェームズ・ボンド」が誕生した時のエピソードを振り返るとともに、ダニエルクレイグが007を引退する理由についてまとめてみたいと思います。
ダニエルクレイグの007「ジェームズ・ボンド」誕生秘話
たった1本の電話で降板を知らされたという、5代目ボンド役を務めたピアース・ブロスナンに代わって、6代目ボンド役に抜擢されたダニエルクレイグ。
しかし、ブロンドヘアに青い瞳、身長は180cm未満という、それまでのボンド像とは異なるダニエルクレイグの外観に、多くのファンやマスコミから「ジェームズ・ボンドらしくない」との声が上がっていたと言います。
さらに、発表記者会見でのダニエルクレイグの素っ気ない態度が、バッシングの火に油を注ぐ形となり、まさに強烈な逆風が吹く中で公開されたのが…シリーズ第21作の「007 カジノ・ロワイヤル」でした。
しかし、いざ映画が公開されるとメディアは手の平を返すように大絶賛に転じ、クレイグ・ボンドは、起用を不安視していた世間の評価を一気にひっくり返したのです。
劇中では徹底的な肉体改造を経たクレイグが、これまでの冷静沈着なボンドとは異なる、傷付き苦悩する感情豊かなボンド像を提示。リアルな描写を追求したアクションだけではなく、ボンドの複雑な感情を丁寧に追ったストーリーで、作品は高く評価され、結果的にはシリーズ最高の興行収入を記録(のちに、「007 スカイフォール」がその記録を更新)しました。
その後、約15年間という史上最長の007・ボンド役を担うことになったダニエルクレイグは、それまでの作品では、あまり触れられることがなかった、“ジェームズ・ボンド”の内面を深掘りしていきました。
その結果、作品を重ねるごとに、諜報活動だけではない“ジェームズ・ボンド”のパーソナルな部分も少しずつ明らかにしていったと言われています。
ダニエルクレイグは「スペクター」公開時に一度引退を決意していた
こうして名実ともに“最高のジェームズ・ボンド”と認められるに至ったダニエルクレイグですが、前作の「007 スペクター」が公開された時のインタビューの中で、次のように007引退を示唆するコメントを残しているんですよね。
「ボンド役を続けるんだったら、今この目の前にあるグラスを割って、その破片で手首を切った方がまし。今はまったくやりたくないんだ。もう十分にやり遂げたって思っているから、前に進みたいんだ」
ダニエルクレイグが引退を考えた大きな理由は、「007 スペクター」の撮影中に負った大怪我だったようです。
シリーズを通して、自らが積極的にスタントに挑戦していたダニエルクレイグは、同作の格闘シーンの撮影中、ヒザに手術を受けるほどの大怪我を負ってしまったんですよね。
しかし、そんなダニエルクレイグが考えを改め、次作の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで引退を延期した理由について、次のように語っています。
「話し合いを始めた時、僕は“ここで完結させるストーリーがあるかもしれない”って感じでした。“『カジノ・ロワイヤル』に始まった何かを終わらせる何かが。ヴェスパーやスペクターと何らかの形で繋がっている何かがあると”。それが形をなしてきた時、“よし、やろう”と思ったんです。」
今回公開された「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」が、ダニエルクレイグの記念すべき007シリーズ第1作目である「カジノ・ロワイヤル」の完結編的な位置づけにあるようですね。
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本名: ダニエル・ロートン・クレイグ
生年月日: 1968年3月2日
出生地: イギリス・チェシャー州チェスター
身長: 178cm
職業: 俳優
ジャンル: 映画
活動期間: 1992年 -
配偶者:
・ フィオラ・ロードン(1992年 - 1994年)
・ レイチェル・ワイズ(2011年 - )