現在は痩せてイケメンになっていますが、ロードオブザリング制作時はかなりの巨漢で知られています。

指輪物語の作者J・R・R・トールキンさんに、この小説の映画化を打診した時はさすがに無理だろうと言われたそうです。1つの作品が2時間前後の映画に、この物語は絶対に納まらないとして反対されています。

監督も半ばあきらめていた映画化でしたが、その後何年もかけて構想を練り、三部作での映画化に踏み切ったということ。

そしてこの大作が生まれたのです。それでも物語の全容を語り尽くすことが出来ずに、スピンオフのホビットシリーズが制作されました。この作品をどのような順番で視聴すればいいのかを次に紹介していきます。

ロードオブザリングが公開された年は2001年で、その後2002年・2003年と続けて三部作が公開されました。しかしこのシリーズだけでは語りきれないのがJ・R・R・トールキン作の『指輪物語』です。

そのため王の帰還から9年後にロードオブザリングの前日譚である『ホビットの冒険』を同じピータージャクソン監督の下で三部作に渡って制作されています。

その後1年ごとに『ホビット 思いがけない冒険』、『ホビット 竜に奪われた王国』、『ホビット 決戦のゆくえ』と公開されますが、すでに9年前にロードオブザリングが公開されていますので、ストーリー自体忘れている方もいるのではないでしょうか。そのためシリーズ全6作品のストーリーを理解したい方は、全作品を一気に見る事をおすすめします。

その順番は制作された順番で観ていくのが一番ベストかもしれません。時系列順に見るのも1つの方法ですが、最初に『ロードオブザリング』シリーズを観ると、『ホビット』シリーズが更に楽しく観れるはずです。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
『ホビット 思いがけない冒険』
『ホビット 竜に奪われた王国』
『ホビット 決戦のゆくえ』
のように観ていただくと良いでしょう。

フロド：ホビット族でこの物語の主人公。
サム：ホビット族のフロドの親友で、フロド家の庭師。
ピピン：ホビット族のフロドの親友で親戚。
メリー：ホビット族でフロドの親友。
ガンダルフ：魔法使いで賢者。旅の助言者。
アラゴルン：人間で剣術に長けた旅の仲間の一人。
レゴラス：エルフ族で弓の名手。旅の仲間の一人。
ギムリ：ドワーフ族の戦士で旅の仲間の一人。
ボロミア：ゴンドールの大将で執政の長子。旅の仲間の一人。
ビルボ・バギンズ：フロドの養父でホビット族。

遥か遠い昔、闇の冥王サウロンは絶大な魔力を秘めた世界を滅ぼす指輪を作り出します。そして指輪に世の中を支配するという欲望を注ぎ込みました。

そのため「中つ国」は指輪の力をふるうサウロンによって滅んでいきますが、勇者イシルドゥアがサウロンに立ち向かい、指を切り落としてサウロンに勝利します。

しかしイシルドゥアは指輪を破壊せず自分の物としたため、指輪によって命を奪われ、悪を滅ぼす唯一の機会を失って指輪の所在は闇の中に。

ホビット庄ではビルボ・バギンズの111歳の誕生日を祝う日でした。盟友である魔法使いのガンダルフもお祝いに訪れ、久しぶりの再会を喜び合いました。

しかし旅に出る覚悟をしていたビルボは、スピーチでお別れの言葉を言うと、ポケットから指輪を取り出してそれをはめたと同時に姿を消してしまいます。

怪訝に思ったガンダルフは、ビルボを自宅で待ち構えていました。そしてビルボは「指輪は置いて行け」というガンダルフの言葉に従って旅に出ます。

暫くしてフロドが戻ると、ガンダルフはビルボが置いて行った指輪を燃え盛る暖炉の中へ投げ入れます。すると指輪にエルフの文字が浮かび上がりました。

正しく冥王サウロンの指輪だと悟ったガンダルフは、その指輪をフロドに託し、モルドール国の滅びの山の噴火口「滅びの罅裂」に指輪を投げ入れるため、旅立つよう指示します。

ガンダルフは白の賢者サルマンに助言を求めるために一足先に旅立ち、その後を追うようにフロドは親友であるサム・メリー・ピピンと共に、「裂け谷の館」に向けて旅立ちます。

途中の宿で4人は一人の放浪者アラゴルンと出会い、半ば運命のように旅の共をすることに。

途中、野営をした場所に冥王サウロンの下僕である指輪の幽鬼、黒の乗手ナズグルに襲われ、フロドが負傷してしまいます。その傷はエルフの霊薬でないと治らない傷でした。

事情を知ったエルフの姫アルウェンが迎えに来て、一行はエルロンドの館へと向かいます。

そこには中つ国の危機を救うために集められたドワーフ族のギムリ、エルフ族のレゴラス、ゴンドール国の大将の長男であるボロミア達が集まっていて、壮絶な旅を共にする総勢9人の旅の仲間が結成されました。

最初に通ったのは、かつてドワーフの住む宮殿だった「モリアの坑道」です。そこでガンダルフは悪鬼バルログと闘い、橋の裂け目にバルログと共に落ちていきました。

ガンダルフを失った一行は、エルフの森ロスロリアンに立ち寄り、ガラドリエルによってかくまわれ休息のひと時を過ごします。

旅を再開するべく残った8人の仲間は、大河アンドゥインを下ります。川岸で船を降り夜を待っていると、ボロミアがフロドに近づき指輪を奪おうとします。

我に返ったボロミアは自分の弱さに打ちひしがれますが、オークたちとの戦いでメリーとピピンを守るため、ラーツが放った矢を受けて死んでいきます。

アルウェン：エルロンドの娘でエルフ族の姫。
ゴラム（スメアゴル）：指輪に魅せられた元ホビット族。
サルマン：白の賢者
ガラドリエル：最も高貴なエルフ族の王妃。
エルロンド：裂け谷の主人で半エルフ族。
オーク：かつてのエルフ族で、闇の力で醜悪で残忍な姿に生まれ変わる。
デネソール：ボロミアとファラミアの父でゴンドール国の執政。
ファラミア：ボロミアの弟。
グリマ：ローハンの人間だがサルマンに仕える悪の従者。

前作でボロミアがオークに弓矢で殺され、メリーとピピンはオークとウルク＝ハイにさらわれてしまいます。ギムリ・アラゴルン・レゴラスの3人はメリーとピピンを追っていました。

フロドとサムは2人になり、モルドールの滅びの山へと向かっていました。しかし指輪を追ってゴラムが二人を尾行。総勢8人となった旅の仲間は離散してしまったのでした。

ゴラムの尾行に気付いたフロドとサムは、ゴラムを捕らえモルドールへの道案内をさせることに。

サムは指輪の誘惑に負けそうになるも、指輪をはめればナズグルに見つかってしまうため必死に耐えていました。