ギフテッドとは、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと、または、先天的な、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指します。

アメリカ教育省はギフテッドを「ギフテッドとは、同世代の子供と比較して、並外れた成果を出せる程、突出した才能を持つ子供のことである。」と1993年に定義しています。ギフテッドにおける高度な知的能力の傾向は、誕生時点から、生涯にかけて見られます。

しかしギフテッドにはまだキチンと理解されていない部分も多々あり、中にはそれを障害と表現する人もいます。

そのため、優れた潜在能力を持つギフテッドの才能をフルに開花するためには、通常の学校教育にはない支援や活動が必要と言われています。

それでは具体的にギフテッドの10個の特徴を解説していきます。

基本的に何かに挑戦してそれを達成することに喜びを感じるため、学校の勉強に関してもテストなどに向けて勉強して良い点を取ることもありますが、これはあくまでも本人がチャレンジしたいと思っていることが前提になるので、そうでなければ力を注ごうとしません。つまり、必ずしも成績が優秀というわけではありません。

①でも説明したとおり、本人がチャレンジしたいと思ったもの、興味を持ったものに対しては並々ならぬ強い情熱を持ってそれに関わろうとします。さらにその興味は長続きすることが多く、とにかくその事柄が何よりも最優先になります。例えばこれまでゲームばかりしていた子供が、サッカーに興味を持った場合はボールを持ってどこかでサッカーをし、帰ってきたらゲームをやらなくなり、サッカーの動画を眺めているとう感じです。

ギフテッドの性格として神経感覚がとても敏感ということがあげられるため、とても情熱的だったり、些細なことで傷ついてしまったりすることがあります。また、上手くいかないことがあるとストレスとして感じやすいため、外に向けて感情を爆発させることもあれば、胸の内に秘めて殻に閉じこもってしまうこともあります。

人間の五感について繊細な一面と持つので敏感に反応するのもギフテッドの特徴です。例えば、食べ物の好き嫌いが激しかったり、着ている服のタグが肌に触れるだけで必要以上に嫌がったり、細かなことが気になります。また、他人から叱責されたり、陰口を耳にすると必要以上に落ち込んだり、傷ついたりすることがあります。

自分が興味を示さないものに関してはまるっきり見向きをせず、中途半端が大嫌いなタイプなので、学習に興味がない場合には読み書きなどに困難をきたすことがあります。

自ら積極的に友達たちの輪の中に飛び込む性格ではなく、また、同年代の子供達と少し違う思考回路を持つため、共感することが少なく、コミュニケーションを苦手としています。

ギフテッドの場合、心と体の成長に不均衡が生じるので、同年代の子供達の中では浮いてしまうことがあります。また、興味や関心を示す対象が同年代の子供達とちょっと違うことが多いため、考え方にも相違が生じることから1人でいることが多くあります。

自分が興味を示した事柄の学習能力では優れた成長を遂げますが、それに対して心の成長は追いついていない状態で、実年齢よりも遅れることがあります。さらに身体機能の伸び方についても同じことが言えます。しかしその成長を長期的なスパンでみればいずれかは周囲の子供達と同レベルまで達することは多くあります。