ノニト・ドネアと井上尚弥のプロフィールと戦績

ノニト・ドネアのプロフィールと戦績

ノニト・ドネアのプロフィールと戦績

本名:ノニト・ドネア・ジュニア
通称:フィリピンの閃光
生年月日:1982年11月16日
出身地:フィリピン ボホール州タリボン
身長:170cm
リーチ:174cm
階級:バンタム級

戦績
試合数:49
勝利:42
KO:29
負け:7

少年時代は病弱で、酷いいじめを受けていたということで、自殺も考えたそうです。そのため、兄のグレン・ドネアさんがボクシングをやっていた影響から、いじめ対策として始めたということ。

15歳でナショナルシルバーグローブ優勝、16歳でナショナルジュニアオリンピック優勝、17歳でSAナショナルトーナメント優勝をしています。2001年にプロデビューを果しました。

井上尚弥のプロフィールと戦績

井上尚弥のプロフィールと戦績

本名:井上尚弥
通称:モンスター
生年月日:1993年4月10日
出身地:神奈川県座間市
身長:165cm
階級:バンタム級、 ライトフライ級、 スーパーフライ級

戦績
試合数:23
勝利:23
KO:20
負け:0

小学校1年から父親の下でボクシングを始めます。6年生で試合に初出場し、全国大会で中学2年生の相手にRSC勝ちをしました。高校1年でインターハイに出場し優勝。また、国体でも優勝を飾っています。

高校3年でインドネシア大統領杯に出場し、初の国際大会金メダルを獲得。2012年に大橋ボクシングジムに入門し、プロボクサーとして活動。これまで無敗という素晴らしい成績を獲得しています。

2人の強さを比較

2人の強さを比較

ノニト・ドネア選手はプロ入りが2001年、そして井上尚弥選手は2012年と、キャリアは圧倒的にノニト・ドネア選手が長いですね。

しかし、勝率は井上尚弥選手の方が上で100%です。キャリアが長い分だけ負け試合の確率も上がることはありますので、「どちらがこれだけ強い」という判定は出来ないかもしれません。

ノニト・ドネアと井上尚弥の2019年の対戦内容

超満員の中の歴史的死闘

超満員の中の歴史的死闘

2019年11月7日に、さいたまスーパーアリーナでノニト・ドネアVS井上尚弥の、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝が行われました。

試合予想としては、井上選手はバンタム級に転向後、ジェイミー・マクドネルやフアン・カルロス・パヤノなどの世界王者に対して、1,2ラウンドKO勝ちで、圧倒的な強さを見せてきました。

そのため、ドネア選手は井上の強烈なボディブローを警戒してくるだろうと予想。早い段階でのKO勝ちはないだろうとされていました。

井上尚弥選手ボクサー初のカット

井上尚弥選手ボクサー初のカット

2ラウンド目で井上尚弥選手は、ノニト・ドネア選手の自慢の左フックを浴び、右目の瞼を切って流血。鼻血も流れ顔中血だらけになります。井上選手はこの傷で試合後に5針縫ったそうです。

井上尚弥選手はこの傷がボクサー人生で初めてのカットだったということ。

そしてノニト・ドネア選手は、予想以上の仕上がりで井上選手にプレッシャーをかけます。

<ボクシング> WBSS決勝 ノニト・ドネア 対 井上尚弥 60fps - YouTube

出典:YouTube

中盤は井上の動きも良くなったがドネア選手の方が優勢

中盤は井上の動きも良くなったがドネア選手の方が優勢

中盤から井上尚弥選手もペースを掴み、スピード感やキレのある動きをし、ノニト・ドネア選手に対して的確にパンチを命中させます。

しかし、瞼からの出血の影響が大きく、本来のキレのあるパンチがなかなか出すことができず、悪戦苦闘を強いられます。

ノニト・ドネア選手の方が体が大きいせいか有利な動きを見せ、前に出る動きやカウンターの動きなどを駆使しながら井上選手の動きを上手く封じ込めます。

12ラウンドまでの激しい攻防戦

12ラウンドまでの激しい攻防戦

9ラウンドでも井上選手はドネア選手に右ストレートをくらい、クリンチをする場面も。

しかし、試合終盤の11ラウンドから井上尚弥選手の猛攻が始まります。井上選手の左ボディがノニト・ドネア選手に炸裂し、ドネア選手はたまらず膝をついてダウンを取られます。

そのまま10カウントかと思われましたが、9カウントでドネア選手が立ち上がり、驚異的な粘り強さを見せます。

決勝にふさわしい試合だった

決勝にふさわしい試合だった

最終的に12ラウンドまで攻防が繰り広げられ、判定に持ち込まれました。

判定の結果、3-0で井上尚弥選手の勝利となりました。ジャッジの採点は「116-111 , 117-109, 114-113」ということで、1人のジャッジが1点差でした。

敗れたとはいえ、ノニト・ドネア選手は、井上選手に影響を与えるパンチを何度も繰り出して、並の相手でないことを見せつけてくれました。決勝にふさわしい試合内容だったのではないでしょうか。

試合後のノニト・ドネア選手のインタビュー

私はミスを犯してしまった

私はミスを犯してしまった

インタビューは、ノニト・ドネア選手が滞在するホテルで、試合終了後に行われました。試合後には病院で検査をして貰い、体には何の異常もないことが確認されたということ。

ドニア選手は、良い試合をしたが、「自分は多くのミスを犯してしまった。パワーに頼りすぎてしまった。」とコメントしています。

お互いに讃え合う

お互いに讃え合う

また、「井上尚弥選手は単なるパワーパンチャーではなく、タフなファイターだということを証明した」とも語っていました。

また、井上選手はドネア選手に対して、尊敬の念を盛んにアピールしてくれたということでした。

ノニト・ドネアと井上尚弥の2022年の対戦内容

2022年に再戦 

2022年に再戦 

ノニト・ドネア選手と井上尚弥選手は、2022年6月7日にさいたまスーパーアリーナで開催されたバンタム級世界3団体王座統一戦で再戦しています。

名勝負となった2019年の試合から2年半ぶりの再戦となり、ファンは歓喜に湧きました。

井上尚弥の勝利を予想する声が多数

井上尚弥の勝利を予想する声が多数

試合が決まってからノニト・ドネア選手は「お互い強くなっているから興奮度は増している。もう一度やりたいと思っていたから本当に楽しみ」と語っています。一方の井上尚弥選手も試合前日に「こんなにワクワクする試合は久しぶり」などと語っていました。

そんな2人に対し、前回勝利した井上尚弥選手が今回も勝利すると予想する声が多く見られていました。

1Rで井上尚弥がダウンを奪う

1Rで井上尚弥がダウンを奪う

試合では、ノニト・ドネア選手が先に左フック、ジャブを放ちます。しかし、井上尚弥選手も冷静にジャブを放ちながら間合いをはかっていきました。終盤に井上選手の左ストレートから激しい打ち合いとなると、終了間際に右クロスカウンターで井上選手がドネア選手を崩してダウンを奪いました。

井上尚弥が2RでTKO勝ち

井上尚弥が2RでTKO勝ち

2Rでは、井上選手が左フックを当てドネア選手を後退させると、右ストレート、左フック、左ボディとさらに猛攻。ドネア選手をワンツーからの左フックで横倒しにし、1分24秒、レフェリーが試合を止めて井上選手がTKO勝ちとなりました。

出典:YouTube

日本人初の3団体統一王者に

日本人初の3団体統一王者に

ノニト・ドネア選手に勝利し、WBC王座を獲得したことで、WBA、IBFと合わせて日本初の3団体統一王者となった井上尚弥選手。

勝利後のインタビューでは、「ドネアがいたからこそバンタム級で輝けた」とドネア選手に対する感謝の気持ちを述べました。また、今後について、4団体統一が年内に叶うならバンタム級で戦い続けること、それが困難ならばスーパー・バンタム級に上げて新たなステージで挑戦していくことを明かしました。

ノニト・ドネアも井上尚弥を賞賛

ノニト・ドネアも井上尚弥を賞賛

ノニト・ドネア選手は試合後に配信したYouTubeの中で、1Rの終了間際、井上尚弥選手にダウンさせられたときのパンチで意識が飛んでいたことを明かしました。ドネア選手は「過去にもらった中で一番強烈」だったと話しています。

また、「彼は素晴らしいファイターで、彼とリングを分かち合えたことをうれしく思う」と井上選手のことを賞賛していました。

ノニト・ドネアと井上尚弥の強さを比較!試合結果や動画【まとめ】

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