1982年の映画『ポルターガイスト』は、スティーブン・スピルバーグが制作し、トビー・フーパー監督が手掛けた実話を基にしたホラー映画です。

平凡なサラリーマン家庭の一家5人が、ポルターガイスト現象に悩まされ、二女のキャロル・アンが霊達の世界に連れ去られてしまい、家族が一丸となって霊と闘うという、当時のSFXの最先端を駆使して描かれた超話題作でした。

1973年の『エクソシスト』とこの作品は、映画界にホラーの金字塔を打ち立てています。

その後シリーズ3作品まで制作されており、2015年にはリメイク版が制作されて、ビデオスルー作品として2016年4月2日にブルーレイとDVDが発売されました。

ポルターガイストでフリーリング家の長女ダナ役を演じたドミニク・ダンさん（当時22歳）は、本作に出演した時に同棲していたレストランに勤めているシェフの男性により、1作目が公開された半年後の1982年11月4日に殺害されました。

ポルターガイストの2作目に登場した不気味なケイン牧師役のジュリアン・ベックさんも、本作の撮影終了後の1985年9月14日に胃がんで亡くなっています。

『カッコーの巣の上で』では寡黙なネイティブ・アメリカン役を演じ、『アウトロー』ではクリント・イーストウッドさんと共演したウィル・サンプソンさん。

彼は祈祷師役として2作目に出演していましたが、1987年6月3日に心臓手術の合併症により死亡しました。

本名：ヘザー・オルーク（Heather O'Rourke）
愛称：バーニー（Bernie）、ヒース（Heath）
生年月日：1975年12月27日
出身地：アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ
没年月日：1988年2月1日（12歳没）

愛らしい姿のヘザー・オルークちゃん。彼女が5歳の時に姉と母親と一緒にメトロ・ゴールドウィン・メイヤーのレストランにいるところを、『ポルターガイスト』の制作を目前に控えていたスティーブン・スピルバーグ監督の目に止まり、キャロル・アン役に抜擢されました。

生きていればもう45歳に足をかけていたヘザー・オルークちゃんですが、残念ながらポルターガイスト第三弾の撮影後に突然この世を去ってしまいます。

彼女の死因とはいったい何だったのでしょう。

『ポルターガイスト3』の撮影中である1987年1月、ヘザー・オルークちゃんに風邪のような症状が現れて、足がむくみ始めました。医師の診断では当初ただの風邪と診断されていたようです。

撮影中は薬物治療中だったにも拘わらず、苦痛を顔に出すことなく頑張って最後までやり遂げます。そんな様子からか、撮影スタッフやキャスト達は、ヘザー・オルークちゃんがそんな重大な疾患を抱えているとは知らなかったということ。

しかし1988年1月31日の夜、突然嘔吐をして食欲もなくなり、水分も摂れない状態になってしまいます。母親が、ヘザーちゃんの指が青くなり冷たくなっていることに気付き、急いで医師に連絡を取って救急車で病院に運びます。

そんな中でも彼女は学校のことを気にしていたということ。その後救急車の中で心肺停止となり、午後2時43分にサンディエゴの小児病院で息を引き取りました。

死因は初め、インフルエンザと言われていましたが、実際の死因は腸閉塞と感染性ショックによる心停止であると発表されました。