ザッケローニ監督のプロフィールと経歴

プロフィール

プロフィール

本名:アルベルト・ザッケローニ( alˈbɛrto dzakkeˈroːni)
愛称:ザック
生年月日:1953年4月1日
出身地:北イタリア エミリア=ロマーニャ州メルドラ、チェゼナーティコ
身長:176cm

経歴

経歴

ザッケローニ氏は1953年4月1日、北イタリアの最南端に位置する町メルドラで生まれました。小学校時代は勉強よりもサッカーを優先するサッカー少年だったそうです。

12歳の時、ユヴェントスFC監督エルコーレ・ラビッティの目に止まりますが、不採用となっています。その後、ボローニャFCの入団テストを受ける目的で、デ・クレシェンツィ商業高等技術専門学校に進学。しかし、地元に戻りASレアル・チェゼナーティコに入団しました。

16歳の時に重い風邪に罹り2か月入院し、運動することを禁止されていました。病気が完治して地元のメルドラでサッカー選手を続けますが、怪我や病気などのブランク期間があり、思うようなプレーができないため、20歳の時に選手を断念しました。

その後家業のペンションの手伝いや保険代理店を経営しながら、少年サッカーチームで監督をして、指導者としての経験を積んでいきます。

ザッケローニの主な監督歴

最初は小さなサッカーチームで監督経験を積む

最初は小さなサッカーチームで監督経験を積む

1983-1985:チェゼナーティコ(エミリア・ロマーニャ州チェゼナーティコ)
1985-1987:リッチョーネ(エミリア・ロマーニャ州リミニ)2012年解散
1987-1988:ボカ・サンラッツァーロ(エミリア・ロマーニャ州ボローニャ)2010年解散
1988-1990:バラッカ・ルーゴ(エミリア・ロマーニャ州ルーゴ)2015年解散
1990-1993:ヴェネツィア(ヴェネト州ヴェネツィア)セリエB

イタリアの「ビッグ4」のうち3つの監督に就任

イタリアの「ビッグ4」のうち3つの監督に就任

1993-1994:ボローニャ(エミリア・ロマーニャ州ボローニャ)セリエA
1994-1995:コゼンツァ(カラブリア・コゼンツァ)現コゼンツァ・カルチョ セリエB
1995-1998:ウディネーゼ(イタリア・ウーディネ)セリエA
1998-2001:ミラン(イタリア・ミラノ)セリエA イタリアサッカー選手協会年間最優秀監督賞受賞
2001-2002:ラツィオ(イタリア・ローマ)セリエA
2003-2004:インテル(イタリア・ミラノ)セリエA
2006-2007:トリノ(イタリア・トリノ)セリエA
2010:ユヴェントス(イタリア・トリノ)セリエA

2010年からはイタリアを離れ他国の監督に

2010年からはイタリアを離れ他国の監督に

2010-2014:日本
2016:中華人民共和国の旗 北京国安
2017-2020:アラブ首長国連邦

ザッケローニ監督日本代表時代の試合成績

初のナショナルチームで優勝に導く

初のナショナルチームで優勝に導く

2010年に日本代表の監督になったザッケローニ氏は、ナショナルチームの監督としても初めての経験でした。8月30日に就任し、初の試合となる国際親善試合のアルゼンチン戦で見事勝利を収めました。

その後、2011年に行われた公式大会のAFCアジアカップで優勝し、それから1年間無敗の成績を維持。

北朝鮮の試合で1年間の連勝がストップ

北朝鮮の試合で1年間の連勝がストップ

1年間無敗を誇っていたザックジャパンでしたが、2011年11月15日の北朝鮮戦では、0-1で敗れ、無敗記録は16試合で止まりました。この試合を行った時には、既に2014年ブラジルW杯の予選を通過していたということ。

5勝2分1敗でワールドカップ出場を決める

5勝2分1敗でワールドカップ出場を決める

2013年6月に行われた2014年ブラジルW杯アジア最終予選では、5勝2分1敗の成績を収め、5大会連続となるワールドカップ出場を決めています。

ザッケローニ監督の日本代表解任理由

ブラジルW杯でグループリーグ敗退

ブラジルW杯でグループリーグ敗退

2014年6月、ブラジルW杯の第1戦、コートジボワールとの1戦では、1点リードして折り返しますが、後半に2点を取られてしまい敗退。第2戦ギリシャとの試合では、相手チームの退場で人数的に優位に立つものの、ギリシャの堅い守りを崩せず、スコアレス・ドローに終わります。

第3戦のコロンビア戦ではGL突破をかけて挑みますが、1-4で惨敗に終わり、グループリーグ敗退となりました。

W杯の惨敗が解任の原因

W杯の惨敗が解任の原因

ザッケローニ氏が日本代表監督時代は、素早いパスワークとサイドを基点としたオフェンス強化を掲げてきました。しかし、W杯での惨敗が元で2014年6月26日、日本代表監督の退任を表明しています。

ザッケローニ氏は、「もっと出来ると思っていた。それは選手たちも同様だったと思う」と語っていました。

また、ザッケローニ氏が監督に就任したチームの中で、日本での成績は勝率54.55%と最高の結果だったのです。

ザッケローニ監督の日本への深い愛情と日本好きについて

日本人はスピードや運動量のクオリティが高い

日本人はスピードや運動量のクオリティが高い

2019年9月9日のボローニャの地元紙「コリエレ・ディ・ボローニャ」でのインタビューで、ザッケローニ氏は日本人の特徴と監督時代を振り返っていました。

日本人は仕事に対しての取り組みが素晴らしく、スピードや運動量は他のどの国よりもクオリティが高いということ。また、個人主義ではなくチームプレーに徹していて、勝利を何よりも重んじているとしていました。

日本代表の監督は素晴らしい経験だった

日本代表の監督は素晴らしい経験だった

様々なチームの監督をしてきたザッケローニ氏ですが、「日本代表の監督をした時が一番素晴らしい経験だと言える」と語ってくれました。日本代表の監督を務めた時が一番楽しかったし、この経験はザッケローニ氏にとって、とても貴重なものだったのです。

解任後も人気の衰えないザッケローニ氏

解任後も人気の衰えないザッケローニ氏

2016年6月の退任から5か月後、ザッケローニ氏は再び日本の地に降り立ち、東京で行われたビジネスセミナーに講師として登壇しました。その表情は、日本代表を指揮していた厳しい表情から、温和な表情へと変わっていたということ。

日本代表を解任されてから2016年1月に北京代表の監督に就任するまで、約1年半のプライベートタイムがあったザッケローニ氏は、この期間を利用して大好きな日本に訪れたとみられます。

この時にザッケローニ氏の通訳を務めた矢野大輔氏の著書『通訳日記』では、ザッケローニ氏の知られざる一面を垣間見ることができました。

W杯で最下位の惨敗を残す結果となったザッケローニ氏でしたが、セミナーには約500人が集まり、ザッケローニ氏への関心は衰えを見せていませんでした。退任後も人気が衰えないのは異例のことだと言えます。

何故日本代表の監督を選んだのかわからない

何故日本代表の監督を選んだのかわからない

ワールドカップで惨敗を喫した監督が、何故その後も支持されているのでしょうか。それは、惨敗という結果ではなく、それを越えた人間的な繋がりがあるからだとザッケローニ氏本人は語っていました。

W杯の半年前にザッケローニ氏は、日本代表になった経緯を語ってくれたことがあります。日本人の立ち居振る舞いや、イメージの良さも要因ということでしたが、実際のところは、沢山のオファーがあった中で、何故日本を選んだのかわからないと語っていたようです。

日本の思い出は人間として大切にしたい

日本の思い出は人間として大切にしたい

更に、本能的に日本代表の監督をやりたいと思ったことも明かしてくれました。代表監督から退任した現在も、試合に勝利したときのような笑顔は健在で、どこか懐かしささえ感じさせてくれました。

しかし、プレッシャーを解かれたザッケローニ氏の笑顔は、本心であったのではないでしょうか。「日本に来た思い出を、プロ監督としてだけでなく、人間としても大切にしていきたい」と語り、帰路に就く空港では報道陣に自ら手を差し伸べ握手を交わしていたということでした。

日本に対する愛情が深い

日本に対する愛情が深い

「与えたものよりも受けたものの方が大きかった」と語るザッケローニ氏の謙虚さと、日本に対する愛情が今なお愛され続ける要因ではないでしょうか。

日本好きを示唆するザッケローニ氏の言葉

他のアジア人とは一線を画している

他のアジア人とは一線を画している

ロシア・ワールドカップでの日本代表のロッカールームが話題となりましたが、ザッケローニ氏はこのことについて、「外部の者からしたら想像もできない。イタリア人だったら床に物を投げつけてしまう。日本人は物事の捉え方が他のアジア人とは一線を画している」と語っていました。

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