本名：小松原尊（こまつばら　たける）
旧名：ティム・コレト（Timothy "Tim" Koleto）
生年月日：1991年6月17日
出身地：アメリカ合衆国モンタナ州カリスペル
国籍：日本
身長：187 cm
体重：79kg
職業：フィギュアスケーター（アイスダンス）
パートナー：小松原美里
所属クラブ：倉敷FSC、Almost Japanese
練習拠点：岡山県
活動期間：1998～

ティム・コレト（小松原尊）さんは、シングルスケーターとして活動をスタートさせ、2010年と2011年にノービスクラスで、2012年にジュニアクラスで全米選手権に出場しました。

2013年4月にミン・ユラとのカップルを結成してアイスダンスに転向。韓国所属のシニアカップルは7年ぶりのことでした。

2013-2014シーズン、ウクライナオープンでアイスダンスとして大会デビューを飾り9位という成績になりましたが、2014年10月、ミンとのカップルを解散しています。

2015年5月10日、ノルウェーのティア・ラーベとカップルを結成して拠点をノルウェーに移しました。このときノルウェー初のアイスダンスカップル誕生となりました。

2015-2016シーズン、ボルボオープンカップで銅メダルを獲得しますが、その後、カップルの相手ティア・ラーベから、病気のため欧州選手権欠場とカップル解消の連絡を受けます。

2016年5月、ここから小松原美里さんとのとカップルが結成され、日本を拠点に競技を行うことが発表されました。

2017-2018シーズン終了後、コーチをパスカル・デニスからマリー＝フランス・デュブレイユ、パトリス・ローゾン、ロマン・アグノエルに変更し、カナダのモントリオールに練習拠点を移します。

2018-19シーズン、チャレンジャーシリーズのアジアンオープントロフィーで銅メダルを獲得。その後同シリーズ戦のUSインターナショナルクラシックでも銅メダルを獲得しています。

グランプリシリーズであるロシアで行われたロステレコムカップ、日本開催のNHK杯に出場して、初の2大会出場を果たしました。全日本選手権では初優勝し、四大陸選手権と世界選手権代表に選出されます。

しかし、自国開催の世界選手権では、わずか0.1ポイント以下の差でファイナル進出は叶いませんでした。

シーズン最終戦の世界国別対抗戦では宇野昌磨、田中刑事、紀平梨花、坂本花織、三浦璃来、市橋翔哉、そしてカップルの小松原美里と出場し、銀メダルを獲得。

2019-20シーズンはリハビリ中のため棄権した大会もありましたが、12月に行われた全日本選手権では二連覇を果たしました。そして、2021-22シーズン、全日本選手権を制して北京オリンピック代表に選出されました。

小松原美里さんがイタリア人選手とのペアを解消し、トライアウトに臨んでいたときにティム・コレトさんと出会いました。

ティム・コレトさんがトライアウトのために訪れた日本で、荷物が空港で紛失するというアクシデントに遭い、スケート靴や衣装が現地に届かなかったエピソードがありました。

それが2人の間に功を奏したそうです。スケート以外の面で早くから共有できることがあったということ。

当時、小松原美里さんはオリンピック出場を半ば諦めかけていたそうです。しかし、ティム・コレトさんとの会話の中で、『心の中にはまだ叶えたい夢があるよね』という話になり、前向きな気持ちになったということ。

それから美里さんはティムと一緒にやっていこうと決めたことを、Benesseの取材に対して語っていました。

それからは正式なペアとなって、オリンピック出場という共通の夢を追って頑張ります。

それでも、言葉の壁はお互いに高く、ティムさんは日本語を、美里さんは英語を必死に勉強したということ。

価値観や共有できる事柄が共通していた2人の関係は、一気に親密な関係へと変化していきました。出会ってから1年後の2017年に結婚し、私生活でもパートナーとなったのです。

生年月日：1992年7月28日
出身地：岡山県
身長：161 cm
学歴：倉敷市立万寿小学校、岡山市立伊島小学校、岡山市立京山中学校、岡山学芸館高校、法政大学（中退）
所属クラブ：倉敷FSC、Almost Japanese
練習拠点：岡山県
活動期間：2002年～2024年

上記の引用のように、ティム・コレトさんと小松原美里さんは、2016年5月にカップルを結成し、17年1月に結婚するという超スピード婚夫婦となりました。しかし、競技のパートナーから私生活のパートナーとなるのは、おそらく自然な流れだったのではないでしょうか。

空港で出会い、トラブルもあった中での3日間で、お互いにいろいろ話しをしてわかり合ったことで打ち解けられたのが、功を奏したと言えるでしょう。

当時はイタリアを練習の拠点にしていた2人。しかしイタリアは夏になるとスケート場が使用できなくなるということ。その間にアメリカに行き、ティムの家族に会って仲良くなったそうです。

日本にも一緒に行き、美里さんの実家で家族ぐるみの付き合いも始まりました。彼女の家族とも「2人でオリンピックに行きたい」と話したところ、「ずっと一緒にいたいんだったら引退まで10年も待たずに結婚したら？」と言われたそうです。

ティムさんは、ふたりの性格も合っていたし、美里の家族も心地よかったということ。自分の人生の中全てに美里さんが存在していた感じがして、運命の女性だと思ったということ。

プロポーズは、2人でUSJ（ユニバーサル・スタジオ・ジャパン）に行ったとき、「結婚どうする？」ということになり、ハリー・ポッターでは恒例のバタービールを飲みながら、「じゃあ結婚しよっかー！」、乾杯という感じだったということでした。

彼女は2023年7月にとても衝撃的な決断をします。それは「卵子凍結」をするということでした。

そのことを考え始めたのは、2022年に行われる冬季オリンピックの最終選考会のときだったそうです。「もし出場できなかったらどうしよう」という思いから、緊張で夜も眠れず、食欲がなくなって生理が来なくなりました。