シーシェパードは非営利組織の海洋環境保護団体として組織されていて、国際的な活動をしています。設立は1977年で国際環境保護団体である「グリーンピース」に所属していたカナダ人ポール・ワトソンが組織しました。

シーシェパードは海洋環境を保護する活動を自称していて、とくに海洋生物を守るための活動をしています。また、彼らのこうした活動は多くの著名人や資産家の支持も受けていて、カナダ近海や日本の領海などでも保護活動を行っています。

シーシェパードは自分たちの目的のためなら手段を選ばない組織としても知られています。保護活動の思いは素晴らしいですが、かなり過激な活動内容から危険視される存在でもあります。

目的のためなら手段を選ばない彼らの活動は日に日に過激になっているようで、多くの国で度々問題としても取り上げられています。

シーシェパードは海洋環境保護団体であるため、彼らの思いに賛同した多くの人たちから支援金という形で多額の寄付を受けていることがわかっていま
す。彼らに寄付している人の中には資産家や企業などがあり、その寄付金は年間数億円になると言われています。

シーシェパードは多くの有名人からも支持・支援を受けていると言われています。彼ら支持する有名人にはハリウッドスターなども多く、クリスチャン・ベールやオーランド・ブルーム、ユマ・サーマンやミック・ジャガーなどがいます。

また、彼らを支持・支援しているのは有名人だけでなく有名企業も多く、アディダスやパタゴニアなどが彼らの活動に賛同しています。

シーシェパードは過激すぎる活動内容からカナダやアメリカ、そして日本からも「テロリスト」と名指しされたことがあります。これは彼らがテロリストと言われるような活動をしていることが原因となっていて、まさに「目的のためなら手段を選ばない」という言葉がピッタリ当てはまります。

では、なぜ「テロリスト」などと呼ばれるようになったのでしょうか？その正体をご紹介したいと思います。

シーシェパードは海洋環境保護のためなら手段を選ばず、捕鯨船に体当たりをして妨害活動を行っています。もちろん「捕鯨反対」という思いがあっての行動だとは思いますが、危険極まりない行為なだけに「テロリスト」と呼ばれています。

彼らの体当たりによる妨害行為は日本の捕鯨船にも行われていて、すでに日本からも危険視される存在となっています。

シーシェパードは過去の保護活動の中で、捕鯨船などに対して実弾を発砲したことがあります。彼らの銃撃は日本の捕鯨船も受けたことがあり、妨害というよりも人を殺してしまうような行動を取っています。

また、過去には警察船にガソリンを撒き、そこへ火がつくように照明弾を投げ入れたこともあります。たとえ保護活動であったとしてもこのような行為は許されるものではありません。

シーシェパードの創設者であるポール・ワトソンは過去に「国際的な捕鯨活動の一時停止」についてカナダ代表が反対票を入れたことに対して激怒。「彼らを殺す」と脅迫したことがあります。

海洋環境保護のために人を殺すのは明らかにおかしな行動であり、「テロリスト」と呼ばれても仕方がないのではないでしょうか。

シーシェパードは「テロリスト」と言われるほどその過激な活動内容からこれまでに多数の逮捕者を出しています。人を襲ったり、過激な妨害行為を繰り返すなどしていたためにメンバーが逮捕されています。

保護活動をするのであれば逮捕されるような活動ではなく、賞賛されるような活動をしてもらいたいものです。

シーシェパードはあまりにも過激な活動内容から国際指名手配を受けているメンバーもいます。とくに代表であるポール・ワトソンはICPOから国際指名手配を受けていて、各国から危険人物として見られています。抗議ではなく、犯罪行動も多数あるためこれは当然のことと言えます。

シーシェパードに対する海外の反応は非難の声が多く、すでにアメリカ連邦高裁からは「海賊」として認定を受けています。そのため、国際的に彼らの活動は海洋環境保護活動ではなく、「海賊活動」とされています。これはどれだけ彼らの活動が危険なのかを指しているものでもあります。

シーシェパードはその過激な妨害活動から自身の船が沈没してしまったこともあります。船を沈没させてしまうのは環境保護の観点から見るとあまり好ましくないように思いますが、彼らの体当たりは船が沈没してしまうほどの激しいものだということがわかります。

シーシェパードは「テロリスト」や「海賊」と呼ばれる一方で保護団体らしく「密漁の取締」についても活動しています。これは南米エクアドルのガラパゴス諸島で行われていたもので、現地の海上保安当局と連携していました。

不正な密漁は当然取り締まる必要があり、こうした活動については十分賞賛にあたるものと言えます。