ヤノマミ族とは?

4つの集団から成る民族

4つの集団から成る民族

ヤノマミ族はブラジルとベネズエラの国境付近であるネグロ川の左岸支流と、オリノコ川上流部が居住地となっています。ブラジル側に約1万人、ベネズエラ川に2万人前後の人口を有しています。南アメリカの先住民族としては最大の民族となっているようです。

ヤノマミ族は1つの集団ではなく4つの集団から成っており、南西部を占めるヤノマメ(Yanomam)、南東部のヤノマム(Yanomam)、北西部のサネマ(Sanma)、北東部のヤナム(Yanam)ということ。

シャボノの中で各部族が裸で暮らし女性は初潮が来ると陰部を隠す

シャボノの中で各部族が裸で暮らし女性は初潮が来ると陰部を隠す

ヤノマミ族はシャボノという巨大な木と茅葺に囲まれた、ドーム型のような楕円形の広場を共有しており、その中で各家族が居住スペースを割り当てられて暮らしています。

衣服は身に付けておらず、女性の場合は初潮がくると陰部を露わにすることを禁じられているので、ロインクロスという衣服を着けて陰部を隠します。また、男性も同じぐらいの年齢になると性器を布で隠します。

食事は肉・魚・昆虫・バナナ・キャッサバなどで塩は存在しない

食事は肉・魚・昆虫・バナナ・キャッサバなどで塩は存在しない

食習慣は肉・魚・昆虫・バナナ・キャッサバなどで、塩は存在せず味付けなどはありません。そのため、世界で一番低血圧の民族と言われています。血圧は年を経ても加齢に伴う上昇が見られないそうです。

塩分がいかに血圧に影響しているのかがわかるのではないでしょうか。農業も行っており、料理用バナナやキャッサバなどの焼畑農耕もされています。

ヤノマミ族は始終戦争状態

ヤノマミ族は始終戦争状態

ヤノマミ族は4つの集団に別れていますが、そこからまた100以上の部族や氏族に別れています。その中では始終内戦状態が続いており、同盟することは難しいとされています。

そのため、戦いに参加できる男性優位の社会が築かれています。喧嘩が一旦始まると止める者はいなく、相手が戦意を喪失するまで行われるということ。

ヤノマミ族の結婚や出産と子殺しの関係とは?

結婚という概念はなく子供ができればそれで成立

結婚という概念はなく子供ができればそれで成立

ヤノマミ族に結婚という概念はなく、全くの自由恋愛です。そのため、女性は初潮が来ると間もなく妊娠するので、14歳ぐらいで子供を産むということ。日本では考えられないことですね。

全てが自然の成り行き任せで、これが人間の本来の生き方なのかもしれません。そのため、子供を産むのも育てるのも女性の役割となります。

子供を生かすか殺すかを決めるのは母親だが・・・

子供を生かすか殺すかを決めるのは母親だが・・・

また、子供を実際に育てるのかどうかを決めるのも女性ということです。自由恋愛ということで、誰の子供かわからない場合や女性が育てられないと判断することもできるそうです。

人工妊娠中絶という概念や技術のないヤノマミ族では、産み終えてからの判断に頼ることしかできないのです。

実際に生かすか殺すかを決めるのは男性

実際に生かすか殺すかを決めるのは男性

また、女性に判断権が与えられてはいますが、男尊女卑というヤノマミ族の観念から、子供の父親や母親の父親が決断を下すことが多いようです。

たとえ産み手の女性が子供を育てたいと思っていても、子供の父親、または母親の父親が反対すれば女性の意志とは関係なく殺されてしまうという痛ましいこともあります。

アリ塚に入れてから数日で焼く

アリ塚に入れてから数日で焼く

生まれた子供が親や資源的に不必要であることや、生育不能と判断されると、森の中の白アリの巣に嬰児を投げ入れ、アリに嬰児を食べさせてから火をつけて焼くという行為が行われます。

ヤノマミ族は子殺しだけでなく亡くなった人も同じようにアリ塚に

ヤノマミ族は子殺しだけでなく亡くなった人も同じようにアリ塚に

ヤノマミ族には、人間の死は肉体から精霊に変換されるという考え方があります。年老いた人や病気で死んだ人も同じように遺体をバナナの葉でくるんでアリの巣穴に入れ、食欲旺盛なアリたちは1週間で食べ尽くすということです。

彼らの生活では多くの人間を養うことができないため、人減らしの意味もあるのではないでしょうか。そんなわけで、ヤノマミ族にとってアリ塚は、人間から精霊へと生まれ変わる神聖な場所と言って良いでしょう。

近代社会で暮らしている人間には到底理解できない子殺しですが、人工妊娠中絶の知識や技術がないヤノマミ族の人たちにとっては、唯一出来る精一杯の弔いなのでしょう。

大きくなってから殺される方が悲惨ですね。

ヤノマミ族に新型コロナウィルス感染で死者も!

ヤノマミ族の15歳の少年がコロナで死亡!

ヤノマミ族の15歳の少年がコロナで死亡!

ブラジル保健省で2020年4月10日、北部ロライマ州でヤノマミ族の15歳の少年がコロナウィルスに感染し、死亡したことを明らかにしました。

外部との接触が殆どなく免疫力のないヤノマミ族にとって、コロナウィルスの到達は死活問題だと懸念しているようです。

2009年には新型インフルエンザが流行し、8人のヤノマミ族の人が犠牲になったこともあります。

違法に入り込んだ鉱山業者がコロナを持ち込んだ

違法に入り込んだ鉱山業者がコロナを持ち込んだ

今回のコロナウィルスは、違法に入り込んだ鉱山業者達から感染したものと見られています。

ヤノマミ族はアマゾンの奥地で暮らしていることから、様々なウィルスに抗体があるのでは、と思われていますが、実は彼らは外部から持ち込まれたウィルスに対しては非常に弱いということ。

1人の感染者が出たということは、他にも感染しているかもしれません。今後の動向が気になる話題ですね。

ヤノマミ族の結婚や子供と出産・子殺し【まとめ】

・ヤノマミ族はブラジルとベネズエラの国境付近に居住し南アメリカの先住民族としては最大の民族となっている。

・ヤノマミ族は4つの集団に別れているがそこからまた100以上の部族や氏族に別れており、その中では始終内戦状態が続いている。

・ヤノマミ族に結婚という概念はなく、子供が産まれたら生かすか殺すかを子供の父親や母親の父親が判断を下し、不必要な子供はアリ塚で焼かれる。

・ヤノマミ族は外部から持ち込まれたウイルスに対して弱く、2020年4月に15歳の少年がコロナウイルスに感染し死亡している。

ヤノマミ族では結婚という概念はなく、女性は初潮が始まる14歳頃になると妊娠・出産をします。しかし、多くの人間を養うのが困難な場合もあり、生まれてすぐに子殺しが行われ、嬰児をアリ塚に入れてアリが食べるのを待ち、アリ塚ごと焼いてしまうということ。この行いは現代社会では中絶と同じ行いと思われます。子供をどうするのかの判断は母親にありますが、男尊女卑のヤノマミ族では父親などが判断するそうです。

2020年4月10日にはコロナがヤノマミ族の住む村にまで達し、15歳の少年が感染して亡くなったということ。昔は5千万人もいたヤノマミ族でしたが、現在は数万人にまで減少しています。今後多くの死者が出る懸念もあり、増々人口減少してしまうかもしれませんね。

心無い人たちの行為でこの貴重な文化が崩壊しないように、保護してあげることが重要ではないでしょうか。

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