リジー・ボーデンについて

リジー・ボーデンのプロフィール

リジー・ボーデン

リジー・ボーデン

出生名: リジー・アンドリュー・ボーデン
英語表記: Lizzie Borden(Lizzie Andrew Borden)
生誕: 1860年7月19日
出身地: アメリカ合衆国 マサチューセッツ州フォールリバー
死没: 1927年6月1日(66歳没)

リジー・ボーデンは、“世界3大未解決事件”の一つに数えられる、19世紀末期のアメリカで起きた猟奇的殺人事件の被疑者となった、事件当時32歳の女性です。

実父と継母を斧で十数回も滅多打ちにし、特に居間の長椅子でうたた寝しているところを襲われた父親にいたっては、頭蓋骨が砕かれていただけでなく、左の眼球が綺麗に真っ二つになっていたとも言われています。

事件後、次々に浮上する状況証拠から考えると限りなくクロに近かったリジー・ボーデンでしたが、当時はまだ未熟だった鑑識技術のせいもあり、凶器にまつわる疑問がどうしても解消できなかったことから、無罪の判決が下されました。

全米で語り継がれてきたリジー・ボーデン事件は“縄飛び唄”にも…

多くの謎に包まれたリジー・ボーデン事件は、多くの人の興味をかき立て、裁判の報道はアメリカ全土で加熱しました。

リジー・ボーデン事件の裁判

リジー・ボーデン事件の裁判

そして、いつしかこのリジー・ボーデン事件は、“縄飛び唄”として語り継がれ、現在ではマザーグースの1つに分類されているようです。

Lizzie Borden took an axe(リジー・ボーデンは斧を取り)
And gave her mother forty whacks.(母さんを40回打った)
And when she saw what she had done (自分がした結果に気づき)
She gave her father forty-one.(今度は父さんを41回打った)

なお、この縄飛び唄は、新聞を売るために編集者が盛りに盛ったもので、実際斧で殴られた回数は、継母が18~19回、父親は11回と言われています。まぁ、それでもたいがいですが…。

Lizzie Borden - YouTube

出典:YouTube

映像の全編に渡って、その「縄飛び唄」が流れています。映像にはかなりショッキングなシーンがあるのでくれぐれも【閲覧注意】でお願いします。

リジー・ボーデン事件の概要

1982年8月4日、当時のアメリカ・マサチューセッツ州フォールリバーは、連日のように40度近い暑さが続いていたと言います。

地元の名士だった父・アンドリュー・ジャクソン・ボーデンは、毎日午前9時に家を出て、郵便局と銀行に行くことを日課にしていました。

この日も午前9時に家を出て、10時45分頃には自宅に戻っていたとされていますが、それから約15分後の午前11時直後、リジー・ボーデンが父親の死体を発見し、悲鳴を上げたのがリジー・ボーデン事件の始まりでした。

父親のアンドリュー・ボーデンの死体

父親のアンドリュー・ボーデンの死体

自宅1階にある居間の長椅子の上で、横たわったまま息絶えていました。

この時、自宅にいたのはリジー・ボーデンとメイドのブリジット・サリバン、そして、リジーとは血が繋がらない継母のアビー・ボーデン(アンドリューの後妻)だけでした。

メイドのサリバンは、この日体調不良のため、3階の自室で横たわっていたところ、リジー・ボーデンの悲鳴を聞いたと証言しています。

リジー・ボーデンが事件後に駆けつけた隣家の住人と医者に世話をされている間、サリバンは自宅にいるはずのアビー・ボーデンを探しに部屋を見て回りました。

そして、2階のゲストルームのベッドの上で、アビー・ボーデンの死体を発見するんですよね。

継母のアビー・ボーデンの死体

継母のアビー・ボーデンの死体

2階のゲストルームのベッドの上で発見されました。

ボーデン夫妻はどちらも斧で頭を滅多打ちにされており、二人の頭蓋骨は激しい損傷を受け、特にアンドリューの眼球は綺麗に真っ二つになっていたと言います。

リジー・ボーデン事件の容疑者について

ちょうどこの頃、死別したアンドリューの最初の妻であり、リジー・ボーデンの母であるサラ・ボーデンの兄、ジョン・V・モースもこの家を訪れていたのですが、アンドリューが外出する少し前の午前8時45分に親戚を訪問するために外出していました。

サラが亡くなってからは、兄・ジョン・モースは、この家を訪ねることがめっきり少なくなっていたのですが、このタイミングで滞在していたことから、容疑者の一人とみなされた時期もあったようです。

また、リジー・ボーデンの姉・エマ・ボーデンも、この頃はまだこの家で同居してたのですが、その当時は避暑地へ行って留守だったため、最初から容疑者には含まれませんでした。

リジー・ボーデンの姉・エマ・ボーデン

リジー・ボーデンの姉・エマ・ボーデン

ただ、それ以外にも、町の人々がボーデン夫妻への恨みを晴らしたとする説や、実は事件の少し前、ボーデン家では食中毒が発生しており(事件当時、メイドのサリバンが自室で休んでいたのはそのため)、体調が優れないにも関わらず、その翌日に大変な仕事を言い渡されたことに恨みをもったサリバン犯行説など、色々な噂が飛び交ったと言います。

しかし、重要参考人として逮捕されたのは、アンドリュー・ボーデンの実娘であるリジー・ボーデンでした。

リジー・ボーデン事件の真相は?

リジー・ボーデン事件の犯行動機は父の財産を巡る骨肉の争い?

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