名前：ウォロディミル・オレクサンドロヴィチ・ゼレンスキー
生年月日：1978年1月25日
出身地：旧ソビエト連邦
職業：政治家、元俳優、コメディアン

ゼレンスキー大統領は東ヨーロッパの国「ウクライナ」の第6代大統領です。彼は2018年に2019年の大統領選に出馬を表明。選挙では非常に多くの国民から支持を集め、見事大統領選に勝利。第6代ウクライナ大統領に就任しました。

じつはゼレンスキー大統領は元々コメディアンとして活動していた有名人で、当時の人気もあって大統領選は彼が有利な状態で進みました。彼は大学卒業後に制作会社「Kvartal 95」を設立。映画やテレビ番組の制作をしながらコメディ劇団も設立。ここからコメディアンとしての活動を始め、テレビ番組を中心に人気を集めました。

ゼレンスキー大統領はコメディアン時代にドラマ「国民の僕」で大統領役を演じたことがありました。このドラマはウクライナで非常に高い人気を誇った作品で、2015年から2019年にかけて放送されました。また、彼はこの作品で大統領を演じたこともあって大統領選では多くの人気を集め、当選することとなりました。

ゼレンスキー大統領のウクライナは現在ロシアからの軍事侵攻を受けていて、甚大な被害を受けています。ウクライナにはロシア軍が毎日侵攻を続けていて、ウクライナ側も戦闘態勢に。

ロシア側に対しては対話を求めていますが、ロシア側の侵攻は収まらず、国民が次々に命を落としています。

ゼレンスキー大統領はネットで「ユダヤ人なの？」と噂になっていますが、ほんとうなのでしょうか？彼の出自を調べたところ「ユダヤ系ウクライナ人」として生まれたことがわかっていて、ユダヤ人であることは間違いなさそうです。

彼が生まれたのはウクライナの東部にある街「クルイヴィーイ・リーフ」でここは当時旧ソビエト連邦の統治下にありました。

ユダヤ人とは一言で言うと「ユダヤ教の信者」のこと。そのため、ユダヤ人という人種がいるわけではなく、あくまでユダヤ教の教えのもと生活を送っている人々のことを指します。ちなみにユダヤ教のメッカであるイスラエルでもユダヤ教の信者でなければ「イスラエル人」とされています。

ユダヤ人は世界的に見ても優秀な人間が非常に多いことで知られていて、世界の名だたる企業のトップは大半がユダヤ人となっています。これはおそらくユダヤの教えが元になっているものと思われ、この教えは「タルムード」と呼ばれています。ちなみにユダヤ人はあらゆる分野で有名人を排出していて、ノーベル受賞者に至っては全体の40％がユダヤ人なんだそうです。

ユダヤ人は非常に優秀なことで知られていますが、世界的に見るとその人口はとても少なく、なんと「1340万人」ほどとされています。これは地球上の全人口の「0.2％」ほどで、ユダヤ人の全人口の80％はアメリカとイスラエルで生活を送っています。

ユダヤ人は過去にナチスドイツの手によって大虐殺を受けていて、それ以前にも長い間迫害を受けてきた歴史があります。元々は宗教的理由から迫害が始まったようで、これはキリスト教が彼らを「異教徒」としたことが大きな要因とされています。

ゼレンスキー大統領の父親は旧ソビエト連邦時代の「ドネツク・ソヴィエト貿易研究所（現ドネツク国立経済貿易大学）」に勤めていた研究者。名前は「オレクサンドル・ゼレンスキー」と言い、現在も同大学でコンピュータ・サイエンスの研究を行っているのだそうです。

ゼレンスキー大統領の母親は父親と同じ「ドネツク・ソヴィエト貿易研究所（現ドネツク国立経済貿易大学）」に勤めていた女性で、当時はエンジニアとして活動していました。

ゼレンスキー大統領については兄弟に関する情報はなく、おそらく一人っ子であると思われます。そのため、家族構成は両親と彼の3人で、両親の愛情を一身に受けて育ったのではないでしょうか。

ゼレンスキー大統領は旧ソビエト時代のウクライナに生まれ育ち、その後は家族でモンゴル北部にある街「エルデネト」で幼少期を過ごします。彼はこの頃から非常に話が上手かったようで、ロシアのバラエティ番組「KVN」にアマチュアコメディアンとして出演したこともあったのだそうです。

ゼレンスキー大統領はその後UKロックにハマり、学生時代はギターに夢中になります。ただ、この頃もその話芸は達者で、17歳のときに地元にあったコメディ劇団に入ります。

当時は先ほど紹介したロシアのバラエティ番組で寸劇や即興ネタを披露し、10代にして人気の存在になりました。

ゼレンスキー大統領は大学は「キエフ国立経済大学」に進学。ここでは「法学」をしていて、当時は法律関係の仕事を志していたものと思われます。ただ、この頃もコメディアンとしての活動は行っていたようで、卒業後はコメディーの道へ進むこととなります。

ゼレンスキー大統領は大学卒業後は法の道へ進まず、友人たちと一緒にコメディ劇団を設立。さらに制作会社「Kvartal 95」も立ち上げ、テレビのバラエティ番組や映画、ライブショーなどで大きな成功を収め、一躍注目の存在となりました。

ゼレンスキー大統領は制作会社を立ち上げたあと、自身の会社が手掛けた番組にコメディアンとして出演。彼はすぐにウクライナで人気のコメディアンとなり、なんと彼が出演する番組回は「視聴率87％」という驚異的な数字を残しました。ちなみにこの頃から彼はウクライナ社会への問題提起を行うようになっていて、ロシア語圏の反発を恐れず、政治的な発言や支援を行っていました。