リンカーン大統領について紹介

プロフィール

プロフィール

本名:エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
生年月日:1809年2月12日
出生地:アメリカ合衆国 ケンタッキー州 ハーディン郡(現ラルー郡)
没年月日:1865年4月15日(56歳没)
没地:アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
政党:ホイッグ党 (1832~1854年)、共和党 (1854~1865年)、国民統一党(1864~1865年)
配偶者:メアリー・トッド・リンカーン(1818~1882年)
子女:ロバート・トッド・リンカーン(長男:1843~1926年)、エディ・リンカーン(二男:1846~1850年)、ウィリー・リンカーン(三男:1850~1862年)、タッド・リンカーン(四男:1853~1871年)

政界進出から弁護士まで

政界進出から弁護士まで

リンカーン大統領は開拓農民の両親から生まれ、貧しさと奴隷制度から奴隷制度のないインディアナ州スペンサー郡に転居して育ちました。

母親は毒草を食べた牛の乳を飲み「ミルク病」で34歳の時に亡くなりました。この時リンカーン大統領は9歳だったということ。そのため、2歳年上の姉がリンカーンの面倒を見ていましたが、21歳の時出産で死亡しています。

1832年に小さな雑貨屋を友人と始めますが、なかなか上手くいかず権利を友人に渡します。その後ブラック・ホーク戦争に大尉として従軍。しかし戦いには参加しなかったようです。

その後初めての選挙(イリノイ州議会議員選挙)に出馬。13人中8位という結果に終わり落選。2年後のイリノイ州議会議員選挙に出馬すると、当選順位2位で政界に進出します。

1836年に法廷弁護士となり、スプリングフィールドに転居して有能な弁護士として活躍します。

結婚から相次ぐ子供の死まで

結婚から相次ぐ子供の死まで

1840年に奴隷を所有するケンタッキー州レキシントンの裕福な子女、メアリー・ドットと出会い、一度は婚約をしたものの、リンカーンに迷いが生じ婚約破棄をしますが、1842年11月4日に結婚します。

その後、1843年に長男のロバート・トッド・リンカーンが生まれ、1846年に二男のエドワード・ベイカー・リンカーンが生まれます。しかしエドワードは3歳で病死。死因は結核と伝えられています。

エドワードが亡くなった年の1850年12月21日に三男のウィリアム・ウォレス・リンカーンが生まれますが11歳で病死。次いで、1853年4月4日に生まれた四男のタッド・リンカーンも18歳の若さで心不全で亡くなりました。

トム・ハンクスやジョージ・クルーニーが子孫

トム・ハンクスやジョージ・クルーニーが子孫

4人中3人の子供を亡くしたリンカーン夫婦は、妻のトッドが精神疾患を患って精神疾患療養所へ、リンカーン自身も長い間うつ病を患うことになります。子供好きなリンカーンにとっては最大の苦難と言えるでしょう。

そのため、子供はロバート1人だけとなり、81歳で死去したことで直系子孫は断絶していますが、リンカーンの母方のナンシー一族に俳優のトム・ハンクスやジョージ・クルーニーという子孫が存在しています。

国政進出から大統領就任まで

国政進出から大統領就任まで

1846年に当時ホイッグ党員だったリンカーンは、アメリカ合衆国下院議員に当選します。そこでコロンビア特別区における奴隷制廃止の法案を起草。しかしこの案は取り下げられることになります。

1854年からは共和党員となり、イリノイ州ピオリアで「奴隷制とカンザス・ネブラスカ法に反対する演説」で、奴隷制度に反対の意見を表明し、生涯を通してこの意見を通しています。

共和党上院議員へ

共和党上院議員へ

1858年に上院議員選挙に出馬し、当時奴隷制度で対立していたスティーブン・A・ダグラスとの一騎打ちになります。そこでの2人の論争である「リンカーン・ダグラス論争とクーパー・ユニオン演説」はアメリカ史上最も有名な論争となっています。

当初は民主党のダグラス候補が優勢でしたが、リンカーンの雄弁さと歯切れの良い答弁が、彼を上院議員へと押し上げます。

ゲティスバーグ演説

ゲティスバーグ演説

上院議員当選から2年後、リンカーンはアメリカ合衆国第16代大統領に就任。その後奴隷解放宣言により国際的に称賛されることとなります。

更に1863年7月のゲティスバーグの戦いで、北軍が勝利を収めた時の「ゲティスバーグの演説」は、後世にまで残る史上もっとも有名な演説となっています。

87年前、われわれの父祖たちは、自由の精神にはぐくまれ、人はみな平等に創られているという信条にささげられた新しい国家を、この大陸に誕生させた。……

……この国に神の下で自由の新しい誕生を迎えさせるために、そして、人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意することである。

リンカーン大統領暗殺事件の概要

1865年4月14日午後10時頃の出来事

1865年4月14日午後10時頃の出来事

リンカーン大統領暗殺事件とは、南北戦争終結直前の1865年4月14日午後10時頃にワシントンD.C.で起こった、アメリカ大統領の暗殺事件としては最初の事件です。この日は復活祭前の金曜日で「聖金曜日」に当たる日でした。

ジョン・ウィルクス・ブースによって頭を打たれる

ジョン・ウィルクス・ブースによって頭を打たれる

リンカーン大統領は妻のメアリーを伴って、フォード劇場で『われらのアメリカのいとこ』を観劇中、当時俳優だったジョン・ウィルクス・ブースによって頭部を撃たれ、翌朝午前7時22分にウィリアム・ピーターソン宅で死亡しました。

暗殺者のジョン・ブースはアメリカ連合国のシンパでした。他にも狙われていたのが、当時の国務省長官であるウィリアム・スワード、副大統領のアンドリュー・ジョンソンでした。

目的は合衆国政府の混乱

目的は合衆国政府の混乱

この3人を殺害することでアメリカを混乱に陥れ、合衆国政府(北部連邦)の転覆を促すことが目的だったとされています。

しかし、ウィリアム・スワードは死に至ることはなく、アンドリュー・ジョンソンを殺すはずだったジョージ・アツェロットは、怖くなって暗殺をやめ逃げてしまいました。

リンカーン大統領暗殺事件の真相と犯人について

リンカーン大統領の暗殺に至った経緯

リンカーン大統領の暗殺に至った経緯

主犯であるジョン・ウィルクス・ブースは、当時南北戦争の最中だった時に南軍の捕虜を解放する手段として、リンカーンを誘拐することを計画していました。

その時に集めた同志が、サミュエル・アーノルド、ジョージ・アツェロット、デイヴィッド・ヘロルド、マイケル・オロフレン、ルイス・パウエル、ジョン・サラットの6人でした。

誘拐計画が流れる

誘拐計画が流れる

また、ジョン・サラットの母親であるアリーが、当時下宿屋をしていたメリーランド州の自宅を引き払ってワシントンに移住し、ブースが何度もそこに通っていたことから、アリーはアジトを提供するために引っ越してきたと後に疑われることとなります。

ジョン・ウィルクス・ブースは、1865年3月4日に行われたリンカーン大統領に2度目の就任式にゲストとして参加しました。その時口添えしたのが、当時のリンカーン政権下の上院議員であるジョン・パーカー・ヘイルの娘のルーシーでした。この時ルーシーはブースの恋人だったのです。

1865年3月17日、ブースたちはリンカーンの誘拐を実行しようと、キャンベル陸軍病院で観劇をするために現れるはずの大統領を待ち伏せしていました。

しかしリンカーン大統領の予定が変更され、ナショナルホテルでの行事に向かったのです。そのため誘拐計画は流れることに。

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