メアリー・ベル事件について

メアリー・ベル事件とは?

メアリー・ベル事件とは?

メアリー・ベル事件とは当時11歳だった少女が行った児童殺人事件のこと。この事件は1968年にイギリス・スコッツランドにて起こったもので、被害に遭ったのは3歳と4歳の男の子でした。

犯人はメアリー・ベルと共犯者であるノーマ・ベルという少女2人で、事件の主犯格はメアリー・ベルとされています。

メアリー・ベル事件の詳細

メアリー・ベル事件の詳細①~最初の殺人事件

メアリー・ベル事件の詳細①~最初の殺人事件

1968年5月25日、イギリスのスコッツウッドという街でマーティン・ブラウンという児童が何者かに殺害されました。当時4歳だったマーティン・ブラウンは何者かに首を絞められ、発見時は口の周りに出血と泡を吹いたあとが確認されています。

このときは地元の子供たちによって遺体が発見されていて、地元労働者のジョン・ホールが現場にかけつけ蘇生法を試みるも息を吹き返すことはありませんでした。

ちなみにこの殺人事件の真相はメアリー・ベルが単独で行ったものとのちにわかっていて、少年の首を絞めて殺害したことが明かされています。

事件の犯人であるメアリー・ベルとノーマ・ベルの2人の少女はこの事件のあと、蘇生が行われている現場に姿を現していたようですが、騒然となった現場からはすぐに追い出され、2人はその後被害者マーティン・ブラウンの叔母に事件のことを伝えたと言われています。

メアリー・ベル事件の詳細②~マーティン・ブラウンの死因は不明

メアリー・ベル事件の詳細②~マーティン・ブラウンの死因は不明

マーティン・ブラウンの遺体はその後すぐに検死が行われましたが、その死因については一切わからず、当初は「不明」とされました。このときは遺体から出血や泡を吹いた跡はあったものの、暴力を受けた跡などは見つかっておらず、死因を特定するのは困難だったのだそうです。

マーティン・ブラウンの死因が特定できなかったのは当時10歳だったメアリー・ベルの力が弱かったことが挙げられています。10歳の子供の力ではたとえ首を絞めたとしても跡が残りにくく、通常なら検死で見つかるはずの痕跡は何一つ見受けられなかったのだとか。

メアリー・ベル事件の詳細③~保育園荒らし

メアリー・ベル事件の詳細③~保育園荒らし

マーティン・ブラウンが殺害された翌日の1968年5月26日、保育園が荒らされるという事件が起こります。このときは屋根瓦が剥され、机や椅子がひっくり返るなどしていて、インクや絵の具を使って建物が酷く汚されていたのだとか。この事件が判明したのは翌日の5月27日で、保育園の職員によってすぐに警察へ通報されました。

保育園荒らしはメアリー・ベルの11歳の誕生日に彼女とノーマ・ベルの2人によって行われたもので、なぜこのような破壊行為が行われたのか詳しいことはわかっていません。

メアリー・ベル事件の詳細④~保育園にマーティン・ブラウン殺害に関するメモ書きが残されていた

メアリー・ベル事件の詳細④~保育園にマーティン・ブラウン殺害に関するメモ書きが残されていた

荒らされた保育園には先日亡くなったマーティン・ブラウンの殺害に関するメモ書きが見つかっています。このメモ書きには「俺らがマーテイン・ブラウンを殺したんだよ」と綴られていて、さらに「次の殺人」までほのめかしていたのだとか。ですが、警察はこれを「いたずら」として処理していて、問題視されることはなかったのだとか。

【メアリー・ベルが残したメモ書きの内容】


「俺がまた戻ってこられるよう、人を殺す」

「俺らがマーテイン・ブラウンを殺したんだよ。このろくでなしのクズ野郎めが」

「間抜けめ。我々は殺し屋だ。まんことホモ野郎に用心しな」

「お前らは臆病者だ。俺たちがマーテイン・ゴー・ブラウンを殺したんだからな。この外道が。気をつけろよ、まんこと忌々しいホモ野郎による殺人がもうすぐ起こるぞ。クズどもが」

メアリー・ベル事件の詳細⑤~2回目の殺人

メアリー・ベル事件の詳細⑤~2回目の殺人

1968年7月31日、ブライアン・ハウという3歳の男の子が行方不明になります。この少年は当日メアリー・ベルとノーマ・ベルと遊んでいましたが、午後になっても帰ってはこず、これを心配した両親が街の人と捜索にあたりました。そして23時10分頃、コンクリートブロックの横で遺体となって発見。ここから本格的に警察の捜査が始まりました。

メアリー・ベル事件の詳細⑥~検死から「死因は絞殺」と断定

メアリー・ベル事件の詳細⑥~検死から「死因は絞殺」と断定

ブライアン・ハウが亡くなった事件で行われた検死から「死因は絞殺」とすぐに断定。その方法は少年の鼻を押しつぶしながら喉を握って殺害したものと判明し、痕跡から犯人は力の弱い子供であると結論付けられました。

殺害されたブライアン・ハウは首に打撲や引っかかれた跡があり、唇は紫色に変色していました。さらに脚は複数ヵ所刺され、頭髪と性器の一部は切断。腹部には「M」という文字が刻まれ、犯人はサイコパスな人物であると断定されました。

メアリー・ベル事件の詳細⑦~1200人以上の子供に聞き込み調査

メアリー・ベル事件の詳細⑦~1200人以上の子供に聞き込み調査

ブライアン・ハウの殺害によって警察は本格的に事件として捜査をスタート。このときは100人以上の警察が捜査を行っていて、地元にいる1200人以上の子供たちに聞き込み調査が始まります。この調査で「メアリー・ベルとノーマ・ベルの2人がブライアン・ハウが亡くなる直前に一緒にいた」ということも判明し、疑いはこの2人に向けられることとなります。

メアリー・ベル事件の詳細⑧~メアリー・ベルも尋問を受ける

メアリー・ベル事件の詳細⑧~メアリー・ベルも尋問を受ける

ブライアン・ハウが亡くなった事件で警察はメアリー・ベルとノーマ・ベルの2人にも聞き込みをします。このとき、ノーマ・ベルは酷く動揺した様子でしたがメアリー・ベルはとても落ち着いたのだとか。2人は事件当日にブライアン・ハウと一緒にいたことを認めるも昼食後は彼の姿を見ていないと証言。ですが、供述には矛盾点が多く、警察の彼女たちに対する疑いは強まります。

メアリー・ベルは翌日も警察から尋問を受けていて、このとき担当した刑事は彼女が真犯人だとすぐに見抜きます。なぜ彼女が真犯人だとわかったのか?それは警察しか知らないはずの「現場にあった壊れたハサミの存在」を彼女が口にしたからでした。

メアリー・ベル事件の詳細⑨~ノーマ・ベルの自白

メアリー・ベル事件の詳細⑨~ノーマ・ベルの自白

1968年8月4日、ノーマ・ベルの両親から「彼女が事件について何か語りたがっている」と警察へ連絡が入ります。そこで彼女の自宅を訪れた警察はノーマ・ベルから「メアリー・ベルがブライアン・ハウを殺害した」という事実を知らされます。

このときの証言から事件当時の様子が判明。ノーマ・ベルの暴露によって事件は解決へと大きく動くこととなりました。

ノーマ・ベルによればメアリー・ベルはブライアン・ハウの殺害方法を彼女に楽しそうに説明していたようで、殺害後に実演して見せたのだとか。また、殺害している最中には「手が疲れてきたわ。代わって」とノーマ・ベルに迫ったことも明かされていて、このときのメアリー・ベルは気が触れたかのようになっていたのだそうです。

メアリー・ベル事件の詳細⑩~メアリー・ベルは罪を認めなかった

メアリー・ベル事件の詳細⑩~メアリー・ベルは罪を認めなかった

ノーマ・ベルの証言によってメアリー・ベルが犯人だと断定した警察はすぐに彼女の自宅を訪問。殺害の事実を突きつけられた彼女は身構えた態度で警察に「弁護士を呼んで」と発言し、一切罪を認めようとはしなかったのだとか。

メアリー・ベル事件の詳細⑪~葬儀でメアリー・ベルは笑っていた

メアリー・ベル事件の詳細⑪~葬儀でメアリー・ベルは笑っていた

その後、亡くなったブライアン・ハウの葬儀には200人を超える参列者が並び、彼の遺体は地元の墓地に埋葬されました。このとき、メアリー・ベルはハウ家の家の外でそれを見ていたようで、なんとこのとき彼女は棺が運び出されるのとを見て手を揉みながら笑っていたのだとか。これを見た担当刑事は「早くあの子を逮捕しなければ」と感じたことを明かしていて、その日のうちに逮捕に動きます。

メアリー・ベル事件の詳細⑫~メアリー・ベルの逮捕

メアリー・ベル事件の詳細⑫~メアリー・ベルの逮捕

メアリー・ベルと事件に関わったノーマ・ベルの2人は1968年8月7日に警察によって逮捕されました。これにより最初の殺人と保育園荒らしも彼女たちによるものだと判明。ですが、メアリー・ベルはブライアン・ハウの殺害は認めず、「犯人はノーマ」だと語っていました。

メアリー・ベル事件の詳細⑬~裁判の結果

メアリー・ベル事件の詳細⑬~裁判の結果

一連の事件で逮捕されたメアリー・ベルは裁判で有罪判決。一緒にいたノーマ・ベルには無罪判決がそれぞれ言い渡されました。このときメアリー・ベルは泣き崩れ、ノーマ・ベルは興奮のあまり手を叩いていたのだとか。これにより事件は解決となり、メアリー・ベルは11歳にして「無期限の禁錮刑」となりました。

メアリー・ベルの生い立ちが壮絶!母親が酷い?家族を紹介

メアリー・ベルの生い立ちが壮絶

メアリー・ベルの生い立ちが壮絶

メアリー・ベルは凄惨な事件を起こした犯人として逮捕されましたが、じつは彼女は壮絶な生い立ちを経験していて、母親からは愛されず、辛い幼少期を過ごしたのだとか。

こうした背景は彼女をサイコパスに走らせた要因になっていると思われ、環境や周りに人間の影響は非常に大きいとされています。

スラム街で生まれ育った

スラム街で生まれ育った

メアリー・ベルが生まれ育ったのはスコッツウッドという街にあるスラム街です。この街では毎日のように犯罪が横行し、ドラッグが溢れていたと言われています。

また、当時この街は古い建物が軒並み取り壊しにあっていて、大規模な再生事業が行われていたのだそうです。

メアリー・ベルの家族~母親はどんな人?

メアリー・ベルの家族~母親はどんな人?

メアリー・ベルの母親は地元では有名な売春婦だったようで、とても人気が高かったのだとか。ですが、その一方でドラッグ漬けの日々を送っていたこともわかっていて、荒れ果てた生活を送っていたのだそうです。

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