ツタンカーメンとは

ツタンカーメンとは

ツタンカーメンとは

ツタンカーメンは古代エジプトに存在した王族のひとりで、「第18王朝のファラオ」だったとされる人物。第18王朝では最後の直系王族と言われていて、在位期間はわずか10年ほどでした。また、後世の王名表から名前は削除されていたため、その名は発見されるまでほとんど知られていませんでした。

ツタンカーメンと言えば「黄金のマスク」

ツタンカーメンと言えば「黄金のマスク」

ツタンカーメンと言えば「黄金のマスク」が有名です。これは黄金で作られたツタンカーメンのマスクで、ミイラに被さっている形で発見されました。現在はエジプトの「カイロ博物館」に保管されていて、その価値は驚きの「時価300兆円」と言われています。

また、ツタンカーメンには黄金のマスク以外にも数多くの副葬品が眠っていたようで、発見当時は世界中から注目を集めました。

ツタンカーメンは王位に就いたときは子供だった

ツタンカーメンは王位に就いたときは子供だった

ツタンカーメンが王位に就いたのはわずか「8~9歳」の頃だと言われていて、ファラオとしては珍しい少年王として知られています。そのため、当時の実験はツタンカーメンと親戚関係にある大臣や将軍などが握っていたとされていますが、王として政治には参加していたようです。また、このときは「アテン」という唯一神が信仰されていましたが、古い神である「アメン」信仰への回帰を行うなど、若くしてエジプトの改革を行っていました。

ツタンカーメンはなぜ有名?性別は男?女?

ツタンカーメンはなぜ有名?

ツタンカーメンはなぜ有名?

ツタンカーメンはなぜ有名なのでしょうか?これについては「墓から副葬品までほぼ完璧な状態で見つかった」というのが理由として挙げられます。ツタンカーメンの墓はエジプトの王族の墓としては非常に珍しく、ほぼ無傷の状態で発見。

その後、発掘調査で墓の内部へ入ると副葬品なども完璧な状態で残されていて、一切盗掘などが行われていませんでした。

王族の墓は基本的に大半が盗掘されている

王族の墓は基本的に大半が盗掘されている

エジプトにある数多くの王族の墓は基本的に盗掘されていて、墓は壊され、副葬品などはほとんど残っていないのが基本です。そのため、ほとんど副葬品がない墓も多く、それは過去に偉大な王であっても例外ではありません。

ツタンカーメンの性別は男?体は女体化していた?

ツタンカーメンの性別は男?女?

ツタンカーメンの性別は男?女?

ツタンカーメンの性別については「男」だと言われています。これは彼のミイラからわかったもので、異母姉と結婚していたのではないかという見方も強く、性別は男で間違いないと思われます。

ミイラ発見時、性器が勃起していた?

ミイラ発見時、性器が勃起していた?

ツタンカーメンはミイラが発見された際、考古学者のハワード・カーターの記録で「性器がほぼ90度の角度で立ち上がっていた」と記されています。

彼曰く、包帯を外すと性器が勃起した状態で見つかったようで、検査をする途中でそれは剥がれ落ちてしまい、勃起していた写真はなく、彼の記録のみとなっています。

体は女体化していた?

体は女体化していた?

ツタンカーメンは性別は「男」とされていますが、最新の研究で「仮想検視」 を行い、2000枚以上のCTスキャン画像から彼のイメージを詳細に分析。

その結果、彼は女性のように胸や尻がふくらんだ体型をしていたことがわかっていて、これはホルモンバランスの崩れが原因だとされています。

ツタンカーメンの先祖も女体化に苦しんでいた

ツタンカーメンの先祖も女体化に苦しんでいた

ツタンカーメンは最新の研究から女体化していたのではないかと見方が強いですが、じつは彼の先祖もまた女体化に苦しんでいたようで、これは「遺伝的なもの」という見方も強いようです。

原因については「近親結婚」ではないかと言われていて、彼の両親も兄弟同士だったとも言われています。

ツタンカーメンの生涯はわからないことばかり?人物像や家族を紹介

ツタンカーメンの生涯は不明な点ばかり

ツタンカーメンの生涯は不明な点ばかり

ツタンカーメンの生涯についてはその人物像から活動歴まで様々な記録が抹消されていて、彼の生きた証は墓とミイラ以外にはほとんど残っていないのだそうです。

そのため、ツタンカーメンについてはわからないことばかりで、その生涯については諸説あるようです。

ツタンカーメンの人物像は?

ツタンカーメンの人物像は?

ツタンカーメンの人物像については残っていた資料などから「優しい性格の持ち主」だったとされていて、普段は狩りを楽しむなど活発な一面もあったのだそうです。

それだけでなく、彼は知的な部分もあり、王としては非常に優秀な人物だったのではないかと見られています。

ツタンカーメンの生涯について

ツタンカーメンの生涯①~王の息子として誕生

ツタンカーメンの生涯①~王の息子として誕生

ツタンカーメンは古代エジプト第18王朝のファラオの息子としてこの世に生まれたとされています。兄弟には少なくとも6人もの姉妹がいたとされていて、異母兄弟も多かったのだとか。ちなみに兄弟についても諸説あり、ハッキリしたことはあまりわかっていません。

ツタンカーメンの生涯②~生まれつき脚が悪かった

ツタンカーメンの生涯②~生まれつき脚が悪かった

ツタンカーメンは生まれつき脚が悪かったことがわかっていて、これはミイラから推測されたもので、事実であると見られています。当時は杖を使って移動を行っていたとされていて、とくに右足が悪かったのだとか。

ちなみに彼の墓からは130本もの杖が見つかっていて、そのすべてがすり減っていたため、杖を常用していたのは間違いないとされています。

ツタンカーメンの生涯③~王の息子として英才教育を受けていた

ツタンカーメンの生涯③~王の息子として英才教育を受けていた

ツタンカーメンは当時のファラオの息子として生まれ、次代の王を担うための英才教育を受けていたとされています。どのような教育を受けていたのかは定かではありませんが、王になることを考えると、幼くして周りの期待を背負っていたのは間違いありません。

ツタンカーメンの生涯④~ファラオに即位

ツタンカーメンの生涯④~ファラオに即位

ツタンカーメンは父王が亡くなったあと、わずか8~9歳の頃にファラオに即位していて、このときは「神の父」という称号を持つ宰相アイと将軍ホルエムによって王位を継承する形となりました。

ちなみに宰相アイと将軍ホルエムの2人は当時のツタンカーメンに多大な影響を与えていたとされていて、ほとんど2人の言われるがままに政治を行っていたと見られています。

ツタンカーメンの生涯⑤~アメン信仰の再興を行った

ツタンカーメンの生涯⑤~アメン信仰の再興を行った

ツタンカーメンはファラオを即位したあと、宰相アイと将軍ホルエムの助言からアメン信仰の再興を行っていて、それまでの一神教から多神教へと変え、混乱していた時代は静寂を迎えました。

ちなみに彼が再興を行ったアメン信仰は伝統的なものであり、これにより彼の王権はますます強化を見せたのだそうです。

ツタンカーメンの生涯⑥~数多くの疾患を抱えていた

ツタンカーメンの生涯⑥~数多くの疾患を抱えていた

ツタンカーメンは生後から数多くの疾患を抱えていたようで、生まれつき足が悪かったのもそのひとつ。他にも遺伝性の側頭葉てんかんの可能性や軽度の脊柱管狭窄症および脊柱側弯症を持っていたとされています。また、彼は大きな前歯を持っていたことがわかっていて、被蓋咬合だったとされています。

ツタンカーメンの生涯⑦~10代でこの世を去った

ツタンカーメンの生涯⑦~10代でこの世を去った

ツタンカーメンは早くに王位を継承しましたが、彼の治世はわずか「9年」ほどとされていて、16~19歳の頃に死去したものとされています。その後は宰相アイや将軍ホルエムがファラオになったとされていますが、いずれも即位から短期間で死去しています。

ちなみにツタンカーメンが埋葬された時期については紀元前1324年12月末から紀元前1323年2月中旬の間とされていて、これは副葬品にある時期にしか咲かない花があったためとされています。

ツタンカーメンの家族について

ツタンカーメンの家族~父親はアクエンアテン

ツタンカーメンの家族~父親はアクエンアテン

ツタンカーメンの父親は「アクエンアテン」という名前のファラオで、これはDNA鑑定などからほぼ間違いないとされています。彼の父親は唯一神アテンを主神に据えるための宗教改革を行った人物で、かなり過激な改革を推し進めていたのだそうです。

ツタンカーメンの家族~母親は父親の実妹

ツタンカーメンの家族~母親は父親の実妹

ツタンカーメンの母親は父親アクエンアテンの実妹である「若い方の淑女
」と呼ばれる女性。他にも諸説あるようですが、一番可能性が高いのが彼女なんだそうです。

ツタンカーメンの母親は王家の谷にある墓で見つかっていて、その様子から王族だったのは間違いなく、25歳ほどで亡くなったとされています。

ツタンカーメンの家族~兄弟は多かった

ツタンカーメンの家族~兄弟は多かった

ツタンカーメンには少なくとも6人の姉妹がいたことがわかっていて、他にも兄弟がいた可能性は高いのだそうです。一説によれば父親であるアクエンアテンが兄だったというものや姉と結婚したスメンクカーラーという人物とも血縁関係があった可能性も考えられるのだそうです。

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