ヨシフ・スターリンのプロフィール

ヨシフ・スターリン(Joseph-Stalin)

ヨシフ・スターリン(Joseph-Stalin)

フルネーム: ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ
生誕: 1878年12月21日(ユリウス暦12月9日)
出身地: ロシア帝国・グルジア ゴリ
死没: 1953年3月5日(74歳)
墓地: ロシア連邦・モスクワ市 クレムリン共同埋葬地
市民権: グルジア系ロシア人
政党: ロシア社会民主労働党 → ボリシェビキ派 → ソビエト連邦共産党
出身校: トビリシ神学校
宗教: 無神論

「スターリン」という姓はペンネームだった

ヨシフ・スターリンは、1924年1月から1953年3月までの29年間という長きに渡って、ソビエト連邦の最高指導者として君臨した人物です。

ただ、一般に広く知られている「スターリン」という姓は、彼が機関誌プラウダの編集長をしていた時に使用していたペンネームで、「鋼鉄の人」という意味を持つのだとか。

そして、その名前の通り、ヨシフ・スターリンはその後、人類史上最悪とも言われる「大粛清」を行っており、その犠牲者は実に8桁(1千万人単位)に及ぶとも言われているんですよね。

現在、“独裁者”の代名詞となっているヒトラー率いるナチスドイツが、組織的に行ったユダヤ人大虐殺による犠牲者は、600万人とも言われていることから考えても、ヨシフ・スターリンの残虐非道っぷりが実感できますね。

そこで今回、そんなヨシフ・スターリンが疑心暗鬼のうちに最期を迎えた晩年に注目し、脳内出血と発表された死因の詳細と、暗殺説も囁かれているヨシフ・スターリンの死の真相にせまってみたいと思います。

棺の中のヨシフ・スターリン

棺の中のヨシフ・スターリン

ヨシフ・スターリンは「コルホーズ」により毎年数十万人の農民を大虐殺した

そんなヨシフ・スターリンが、ソビエト連邦という大国を治めるに当たって、堅持していた基本思想は次の通り。

「国家の福祉増進という高潔な目的のために、日夜努力せねばならない。国内の工業化を実現するためには、ある種の犠牲も覚悟しなくてはいけないし、国民は耐久生活を送らねばならない」
コルホーズの光景

コルホーズの光景

このとんでもない思想の下、1929年末にはロシアに住む農民たちは全員、「コルホーズ」と呼ばれる集団農場にまとめて住まわせられ、農地・農機具・家畜は全てコルホーズ所有となり、収穫物は国が全て徴収。

これに反対する者は容赦なく強制収容所に送られ、1日16時間に及ぶ“魂を鍛え直す労働”とやらを課されたと言います。そして、これにより毎年数十万人の農民が死に至ったとも…。

コルホーズ

コルホーズ

農地・農機具・家畜は全てコルホーズ所有となった

第二次世界大戦ではスターリンによる軍部の粛正が常態化していた

1941年、ヒトラー率いるナチス・ドイツが、独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻するのですが、さすがのヒトラーもマイナス60度にもなるソ連の「冬将軍」には勝てず、撤退を余儀なくされます。

ヒトラーとスターリン

ヒトラーとスターリン

しかし、この時実はソ連軍側も、ドイツ軍の約5倍に当たる2000万人もの死者を出していたと言います。

と言うのも、当時のソ連国内ではヨシフ・スターリンによる軍部の粛清が横行しており、リーダー格の将校ですらバンバン処刑されており、部隊を指揮できる者が決定的に不足していたのだとか。

それは戦場でも同じで、敵であるナチス・ドイツの兵士よりも、味方であるはずのソ連兵士に殺害される兵士が続出したと言います。

また、少しでも臆病なところを見せた兵士は、使い物にならぬとばかりその場で処刑。兵士がドイツ軍の捕虜になると、捕虜になった兵士の家族を処刑した…なんて話まであるようです。

ヨシフ・スターリンの晩年は疑心暗鬼のうちに最期を迎える

ソ連国内ではメディアを使った洗脳が繰り返されるも…

第二次世界大戦中、ドイツ、ルーマニア、イタリアなどからなる枢軸軍にソビエト軍が打ち勝った「スターリングラードの攻防戦」でも、枢軸軍の死者数約85万人に対して、ソビエト軍のそれは120万人に及んだのですが…

スターリングラードの攻防戦

スターリングラードの攻防戦

なんとそのうち自軍に処刑されたソ連兵士の数は、実に1万3500人に上ったとも言われています。

にもかかわらず、ソ連国内では「スターリングは素晴らしい指導者である」といった内容のポスターがあちこちに貼られ、それをテーマにした映画まで公開されるなど、メディアを総動員した洗脳が日常的に行われていました。

暗殺を恐れるあまり薬すら飲めずに体調が悪化していったヨシフ・スターリン

しかし、元来疑り深い性格だったと言われるヨシフ・スターリンは、常に自分が暗殺されるという妄想に取り憑かれており、それは年を重ねるごとに酷くなっていったと言います。

食事は毒見を徹底し、医師ですら信用できずに、処方される薬ですらろくに服用していなかったと言われています。

様々な病気に苦しむヨシフ・スターリンの晩年

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