キュリー夫人の死因は?ラジウム被爆の手の写真や墓も総まとめ
放射性物質ラジウムなどを発見し、生涯に2度ノーベル賞を授賞したキュリー夫人ですが、死因は何だったのでしょうか?そこで今回は、キュリー夫人の輝かしい経歴や死因、そしてラジウムで被爆した手の写真や墓についてまとめました。
キュリー夫人のプロフィールや経歴
名前:マリア・サロメア・スクウォドフスカとして5人兄弟の末っ子に産まれたキュリー夫人は、幼少期から聡明で4歳の時には姉の本を朗読でき、記憶力も抜群だったのです。
しかしポーランドは当時ロシアの支配下にあり、国民運動に参加していたキュリー夫人の父親がロシアの取り締まりにより職を失うと、住居も失い貧しい生活を強いられたのです。
放射能にまみれながら、キュリー夫人はポロニウムとラジウムという新たな放射性元素を発見する。放射能時代の幕開けである。美しき女性研究者の偉業を、当時のメディアはこぞって「世紀の大発見」と持て囃し、彼女の研究室には報道陣が殺到したという。
【フランスの名言・格言📔🖊️】マリ・キュリーは、放射能研究の功績で #ノーベル賞 を2度受賞したフランスの科学者です。一昨日の11月7日はキュリー夫人生誕150年でした。女性として初めて、ノーベル賞受賞、ソルボンヌ大学教授、パンテオン入りした元祖 #リケジョ #キュリー夫人 pic.twitter.com/LTZLuQNJzi
— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) 2017年11月9日
そしてX線装置を積んだ車が『プチ・キュリー』と呼ばれ、戦争の長期化で1台で足りなくなると、キュリー夫人は公的・私有の車を募って改造し、大戦終了時にはプチ・キュリーは20台、X線設備を設置した病院は200か所にまで及んだのです。
キュリー夫人の死因は?
1934年、キュリー夫人が死去
【再生不良性貧血】とは?
キュリー夫人が診断された再生不良性貧血とは、分かりやすく説明すると“血液中の赤血球や白血球、血小板の全てが減少する病気”です。
キュリー夫人の死因は『再生不良性貧血』
当時は原子物理学の黎明期で、放射能の危険性がわからず、ウラン鉱などに素手で触っていたので、キュリー夫人の手はただれ、再生不良性貧血で亡くなった。 pic.twitter.com/dhFZVWKhoA
— Hiroshi Matsuura (@HiroshiMatsuur2) 2019年6月10日
こうして手もただれ変形していたキュリー夫人ですが、発見当初ラジウムなどの放射能は“人体組織によく調和する”として危険性に対する意識はまったく無く、キュリー夫人は放射性同位体の入った試験管をポケットに入れて持ち歩いていたのです。
しかしラジウムを扱う工場労働者や医療関係者に白血病などで亡くなる人が相次いだことで、次第に放射能が人体に影響を及ぼすことが解明されたのです。
現在、キュリー夫人の手書きノートはフランス国立図書館で保管されているのですが、キュリー夫人が持ち歩いていた放射性物質の半減期は1601年のため、ノートを始めとした研究資料や衣服、家具、料理本に至るまで、キュリー夫人の持ち物はいまだに放射能を持っており、今後何世紀にもわたって鉛の箱に入れて保管しなければ危険な状態です。フランス国立図書館では下記の写真に写っているキュリー夫人のノートを見ることができるのですが、免責同意書にサインした上で、防護服を着て慎重に取り扱う必要があるとのことです。
キュリー夫人の墓はパンテオンに移される
【フランスの名言・格言📔🖊️】マリ・キュリーは、放射能研究の功績で #ノーベル賞 を2度受賞したフランスの科学者です。一昨日の11月7日はキュリー夫人生誕150年でした。女性として初めて、ノーベル賞受賞、ソルボンヌ大学教授、パンテオン入りした元祖 #リケジョ #キュリー夫人 pic.twitter.com/LTZLuQNJzi
— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) 2017年11月9日
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、キュリー夫人の輝かしい経歴や死因、そしてラジウムに被爆した手の写真や墓についてまとめました。
長年放射能の研究に携わり、ポロニウムやラジウムを発見し2度のノーベル賞を受賞したキュリー夫人ですが、その輝かしい功績と引き換えに、長年放射能を浴びて被爆したことが死因と関係していたのです。
そんなキュリー夫人は最後まで体調不良が放射能によるものだと認めませんでしたが、実際は認めたくなかったのかもしれません。
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名前:マリ・キュリー
生年月日:1867年11月7日
出身地:ポーランド・ワルシャワ
職業:物理学者・科学者
没年月日:1934年7月4日