タリバンって何?

タリバンは「イスラム強硬派組織」

タリバンは「イスラム強硬派組織」

タリバンはイスラム教の法律である「イスラム法」の厳格な法解釈を施行している「イスラム強硬派組織」で、以前にアフガニスタンで政権を持っていたときには公開処刑を実施し、女性に教育を受けさせないなどして欧米諸国から非難を集めていました。彼らはイスラム法が絶対で、その法律を完璧に順守するためならどんな手段もいとわない活動で知られています。

国際的には危険な組織

国際的には危険な組織

タリバンは国際的には危険な組織として認知されていて、「軍事組織」や「テロ組織」という見方が一般的です。実際に彼らはアフガニスタンで何度も軍事活動やテロ行為を行っていて、それらはすべてイスラム法で国を統治するために行われています。彼らは民間人の虐殺や土地を焼き払うなど、過激な行為が多く、1500年前からあった有名な仏像を破壊したこともありました。

タリバンの始まりは?

タリバンの始まりは?

タリバンは元々パシュトー語で「学生」をあらわし、19779~1989年に行われたソ連のアフガニスタン侵攻に抵抗したムジャヒディンという人たちが起源となっています。その後、イスラムの教えを説くムハマド・オマルによって立ち上げられ、イスラムの進学校で学んだ若者たちがメンバーに参加し、組織は規模を大きくしていきました。

タリバンの活動拠点は?

タリバンの活動拠点は?

タリバンの活動拠点は「アフガニスタン」で、全土に渡って大きな影響力を持っています。彼らは自ら「アフガニスタン・イスラム首長国」だと主張していて、一般的には「タリバン政権」と呼ばれています。

90年代に政権を奪取した

90年代に政権を奪取した

タリバンはソ連がアフガニスタンから撤退したあと、内部で対立が絶えず、組織で争いを行います。その後、「アフガニスタンの安定」を訴え国民の支持を得て1996年にアフガニスタンの政権を奪取。タリバンによる政権は2001年まで続き、当時はアフガニスタンの4分の3の地域を掌握していました。

アルカイダを匿い、アメリカによって政権が崩壊した

アルカイダを匿い、アメリカによって政権が崩壊した

タリバンは2001年に起こったアメリカ同時多発テロで首謀者とされたテロ組織「アルカイダ」を匿ったとしてアメリカ軍から攻撃を受けることになります。これによってそれまであったタリバン政権は崩壊となり、以降は国内で軍事活動が活発になっていきます。その後はアフガニスタンの情勢はより一層不安定になり、避難民が続出しました。

2021年にアメリカ軍は完全撤退した

2021年にアメリカ軍は完全撤退した

アフガニスタンは2001年から長きにわたってアメリカ軍とタリバンとの戦争が続いていましたが、2021年8月、ついにアメリカ軍が完全撤退となりました。アメリカ軍はアルカイダへの報復でアフガニスタンへ侵攻し、以降は国の民主化や治安状況の改善を図ってきました。ですが、一向に状況は改善せず、ついに撤退することとなりました。

米国や国際社会が支援しても、アフガンの民主化や治安状況の改善は一向に進まない。バイデン氏はそんな状況に強い疑問を持ち、10年以上前から米軍の撤退を考えていた。

【中継】アフガンから米軍撤退 史上最長の戦争終結 - YouTube

出典:YouTube

アフガニスタンは今後どうなる?

アフガニスタンは今後どうなる?

アフガニスタンは現在アメリカ軍が撤退したことでタリバン政権が再び力を強めていると思われ、タリバン政権がアフガニスタンの舵取りを行うものと見られています。2021年8月19日には再び「アフガニスタン・イスラム首長国」の建国が宣言されていて、今後の動向は世界中から注目を集めています。

タリバンはなぜ女性の扱いが酷いのか?差別や迫害について

タリバンは女性の扱いが酷い

タリバンは女性の扱いが酷い

タリバンは女性の扱いが酷いことで有名で、その扱いには「なぜ?」と疑問に感じる人が大勢います。アフガニスタンで暮らしている女性の多くは全身をベールで覆い隠し、体を見せないようにしています。また、教育や仕事をすることも許されず、なんとこれを違反すると最悪の場合に死刑になることもあるのだとか。

なぜ女性は差別的な扱いを受けるのか?

なぜ女性は差別的な扱いを受けるのか?

タリバンは女性に対して差別的なまでの扱いで知られていますが、なぜそのような扱いになるのでしょうか?その理由は彼らがもっとも大切にしているイスラム法「シャリア」が挙げられます。シャリアは神が定めたものとされ、その神が定めた教えを予言者ムハンマドが世に伝えたとされています。

タリバンはこのシャリアを最重要視していて、アフガニスタンの女性はタリバンが定めた基準を守ることを強いられています。

イスラム法「シャリア」では殺人などの犯罪も禁止されている

イスラム法「シャリア」では殺人などの犯罪も禁止されている

タリバンは女性たちに「シャリア」の教えを強要していますが、じつはシャリアは殺人などの犯罪も禁じています。ですが、タリバンは武装勢力として殺人もいとわない集団で、シャリアの教えに背く行動を取っています。

これについてはおそらく「国を守る」という大義名分のためだと思われ、「解釈の違い」から自身の活動を容認しているものとみられます。

タリバンの女性に対する差別や現在の対応のついて

女性の権利は「イスラム法の範囲内」で尊重される

女性の権利は「イスラム法の範囲内」で尊重される

タリバンはアフガニスタンの女性について「権利はイスラム法の範囲内で尊重される」としていて、基本的にタリバンのイスラム法学者の判断がすべてとされています。そのため、彼らの法解釈次第でその権利はどうにでもなり、女性が男性と同等の権利を得られるのかについては国内でも大きな議論となっています。

アフガニスタンの女性はタリバンに不信感を募らせている

アフガニスタンの女性はタリバンに不信感を募らせている

アフガニスタンの女性には「タリバンが女性の権利を奪う」と心配している人が多く、これは彼の女性に対する扱いが要因となっています。過去にはタリバンの主張で「女性が社会で活躍すべきだ」というものがありましたが、いまのところそれは形になっていないのだとか。

「飯がまずい」というだけで火あぶりに遭った女性も

「飯がまずい」というだけで火あぶりに遭った女性も

タリバンは近年でも女性への扱いが変わっておらず、北部の町では「飯がまずい」というだけでタリバンの戦闘員から火をつけられ、調理人の女性が殺害されたこともありました。

この行いは明らかな女性軽視であり、シャリアで禁止されている殺人行為以外の何物でもありません。

英メディアによると、北部の町ではタリバン戦闘員が「食事がまずい」と調理人の女性に火をつけて殺した。
女性の外出禁止や学校閉鎖が相次いでいる

女性の外出禁止や学校閉鎖が相次いでいる

アフガニスタンでは国内の女子学校の閉鎖が相次いでいるようで、すでに地方にある学校は軒並み閉鎖になっています。さらにタリバンは女性の外出までも禁止していたようで、働く女性にも同様に外出禁止を通達しました。タリバンはこれについて「安全ではないから」としていて、女性を尊重するような発言をしていました。

タリバンは「女性を尊重する」と発言している

タリバンは「女性を尊重する」と発言している

タリバンはこれまでに女性への差別的な扱いを行ってきましたが、アメリカ軍が撤退し、アフガニスタンを制圧したあと、「女性を尊重する」と発言しています。彼らは女性が仕事に就くことや教育を受ける権利について「保障する」とも語っていて、これからのアフガニスタンは女性が社会進出することを示しました。

タリバンの報道担当者は新体制ではイスラム法の枠内で女性が医療分野などで働くことが可能になり、学ぶ権利も保障するとした。
アフガニスタンでは女性によるデモが行われている

アフガニスタンでは女性によるデモが行われている

アフガニスタンではタリバンが「女性を尊重する」と語りながらもまだまだ女性が軽視されていることに対し、多くの女性がデモを起こし話題になりました。彼女たちは「教育、就業、安全」と書かれたプラカードを持って行進を行い、自分たちの権利を訴えました。ただ、デモを行った彼女たちも「タリバンの支持には従う」としていて、その中で自分たちが望む権利を主張しました。

現在は女性への対応が穏やかになっている?

現在は女性への対応が穏やかになっている?

タリバンは長年女性の扱いが問題視されてきましたが、現在はそれも少しずつ変わってきているのだとか。禁止されているなか外出している女性を見つけても無理やり家に帰したり、攻撃することはなく、ただ「嫌な顔」を見せるだけだと言われています。もちろんすべての地域ではないと思われますが、タリバンも内部から変化が起きているのは間違いありません。

「意を決して職場に戻った医師や看護師といった女性たちの中には、タリバンからばかにされていると訴える人もいる」と説明。「タリバンは彼女たちに視線を向けたり、話しかけたりしない。怒った顔を見せるだけだ」と語った。

今後アフガニスタンはどうなっていくのか?

関連するキーワード

関連するまとめ

ゼレンスキー大統領は無能?暗殺の危険性と支持率の推移から無能の理由まとめ

2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻で話題のウクライナのゼレンスキー大統領。西側メディアはこぞって彼を…

passpi / 120 view

ハイルブロンの怪人の意味と事件の犯人!綿棒のDNAと現在までをまとめ

ハイルブロンの怪人の意味は、1993年から2008年にかけて、ドイツをはじめヨーロッパ各地で起きた殺人事件、…

Mrsjunko / 174 view

フィレンツェの怪物事件の真相と犯人まとめ~犯行内容などが概要も解説

イタリアのフィレンツェとその周辺で、1970年代から80年代にかけて発生したカップル連続殺人事件「フィレンツ…

Mrsjunko / 132 view

黒崎愛海さん不明事件の犯人と現在!ニコラス・セペダの犯行動機・フランス移送や判決まと…

2016年12月4日、当時筑波大学3年でフランスに留学中の黒崎愛海(なるみ)さんが行方不明になった事件で、元…

Mrsjunko / 133 view

エリザベス・ホームズの現在!生い立ちと父親など家族・経歴や美人画像・小保方晴子との関…

「女版ジョブズ」と呼ばれた実業家のエリザベス・ホームズは詐欺事件での逮捕が話題になりました。今回はエリザベス…

aquanaut369 / 122 view

パリ人肉事件の犯人・佐川一政の生い立ちから現在~身長と家族(父/母/弟)・映画化・死…

1981年に発生した「パリ人肉事件」は、その事件名の通り、犯人は被害者を殺害後、屍姦した後、被害者の肉を食ら…

passpi / 406 view

アルバート・フィッシュの生い立ち/子供/子孫!名言や事件詳細と手紙・関連映画まとめ

アルバート・フィッシュとは、1910年代から1934年にかけて約400人の児童を殺害したという、「「満月の狂…

Mrsjunko / 259 view

同じカテゴリーの記事

同じカテゴリーだから興味のある記事が見つかる!

アマンダルイス事件の真実と真犯人~息子AJの現在や祖父の陰謀説まとめ

2019年5月に放送された『ワールドミステリー』で話題となったアマンダルイス事件。その事件の冤罪説と真実や真…

Mrsjunko / 126 view

ジョン・ゲイシーの生い立ち!事件・絵と映画・世界仰天ニュースまとめ

シリアルキラーのジョン・ゲイシーさんについて、その生い立ちが注目を集めています。また、ジョン・ゲイシー事件内…

cyann3 / 173 view

ロスチャイルド家の資産!家系図や当主・日本のデヴィ夫人との関係まとめ

ロスチャイルド家について、資産に関する話題が挙がっています。また、ロスチャイルド家の家系図や当主、日本のデヴ…

cyann3 / 150 view

リンカーン大統領暗殺事件の真相~犯人とその後も総まとめ

アメリカ合衆国第16代大統領であるエイブラハム・リンカーン大統領は、1865年4月14日に暗殺されました。今…

Mrsjunko / 132 view

エボラ出血熱の現在!日本での最新情報・基礎知識まとめ

エボラ出血熱はアフリカが発生源と言われ、初期の段階では助かる確率が高いですが、治療が遅れると50%から90%…

Mrsjunko / 110 view

ペトロパブロフスク羆事件は嘘?本当?詳細やクマの大きさなど総まとめ

世界3大獣害事件とされる「ペトロパブロフスク羆(ひぐま)事件」について、その詳細が気になる方が多いようです。…

cyann3 / 251 view

メラニズムの動物!犬・猫・ライオン・虎・馬の画像/黒くなる原因や確率もまとめ

アルビノの逆とされるメラニズムについて、「メラニズムの動物とは?」として注目を集めています。また、メラニズム…

cyann3 / 207 view

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

スポンサードリンク